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ホビット(趣味人)の気まぐれブログ

音楽を中心とした趣味のブログ。お気に入り、あるいは注目しているアーティストや作品をジャンルにこだわらず紹介していきます。

 

日付:2023.1.11

会場:御茶ノ水KAKADO

イベント名:KAKADO Presents「湯島音暖化計画 其の弍陸漆」

出演者:結/Rio/吉永 響/金沢美咲

 

〈関連リンク〉

金沢美咲公式HP

 

弾き語りシンガー・ソングライター 金沢美咲のライブを観に行ってきた。

彼女のライブを観たのは3年ぶり。そして、自分自身ライブハウスへ足を運んだのがやはり3年ぶりだった。

 

今回の会場となった「KAKADO」は御茶ノ水のライブハウス。名前はオーストラリア原住民族の言葉で「聖地」の意味があり、「皆にとってアコースティック・ライブハウスの聖地」となるように、との願いから命名されたのだそう。収容人数は着席40席程度(by/店舗HP)。

 

入口を入るとすぐ受付があり、その横に下へ続く階段がある。階段を降り切るとドアがあり、開けると目の前がフロアになっている。入口左手がドリンクカウンターになっていて、フロアの前方がステージになっている。ステージの広さは4人編成が上がれるくらいの広さに見えた。

 

全4組中、金沢美咲は一番手で登場した。

ライブは「Sunny days」からスタート。明るく軽快なアップテンポで、1曲目にピッタリ。曲後のMCで本人は「緊張している」と口にしたけど、そんなことを感じさせない歌を聴かせてくれた。

続く2曲目は、愛犬のことを歌った「大好きだよ」。弾んだ曲調の明るいミドルテンポで、愛犬に対する想いがよく伝わって来た。

 

3曲目は自身のSHOWROOMでOPテーマにしている「にじいろ(絢香のCover)」を披露し、4曲目「片想い」→5曲目「桜色の恋」と続いた。

「片想い」は文字通り身近にいる人への切ない気持ちを歌ったバラード。その続編にあたる曲が「桜色の恋」で、一転して明るいアップテンポ。関連性があるので、この2曲を一続きで聴けたのは嬉しかった。

 

今回のハイライトは6曲目「We Are Never Ever Getting Back Together」だった。なんとテイラー・スウィフトのカヴァーを歌ったのだ!元々テレビ番組「テラスハウス」が好きだったことから主題歌であるこの曲を選んだ、ということだった。

 

ラスト7曲目は「My way of life」を披露した。彼女が活動初期から大切に歌っているオリジナル曲で、自身の所信表明というべき内容を歌ったスローテンポの曲。

全7曲を歌い切ると、彼女はステージを降りた。

 

最初、曲数は4曲くらいと予想していた。それだけに、久しぶりのライブで7曲も聴けるとは思っていなかったのでラッキーだった。今まで観た彼女のライブで、7曲も歌ったのは今回が初めてだった。

また、今回は初披露されたオリジナル曲が多かったのも印象に残った。「Sunny days」「大好きだよ」「桜色の恋」がそれに当たり、生歌を聴いたことで良さを再認識した。

 

今回、彼女は4曲入りミニアルバムをリリースした。

 

 

現時点では通販の予定は無く、ライブ会場限定販売の予定だそう。気になる方は、ぜひライブへ足を運んでみて欲しい。

 

ライブハウスという空間へ足を運ぶこと自体が2年ぶりだった今回。行ってみて思ったのは、やはり生歌や楽器の生音(今回は主にアコギ)は良いという事実だった。そのキッカケをくれた金沢美咲。今回のライブは、彼女のクリアさと艶を感じさせる中高音が健在であることを改めて示してくれたライブになった。今年はライブを増やしたいと話していた彼女。気になる人はぜひ彼女の歌をライブで聴いてみて欲しい。

※画像は本人Twitterより

 

1) Routine Work

 

(動画)

和田みづほ『Routine Work』 ミュージックビデオ@YouTube

 

★★★★☆

 

シンガー・ソングライター 和田みづほ の配信シングル(2022年)。

現在は制作期間に移行しており、この曲はその直前にリリースされている。

 

