夏至(げし)とは、1年のうちで最も昼の時間が長くなる日を指す、二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつです。太陽が北回帰線の真上に位置するため、北半球では太陽が最も高く昇り、昼の時間が最長になります。日本では例年6月21日頃が夏至にあたります。
天文学的な定義
夏至の日:太陽が黄経90度に達する瞬間を含む日。
この日を境に、昼の時間は少しずつ短くなっていきます。
夏至の日の特徴(日本の場合)
北に行くほど昼の時間は長くなり、例えば北海道の札幌では16時間以上、東京でも14時間半ほど太陽が出ています。
一方で、日の出は最も早い日とは一致せず、日の入りが最も遅い日でもありません。これは地球の公転と傾きの影響によるものです。
季節感としての夏至
**暦の上では「夏の真ん中」**に位置づけられますが、気温のピークは7月下旬~8月上旬(大暑の頃)になることが多く、実際には梅雨の真っ只中であることが多いです。
そのため、「昼は長いが日差しは少ない」こともあるという、少し影の薄い節気と言われることもあります。
各地の風習・行事
日本では夏至そのものを祝う行事はあまり多くありませんが、以下のような習慣があります。
関西地方の一部では、夏至の日に「タコ」を食べる習慣があります。稲の根がしっかりと地中に張るように、タコの足にあやかって縁起を担ぐという意味です。
**伊勢の二見浦(ふたみうら)**では、夏至の頃に夫婦岩の間から日の出を見る行事が行われることがあります。
海外での夏至
スウェーデンやフィンランドなど北欧諸国では「夏至祭(ミッドサマー)」として盛大に祝われます。太陽の恩恵を感謝し、花輪を頭に飾ったり、焚き火をしたりといった伝統行事が行われます。
イギリスのストーンヘンジでは、夏至の日に太陽が巨石群の中心から昇る姿を見るため、多くの人々が集まります。
夏至と自然の移り変わり
夏至を過ぎると少しずつ日照時間が短くなり、「本格的な夏」へと季節が移り変わっていきます。
夏野菜が育ち始め、ホタルが飛び交う季節でもあり、自然の営みと密接に関わる時期です。
このように夏至は、単なる天文学的な現象にとどまらず、季節の節目として古くから人々の生活に根ざした日でもあります。
母の日(ははのひ)は、母親に対する感謝の気持ちを伝える日で、日本では毎年「5月の第2日曜日」に祝われます。もともとはアメリカから広まった記念日で、日本でも20世紀初頭に導入され、昭和期に全国的に定着しました。
この日は、日頃の感謝の気持ちを伝えるために、母親へプレゼントを贈ったり、家族で食事をしたり、手紙やメッセージを贈ったりするのが一般的です。代表的な贈り物には、カーネーション(特に赤)があり、母の愛情や献身を象徴する花とされています。
起源としては、アメリカのアンナ・ジャービスという女性が、亡き母を偲び、母親の存在を称える運動を始めたのがきっかけです。1908年にアメリカで最初の公式な「母の日」の行事が行われ、1914年にはアメリカ連邦議会によって国民の祝日として制定されました。この習慣が日本にも伝わり、最初はキリスト教会などを中心に広まり、やがて一般家庭でも行われるようになりました。
日本では、昭和初期に皇后(香淳皇后)の誕生日である3月6日が「母の日」とされていた時期もありましたが、戦後にアメリカの影響を受けて現在の5月第2日曜日に統一されました。
現代の日本では、デパートやスーパーなどでも母の日に合わせた特設コーナーが設けられ、花やお菓子、ファッション小物、美容グッズなどのギフト商品が人気を集めます。近年では手作りのプレゼントや一緒に過ごす時間を重視する人も増えており、形だけでなく気持ちのこもった贈り物が求められる傾向にあります。
まとめると、母の日は「母への感謝を表すための日」として、家族の絆を深める大切な機会であり、贈り物や言葉で感謝を伝える文化として、今も広く親しまれています。
こどもの日(こどものひ)は、日本の国民の祝日のひとつで、毎年 5月5日 に定められています。この日は、子どもたちの健やかな成長と幸福を願う日として制定されており、同時に母に感謝する意味も含まれています。
こどもの日の起源は、古代中国の「端午の節句」にさかのぼります。日本には奈良時代に伝わり、平安時代には宮中行事として取り入れられました。もともとは「男の子の健やかな成長を願う行事」として発展し、1948年に現在の名称と意味で国民の祝日として定められました。
主な風習・行事
鯉のぼり(こいのぼり)
鯉は逆流をのぼって滝を登り切るという伝説に由来し、子どもたちが困難を乗り越えて立派な人になるようにという願いが込められています。
屋外に鯉の形をした吹き流しを掲げます。
五月人形・兜(かぶと)の飾り
武士の鎧や兜を模した人形を飾ることで、子どもが事故や病気から身を守れるよう願います。
鎧兜は「身を守る」象徴とされます。
菖蒲湯(しょうぶゆ)
菖蒲(しょうぶ)の葉をお風呂に入れて入浴する風習があります。菖蒲には邪気を払う力があるとされ、またその葉の形が剣に似ていることから、男の子の強さを願う意味もあります。
柏餅(かしわもち)とちまき
柏餅は、柏の葉が「新芽が出るまで葉を落とさない」ことから、「家系が絶えない=子孫繁栄」の縁起物とされます。
関西などではちまきを食べる風習もあります。
現代のこどもの日
現在では、男女問わず「すべての子どもの健やかな成長を願う日」として親しまれており、保育園や幼稚園、学校でも関連行事が行われます。大型連休(ゴールデンウィーク)の一部でもあるため、家族で出かけたり、旅行を計画する家庭も多く見られます。
また、祝日法では「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」と明記されており、子どもだけでなく育てる親、特に母親にも感謝を表す日としての意味合いもあります。
まとめ
こどもの日は、伝統行事と現代的な家族のふれあいが融合した、日本ならではの祝日です。子どもたちの未来への願いを込めて祝う、心温まる一日として受け継がれています。