
今日は久しぶりに横浜に行った。息子と山下公園を歩いたので、氷川丸に乗船してみることにした。山下公園には何度も来ているが、一度も氷川丸に乗船したことがなかったので、今回入ってみた。
船内はとても大きく、何となくタイタニックの映画を思い出すような作りだった。息子と2人で船内を歩きながら、氷川丸が第2次大戦の時に病院船として活動していた頃を想像した。この船は戦争に行った僕の爺さんが日本に戻る時に乗った船だった。
当時は敗戦が濃厚になっていたタイミングで、日本に戻る船も十分になく、爺さんは抽選で当たって運良く日本に戻ることができたらしい。年季の入った古めかしい船内を歩いてる時に、ここを爺さんも歩いたのかと思うと不思議な気分になった。一体どんな気分だったのだろうと想像した。職業軍人として海軍に入り奮闘してきた人生や、この先の恐らく軍人ではないキャリアでやっていかなければいけない人生設計や、色んなことを考えたのだろうと想像を思い巡らせた。
人生はまさに何十年も続く航海だ。途中で何度も挫折する。もう航海を続けることをやめようかと思うことも何度もある。でも、航海をやめることはできないし、やめたくない。どんなに惨めな状態になっても、何か希望を持って進んでいくしかない。絶望の淵にあった爺さんも、氷川丸の後、人生を立て直して生き続けた。色々な自己矛盾を抱えていたのだと思う。あまり記憶はないが、子供の頃の僕から見ていても、何となく近づき難い雰囲気のある人だった。
ところで、息子と氷川丸に来るのは2019年以来だった。幼稚園に入ったばかりのGWに来ていて、氷川丸の前で写真を撮っていたので、今日も同じ位置で写真を撮った。見比べると、随分と大きくなっているのが分かった。氷川丸がこのままずっと残っていてくれるなら、時々、息子を同じ場所に立たせて、成長を確認したいと思った。