お久し振りのウィリアム テンプソンです!

 
 
【前置きが長いです。どうでも良いという方は下の赤文字から本編スタートですので飛ばして下さい。。】
最近はYouTubeばかりでブログなんて全く更新しませんでしたね。。郵送靴磨きの価格改訂の報告で終わっていました。。
 
最近はチャーチズコレクションもほぼ完ストし、靴を集めたい欲が今までは93%位(欲しいと思ったら値段問わず購入)あったのに今では7%程(余程でなければ却下)。。
YouTubeも靴に加えてスーツ話も始めましたのでただでさえ離れ掛けている靴磨きから更に疎遠になり三千里のアルゼンチンじゃ済まない位good bye Joeになるかも知れません。

手始めに、最近話題になった礼服のコーディネートの話をしましたが、案の定コメント欄に活気が戻りましたね。貰う批判コメントは変わらず的外れで話にならない物ばかりですが。

でもオーダーしたものが2着、今月仕上がるのでその動画は撮る気です。
 

しかも今では大塚家具で購入したレガリアのベッド、布団やら何やら全部込みで65万程でしたが、搬入がまだで楽しみ過ぎてそれしか頭に無く、靴はおろかスーツも二千里位離れているパターソンです。睡眠にはパジャマが良いという事で試しに一着15000円の物も買い、良ければもう二着か三着買うつもりです。それらを含めて40万くらいの予算でいたので、まあ、今年の残り二ヶ月程度は自粛します。。

という事でマンネリ化にマンネリ化を重ねた動画が当分続くでしょう。。。。
 
 
久々のブログ、やはり私は文字から涌き出た霊鬼なので楽しいですね。それより憩室炎再発しているっぽくて痛いです。今も今宵の鋭利な三日月に刺される様な痛みに耐え、川の流れのようにを歌う美空ひばりな気分が続きます。
痛くなってすぐのセデスハイもあまり効きません。ホスミシンはそろそろストック終わりますし。
 
 
書くことは実はまあまああります。
私の野望は何か靴メーカーを検索した時に自分の記事が上位に出まくるという制圧感なので、とにかく靴紹介を。。
ブログを書かなくなってから買った靴は20足を超えていると思うので、気が向いたら書いていく事にします。
 
 
【ようやく本編です。】
 
という事で靴紹介なのですが、最初は私の靴欲をちょっと削ぎ落とした原因でもあるこちら!
The Asakusa Cobbler 
 ジ 浅草コブラー
 
命名 ミンスター(Minister)
浅草にある靴修理で有名な靴屋の浅草コブラーでプレミアムオーダーをしました。
 
 
デザインは自由だけど木型は削れない「ベーシック」か「ツイステッド」ではなく、更に木型も削れる「プレミアムオーダー」という、上位のランクです。フルオーダーではないのでまあ位置的にはマイバッハ的な?
 
 
ちなみに私はこちらのセミブローグのチャーチ ディプロマットのメダリオンが無いバージョンのクォーターブローグを希望しました。
旧チャーチ 73ラストです。自分で染めたのですが、まあ自信作です。。エボニーを意識しましたが、ちょっと濃いですね。
だから私は勝手にダークエボニーと呼んでいます。
 
 
一応図も描きました。なにせ入院中で暇な物ですから、売店でアンパンマンの自由帳をパジャマ姿で恥ずかしがりながら購入し、ディプロマットをアレンジした「ミンスター」の具現化に成功。まさか同じ痛みに耐えながらこの記事を書くとは、、、
アッパーの違いはメダリオンが無い事とシームレスヒールな事のみですが、ご覧の通りヒールは全くの別物です。フローシャイムやネトルトンのヴィンテージを意識した化粧釘とVクリート、そして土踏まずの釘。。
更に現代のビスポークも意識をし、土踏まずにWとTを組み合わせたロゴを釘で再現。ヒールとコバの境目に段差、そして革はデゥプイのシャトーブリアンという最高級品を選択。。
 
 
そんなこんなで金額は想像を遥かに超えた23万円に達しました。通常ですと12万円なので約2倍。。
 
退院後、即この紙を握り締め浅草に飛び立ちました。あれは確か3月の中旬でした。


あの手描きの図を見せ、旧チャーチのディプロマットをサンプルとして預けました。
ゲージ靴を履き、当たる部分の修正と爪先の形状を変更しました。


仮履き靴がひと月後、本番が更にひと月半程、多く見積もって三か月後には仕上がるとの事で、生活の中に楽しみが増えてそれはもうウキウキウェイクミーアップこの上なしでした。
 
 
予定通り四月中旬、仮履きが完成したとの連絡があり履きに行きました。
この靴が仮履きの「プレ ミンスター」。
仮履きがまさかほぼ完成形で出来るとは。。細かい修正点(爪先の形状や切り返しの弧の描き方や角度、長さ、ヒールの高さ、アイレットの間隔、コバのはり出し具合等)を伝え、底付けのみされていなかったのでプラス20000円を払い履ける様にしてもらいました。
到着は五月中旬でした。仮履きとは思えないクオリティです。仮履き作成代は2万円、更に底付け代も2万円で四万円!コストパフォーマンス最強と言っても過言ではありません。
修正点はあるものの、ディプロマットと並べてもなかなか雰囲気があり、それはもう履きまくりました。ただ靴擦れはかなりありました。。。


六月中旬、三ヶ月が経つのでそろそろ仕上がるかな?なんてワクワクしていました。




しかしまだ連絡が来ません。




元金は4万円だけ払う、というシステムなのでとりあえずミンスター用の20万円は現金で確保してありました。
盗まれたらどうしようなんて思いが日々強まってきます。





七月、、織姫と彦星がアマン東京のシモンズのベッドで交わり合うのを他所に、皆さんが仙台とか平塚でどんちゃん騒ぎしていた頃です。


いつも通り家でボーーーーっとYouTubeのゲーム実況を観ていたら「ブーッ、ブーッ、ブーッ」と着信のバイブが私を呼びつけました。

その嬉しそうなバイブ音に直感で「来たわこれ完成だ!!」と思い見ると「浅草コブラー」。



"やっとだ、やっとオーダー靴を履ける!"

