結果は上々。そけい部の痛みは軽くなり、股関節の動きそのものが軽くなります。
以前は、「硬いところを緩める」ということに集中していたものですが、「神経が引っ張られて起こる痛みもあるのではないかな?」と考えて始めたアプローチです。
股関節症の方で、「ふくらはぎがつるのよね。」と訴えられる方が多ですね。
治療中も筋肉を緩めていると、突然、「指つっちゃったヽ(;▽;)ノ」って言われる方も多いです。
「つるっていう現象は、経験的には筋肉がギューっと固くなりかなりの痛みを引き起こすけど、それって神経が過敏になっているってことだと思うんだよな。」、と以前から考察していたものです。
そこで、ふくらはぎについて改めて勉強してみました。
坐骨神経痛を引き起こす元になっている、坐骨神経は、4番腰椎、5番腰椎から出て、殿部を通り、大腿部からふくらはぎを経て足裏まで伸びている長~い神経繊維です。
プロメテウスより拝借上の図で、骨盤から出て、大腿部、下腿部を通っている黄色い奴が坐骨神経。膝の下に行くと脛骨神経と名前を変えますが同じ神経線維です。
この神経が、ふくらはぎのつりや足裏、足指のつりにどう関係しているのか?
上の図からもわかるとおり、脛骨神経は、ヒラメ筋の裏を通っていますよね?!
ヒラメ筋は、足首を地面の方に力を入れるための(底屈といいます)筋肉。また、神経線維はヒラメ筋と後脛骨筋との間に挟まれています。この後脛骨筋が働くと、足首を内返しにします(小指側に足が倒れる動きです)。
ふくらはぎや足裏、足指がつりやすい方って、足首が硬くって、なかなかすねの方に足首を曲げる(背屈といいます)のが難しい方が多いんですよね。
背屈方向への動きが固いということは、このヒラメ筋やら後脛骨筋やらが固くなっているってことです。
で、硬い筋肉の間に挟まれた神経繊維は、運動に伴って動くことができずに、引っ張られてしまうのではないかな??
ヒラメ筋を剥がして見たところ。神経線維がヒラメ筋と後脛骨筋に挟まれているのがわかります足首をすねの方に曲げる動きの際には、ふくらはぎの筋肉が緩んで伸びた分、神経繊維も何らの方法で、筋肉の動きに連動して、動きの邪魔にならないようになる必要があります。
しかし、硬い筋肉に挟まれた神経繊維は、足首の動きに伴って引っ張られてしまう。
すると、神経が過剰に興奮してその神経が支配している筋肉の活動をやたらめったら高めてしまい、その結果が「つってしまう」、状態ではないか?と考えるのです。
さて、では硬くなった筋肉はもんでほぐせばいいの?
いやいや、それがそうとも限らないのです。
ふくらはぎの硬さは、股関節周りの筋肉の弱さや、膝の関節をハムストリングスで突っ張るように伸ばしていて、実はきちんと伸展していないとか、骨盤の位置がずれているとか、もろもろの理由の結果起こっているからなんです。
単発で、ふくらはぎだけ揉みほぐしても結局は硬いまま動くことになってしまうので、体全体のバランスを考慮する必要があります。
次回は、このもろもろの理由と、ではどうすれば多少なりともご自分でケアができるかについて深く掘り下げたいと思います。
セラピスト山田でした。
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