跳ねた感じのミドルテンポで、ジャキジャキしたギターサウンドが印象的。言葉数の多い詞を冷めた口調の歌で聴かせており、空虚さと焦燥感の間で逡巡しているイメージを受けた。

 

彼女の歌にしては珍しく3分以下という短さで、その点だけちょっと物足りなさを感じてしまった。

でも曲自体はサウンドの面白さと彼女の歌唱力を楽しめるので、一聴の価値ありです。

※本人Twitterより(承認済)

 

1)片想い

 

(動画)

片想い / 金沢美咲 (original song)@YouTube

(アコースティック・バージョン)

 

★★★★★

 

シンガー・ソングライター 金沢美咲の1st配信シングル(2022年)。

身近な存在の「あなた」に対する気持ちを綴ったスローテンポの曲。

彼女自身はクリアな中高音の持ち主で、優しさを感じさせる歌を聴かせる。

 

元々はアコースティック・ギターの弾き語りだけで歌われるシンプルな曲。

今回はそこにピアノやエレキギター等の音が加わったことにより、サウンドに少し彩りが付いている。

その影響なのか、サビでは歌声の輪郭がよりハッキリした印象を受けた。

 

情景が思い浮かびそうな歌詞と自然体な歌唱が魅力の1曲。

お薦めです。

 

1) Prologue

2) Keep My Temper

3) The Moment

4) Prologue (Instrumental)

5) Keep My Temper (Instrumental)

6) The Moment (Instrumental)

 

動画:MV (Short Ver.)

 

★★★★☆

 

 

ツインギター5人組のHR/HMバンド PARADOXX。

本作は2ndシングルとなり、タイトル曲が2曲目に収録されているという変わった形式をとっている。

 

陰りを帯びたヘヴィなアップテンポで、後半に高音部の多い間奏のGソロが印象的な

サビで幕を開ける疾走曲で、VoとGソロが静と動を演出している

緊迫感を煽るフレーズから始まるミドルテンポで、Voに時々被さるGフレーズが面白い

 

…と、表情の異なる3曲が収録されている。

 

ストレートな音楽性で、初期のAldiousやDESTROSEを思い起こさせる。

AMANEのVoはシャープで攻撃的だが、歌メロが良く耳に届き易い。

内容自体は星5つだけど、今後の期待を込めて星4つ。

個人的に、NEMOPHILAに次ぐ注目株のバンド。

 

1) Athena
2) Break away
3) Athena (Instrumental)
4) Break away (Instrumental)

・動画:Athena (short ver.)

★★★★☆


コロナ禍の最中にデビューした5人組HRバンドのデビュー・シングル (2021)。
疾走感とメロディを兼ね備えた音楽性が特徴で、そこに芯の通った高音を聴かせるAMANE (Vo)の歌が乗る。

エッジの効いたリフと疾走感を持ったメロディアスでアッパーな1
ツインリードに導かれて始まるヘヴィなミドル・テンポの

の2曲が収録されている(はインスト)。
共にメロディと攻撃性が共存していて、そうした点ではAldiousやDESTROSEを思い起こさせる。
今後の躍進に期待したいバンドだ。

 

Distant Dreamer / Duffy
(Duffy - B. Butler)
収録アルバム:「ROCKFERRY」(2008)
音源:Distant Dreamer@iamduffytv♪

1月7日からTV放送が始まった「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」。Netflixで先行公開されているこの作品は、原作の「第6部」にあたる。舞台は2011年アメリカ。

主人公の空条徐倫は第3部のジョジョ=空条承太郎の娘で、日米のハーフ。歴代ジョジョの中では初の女性主人公だ。
その徐倫が無実の罪で投獄され、刑務所の中で出会う仲間達と脱獄を企てる、というのが「ストーンオーシャン」の主なストーリー。

第2話からオープニング/エンディング曲が流れるようになった。今回エンディングに起用されたのは、ダフィというイギリス人の女性アーティスト。エンディングに起用された中では、初のソロ・アーティストということになる。
中音域主体の歌声の持ち主で、テクニックに頼らずストレートに聴かせる人、という印象。曲はゆったりとした雰囲気のバラードで、ダフィの優しい歌声がよく合っている。