見栄っ張りなのでオーダーというだけで気取れる単純明快な思考回路で正にサンバレージャンプな気分で受話器を握り、はしゃぐ子供の様にフックの上がる音を立てながら耳へと当て付けました(スマホ)。



「もしもし?」


「あ、もしもし、浅草コブラーです。」


「どうもどうも、ご無沙汰しております!」


「あの~、オーダー靴の件なんですけど…」 


来た来た、遂に来たぞ、来た来た秋田なまはげ来たこの上無し!


「あ、はい!オーダー出来上がりました?!」









「それがですね、、もう完成間近であとコバの処理をする位なんですけど」


「はい、、?」


「職人から電話がありまして、小窓を付け忘れちゃったらしいんですよ…」


「え」


「いや~、jgjdpljllh6ogo(長めの言い訳)」
「でですね、こちらもう本番と褐色の無い位の出来なんですが、もしこの靴も引き取って頂ける場合、○○万円で。。」


「いや、さすがにそれは高過ぎるので買えませんね、○万円位なら、、」

(伏せるのは、今回の様な事が例外の処置の為)

「あ、では更に○万円(値引きしてくれた)に致します。」


という事で小窓が無いだけの99.3%完成形が届きました。という事でプレは付かないミンスターとなります。
プレ ミンスターと同じ色でしたが、届いた瞬間黒染めしました。元々は仮履きのプレ ミンスターを焦茶、本番のミンスターを黒にして、チャーチズコレクションのクォーターブローグ部門を制覇するつもりだったので、このミンスターは黒、本番の小窓ミンスターを焦茶、プレミンスターはそのままにする事に。

本番は余裕を持って見て八月中旬、無いとは思うけど遅くとも九月上旬とのこと。
プレミンスターからのほぼ本番靴、正直そんなに変わらないだろうとあまり期待はしていなかったのですが、とてつもなく良い仕上がりに感動しました。




八月中旬、、

あれ、まだ連絡無いや。。
本番の方がこの黒いミンスターよりも少しは良い仕上がりになると思うとのことですからこれ以上また良くなるのかと思う反面、黒いミンスターに満足してしまう始末。。


8月31日にオーダーしていたシャツを取りに行くついでに、さすがに仕上がるだろうと思うのでそれまでに店舗に届くかを確認しました。






「仕上がりは九月上旬です。」






まじかぁぁぁ。取りに行けないじゃん。。
撮影もしたかったんだけどなぁ。。
と思い「九月に入りますと都合が付かないので早く受け取りに行けないと思います。」と伝えました。



やけになってシャツ受け取り時にダブルスーツをゲリラオーダー。だんだんピカピカ靴磨きさん化してきました。


そして九月上旬、、


通知欄に一件のメールが。


「完成しました」




おお、遂にか。でも一ヶ月位経たないと行けないんだよなぁ、郵送は味気無いし。。(メールを読み進める)

ん?


「お知らせから一週間以内に以下の方法でお支払い下さい。」




え、





そうなの?





散々待たせておいてそれなのね、あー分かったよ、じゃあ送って。残金の18万振り込んどくからさ。
…という事で届いたのですが、そういう心境無しに「なんか違う!!」
小窓が無いミンスターの方がチャーチらしさがあるんですよ!実物を見ればよく分かります。動画もありますのでまぁ良ければ観て下さい。。

なんかね、何がって言われると分からないんですよ。だけどなにかが違う。。

そもそもプレミンスターで修正したヒールが元に戻っていますし。。


ソールは拘りました。これは小窓が無いミンスターですが同じです。
真鍮釘を土踏まずに、更にWTを組み合わせた謎の雑に考えたロゴマークも入れ、ヒールにはフローシャイムを意識したvクリートも。ここはそうとう頑張ってもらいました。ちなみにレンデンバッハです。


ヒールとコバの段差、名称は知りませんがご覧の通りヒールとコバの境目に切れ込みがあります。
切れ込みではなく段差にして欲しかったのと同時に、小窓が無いミンスターより本番ミンスターの方が薄くなっているし。。。

ちなみにちょいちょい写る目立つシューツリーはヨウヘイフクダ等のビスポーク靴のシューツリーを作るそうとうな常呂の物だそうです。35000円でした。。スリーピースなのですが、真ん中のビックリマークみたいなのがビーバーテールという名前らしく、その象徴が故一軍入りさせたいのに下駄箱に入らないという始末。結局普通のシューツリーを入れ、皮肉にもプレミンスターがそれを装着しています。
ていうか一度装着すると抜くのに10分くらい掛かるので遅刻まっしぐらです。



あれ、気付いたら六日も掛けて書いてますねこの記事。。
憩室炎は痛すぎて結局病院へ。今度はまさかの背中側の炎症で、まるで腰痛です。果たしてパジャマも含めて70万を超えてしまったベッドは腰痛っぽい憩室炎も治せるのでしょうか。
それでは!




P.S.
埼玉の人気一流靴磨き職人の紳士 センターマウンテンさんがインスタグラムライブをやっているとの事で覗いてみたら、ライブはおろかストーリーすら表示されませんでした。。。ちなみに秘密の別アカウントでは表示されました。つまり?!?!