SF、ミステリー、時代小説、評論など多彩な分野で活躍した作家の栗本薫(くりもと・かおる、評論家名は中島梓=なかじま・あずさ=、本名今岡純代=いまおか・すみよ)さんが26日午後7時18分、膵臓(すいぞう)がんのため東京都品川区の病院で死去した。56歳だった。東京都出身。葬儀は近親者で行い、後日お別れ会を開く。
 早大卒。1977年に文芸評論「文学の輪郭」で群像新人文学賞、78年に小説「ぼくらの時代」で江戸川乱歩賞を受賞。79年から世界一長い物語を目指してファンタジー「グイン・サーガ」シリーズを始め、これまでに正編126巻、外伝21巻を発行し未完となった。同作は英、独、仏語などにも翻訳されている。
 90年に乳がん、2007年に膵臓がんの手術を受け、各体験記を出版。その後、肝臓への転移が見つかり、闘病しながら執筆活動を続けていた。

かれこれ30年近く前から愛読していたグインサーガが、結末を迎えることなく、終了してしまいました。手塚治虫の「日だまりの樹」や隆慶一郎の「吉原御免帳」など私の愛読書には未完が付き物のようです。
来月10日が次の127巻の発売予定日だったのですが、どうなるのでしょう・・・・合掌