歌詞を見ると内容が徐倫のイメージとリンクする部分が多く、起用されたのも頷ける。特に

 

「つらい時も/もう我慢できないって思う時も/遠くに輝く星を頼りに生きていく(対訳抜粋)」

 

という一節があり、原作で徐倫が口にするセリフを思い起こさせる。個人的には、この歌詞が起用の決め手になったのかな、と勝手に想像している。

アニメは第2話で最初の敵となる女囚グェスと対峙。徐倫は自身のスタンド ストーン・フリーに目覚め、彼女を倒した。
次回はいよいよ話が動き出す。第3話のタイトルは「面会室 その1」…面会に訪れるのは果たして誰なのか?続きが楽しみです。


1) OIRAN
2) MONSTERS
3) Life
4) RAITEI
5) SORAI
6) DISSENSION
7) FIGHTER
8) DISSENSION (English version)

(動画)
・OIRAN (YouTube ver.)

・雷霆 -RAITEI- (MV)

・DISSENSION (MV)

★★★★★

mayu (Vo) のセッション・プロジェクトが発展する形で誕生した5人組HMバンド。
MARY'S BLOOD, AMAHIRUのSAKI (G) 、元Disqualia~現Li-sa-X BANDの葉月 (G) らも在籍している。

本作はイギリスのJPU Recordsから海外向けにリリースされた企画盤 (2021) 。シングルCDが既にリリースされている1st「OIRAN」~3rd「DISSENSION」までの収録曲が全て収録されている。

軽快なかけ声と裏腹に獰猛なサウンドを聴かせる1
ヘヴィな疾走感を伴って突き進む4 ※シングル表記は「雷霆 -RAITEI-」
激しさと重さを備えたサウンドを凶暴なVoがリードする6

…といった強力な3曲の他に、

デジタルサウンドを疾走感にまとわせたミディアム・アップの2
J-POPのような聴き易い歌メロを持ったミドルテンポの3
物語性を持った歌詞と弾むリフ&リズムで進行するミドルテンポの5
J-Rock風のキャッチーさと攻撃的なサウンドを持つアップテンポの7

…という表情の異なるシングル収録曲が収められている。
HMバンドではあるものの、そこに拘りすぎない柔軟な音楽性を見せている。

これだけ幅がありながらバンドサウンドがブレないのは、各メンバーの演奏力とmayu (Vo)の表現力・声質ゆえ。ザラついたヤスリのような彼女の声は、クリーントーンで歌っても必要以上にポップにならない強みを持っている。このバンドの武器だと思う。

ちなみに個人的な本作の聴き所は8で、6を完全英詞で収録している。両バージョンを聴き比べるのも面白い。

現時点でのCDリリース楽曲をまとめて聴きたい人、NEMOPHILAが気になるけど何から聴けばいいか分からない人には本作品をお薦めします (^ ^)b

 

1)DISSENSION

2)FIGHTER

3)雷霆 -RAITEI- -Instrumental-

4)SORAI -Instrumental-

 

・動画:【MV】NEMOPHILA / DISSENSION

 

★★★★★

 

 

mayu(Vo)のジャム・プロジェクトが発展して生まれたHMバンドの3rdシングル。

Mary’s Blood, AMAHIRUで活躍するSAKI(G)やLisa-X BANDの葉月(G)も在籍している。

 

タイトル・トラックの「DISSENSION」は、GとDrの煽りに誘われるようにmayuの獣性を帯びたスクリームが被さって始まる殺傷力の高い曲。

スラッシュ・メタルの鋭さと速さを感じさせるパート、コーラスによるブレイク・パート、突如mayuのVoがクリーン・トーンに切り換わるサビ…と、1曲の中に様々な表情が詰め込まれている。

 

クリーン~シャウト/スクリーム~デス・ヴォイスまでを自在に操るmayuのVoは、THE AGONIST在籍時のアリッサ・ホワイト=グラズ(現ARCH ENEMY)を彷彿とさせる。

濁りと歪みを感じさせるギター・サウンドもユニークで、濁っていながらヘヴィ、という一見(一聴?)相反する要素を両立させている。

 

