流れる季節の真ん中で

ふと日の長さを感じます


どうも、Willow’s主宰の栁沼です。


今、自分の名前を「りゅうぬま」とうちました。

なぜなら、携帯が壊れ、新しい機種になり、前までの蓄積キーボードデータが消えたからです。

諸行無常。

僕の漢字は、りゅう、と打てば出ます。

続けます。


早咲きの桜も満開を迎え、そろそろ葉桜になろうとするところ。桜餅を食べたいなー、なんて考える今日この頃。

いかがお過ごしでしょうか?


我らが稽古場はやっとこ全員揃い、本稽古へと進みだしました。

シェイクスピアの作り出した大海原へ、まずは稽古場13人で帆を広げ、航海を始めた次第です。


稽古をしていると、シェイクスピア作品の寛大さに気付かされます。

どんな解釈でも、優しく包んでくれる作品。

彼の作品が、死後400年経ち、未だに生きているのは、間違いなくシェイクスピアの寛大さ。彼の作り出した世界の強靭さのためでしょう。


僕もシェイクスピアのように寛大な演出でありたいです。

役者の良さを、役者自身のもつエネルギーを、お客様に好きになっていただけるように。

そんな演出になりたいと、深く心に刻みながら稽古を進めております...


シェイクスピアって、堅いねぇ。深いねぇ。面白いねぇ。

「ほんとかぁ??」と思ったそこのあなた!

ぜひ予約を...


話題を変えて。


皆さん、古典作品の面白さはなんだと思いますか?

(シンキングタイムスタート:1分)


...

ちゃんと考えてもらえました?

特に、そこの武藤さん。

(私の先輩です。友情出演)

...


私は、古典作品の持つ解釈の多さだと思っています。

新作の戯曲と比べ、長い時代を生き抜いてきた分、古典作品は多くの解釈を持っています。

探求され、楽しまれてきた、それこそが古典の強みだと思っています。


わかりやすいように言い直しますね。


皆さん、「蜘蛛の糸」を読んでどのくらいの大きさの蜘蛛を想像しますか?

ある人は小さなもの、ある人は人間と同じ、もしくはとてつもなく大きく、また蜘蛛は出てこない、と想像しているかもしれません。

つまり、人によって想像するものが違う、ということ。


この個人間の差異こそが古典の面白さ。

この差を認め、確認あるいは指摘しあう事が出来るのが古典の面白さだと思っているのです。


今、目の前で酔ったサラリーマンが、自分のバックを蹴り始めました。東京って怖いですね。


閑話休題。


皆さまはどのような「ロミオとジュリエット」を想像しますか?

たくさんの正解があっていいと思うんです。

私の演出が皆様の新しい知見になってもいいし、役者の反応が、皆様の感想が、私に新たなインスピレーションを与えてくださってもいい。

それが古典の面白さなのではないでしょうか?

と、僕は言いたい。

僕は言いたい...


皆さまと劇場にて、無言のディスカッションが出来る日を待ち望んでおります。


それでは今日はこのへんで...

私の愛する稽古場の写真を一枚。



また、書きます。

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