仕事を始めて約四か月、暇で退屈な休日が多いため、日々あれこれ考えて、充実した生活が送れないものかと悩んでいる。

 

そこで多くの人はどんな生活を送っているのだろうかと考えてみたところ、大抵の人は結婚していることに気付いた。

そして、結婚によってもたらされる状況により、人生の退屈なあるいは暇な時間をつぶしているのではないかと思った。

 

結婚というものは、人間が同じ空間で一緒に暮らす生活スタイルを伴うものである。もちろんそうではない場合もあるが、ほとんどの場合、

共同生活することは避けられないことだと思う。まず、この共同生活によってある程度の自由が奪われる。これにより各自のルールが作られ、その中で生活するようになる。すると、そのルールに縛られる生活を送らなければならなくなり、退屈な時間を感じることが一人の時よりも極端に少なくなる。その分ストレスを感じる機会も増えるが、好きなパートナーと過ごす時間によるストレス軽減で相殺できる範囲のストレスであれば、結婚による効用は人生における退屈を滅することができると考えて差し支えないだろう。

さらに、子供を授かったともなれば、子育ても加わりさらに生活から退屈を追い出すことに成功する可能性が高まる。

 

簡単ではあるが、以上のように結婚は人生において有効な退屈しのぎになりえる。一人でやりたいことがたくさん見つかり、欲が尽きないような

人であれば結婚せずに人生を謳歌でき、退屈に苛まれることもないだろう。しかし、大抵の人は自分の内側に楽しみを見つけ出し、それらを

核として生活を形成することはできない。結果的に、性欲という便利な機能によって互いにパートナーを見つけ、うまくいけば結ばれ、見事

退屈な人生からの脱却に成功するのであろう。離婚する場合もあるが、少なくとも結婚していた期間内には幸せで退屈しない時間があったはずである。結婚は人生の暇つぶし的な意味を含んだ、人間が考案した生活システムの一つではないかと思った。