2曲目の「FIGHTER」は、J-Rockを思わせる歌メロとアグレッシヴなバックが対照的な曲。この曲でのmayuのVoは、終始クリーントーンで通している。

3曲目と4曲目は、前作「雷霆 -RAITEI-」収録曲の歌なし音源。普段インスト・バージョンはスルーしてしまう方だけど、このバンドの曲は楽器隊の演奏を聴くだけでも楽しめる。

 

1枚目「OIRAN」→2枚目「雷霆 -RATEI-」と、目下快進撃を続けている彼女たち。こうなってくるとフルアルバムへの期待が高まる。

現在ライブを観てみたいと思わせてくれる筆頭バンドだ。

 

1)真夜中の君と僕

2)夜空け

3)独りごと

4)雨音

5)Perfect World

6)戯曲

7)アスホタル

8)サヨナラ*スピカ

9)燈~Akari~

10)Trigger

 

動画:真夜中の君と僕 (MV)@YouTube

 

動画:独りごと (MV)@YouTube

 

 

★★★★★

 

シンガー・ソングライター 和田みづほ の1stフルアルバム(2021年)。

とあるライブのMC中に突然「フルアルバムのリリース宣言」をし、そのことを切っ掛けにクラウドファンディングを経て制作・完成したというエピソードを持つ。

 

ソフトさと透明感を感じさせる高音の持ち主で、その声質故か少し後ろ向きな歌詞を歌っても過剰に重暗くならない利点を持つ。

 

アルバム全体の第一印象としては、今までリリースされた作品(シングル除く)の中で一番アップテンポな曲の多い内容だと感じた。全10曲中スローな曲は「独りごと」「アスホタル」「燈~Akari~」の3曲。前作「OUT」収録曲「OUT」のようなミドルテンポは無し。所々にバラードを配してメリハリをつけつつ、基本的にはアップテンポな曲で頭から最後まで駆け抜けている。

 

アルバム中には

 

音数の多いピアノのフレーズが曲の軸になって疾走する「真夜中の君と僕」。

繊細なピアノのメロディに促されるように、静かに独白するVoが乗る「独りごと」。

抑え目なパートと盛り上がるサビが交錯し、ラップ風の歌詞を持つ「Perfect World」。

軽快なピアノのフレーズに導かれて歌謡曲風の歌メロが乗る「戯曲」。

 

…など、疾走感を基軸としながら異なる雰囲気の曲が並ぶ。

 

収録曲がFM NACK5のパワーセレクションに選ばれたり、音楽配信サイトの注目曲として選ばれたりするなど、注目度が上がりつつある彼女。気になった方は、このアルバムから彼女の歌声に触れてみることをお勧めします。

 

※ちなみに、今作は「通常盤(CD)」「クラウドファンディング盤(CD)」「デジタル配信版」の3形態がある。そして、それぞれにジャケットが異なるとのことです。

 

1)圏外
2)201号室
3)注意するのあなた
4)AM4:00
5)Lovers
6)リアリティ
7)声が
8)逸れたコドモ (SE)

・動画:リアリティ (MV)@YouTube

・公式HP:「SINGER SONG WRITER AMARI」

★★★★☆

ユーフォニアム奏者としての顔を持つシンガー・ソングライター AMARIの1stアルバム(2020年)。
パワーで押さない軽めの声質ながら、伸びのある中高音の持ち主。
パワー・ポップと形容したくなる音楽性で、歪みと清涼感の中間を行くギターサウンドが面白い。

収録曲は…
疾走感のある「圏外」
冒頭のフレーズが童謡のチューリップっぽい「注意するのあなた」
寂しさを感じさせるバラード「AM4:00」
ラップを思わせるリズミカルな歌を聴かせる「Lovers」
ノリの良いアップテンポな「リアリティ」
…など、カラーの異なる曲調を収めている。

耳に心地良い歌声を聴かせてくれるんだけど、8曲目で突然無機質な雰囲気になり、敢えて違和感を残すような終わり方をしているのが良い意味で気になった。
曲によっては歌い方が喚いているように聞こえる場合があり、その辺で好き嫌いが分かれるかもしれない。

3月31日にメジャーデビューが決定したというAMARI。今後どんな活動を見せてくれるのか、楽しみなアーティストの1人だ。
気になった人は、今の内にこのアルバムをチェックしてみてください。