7月26日(土)、当教室主催で「カナダ留学」に関する特別講演会を開催しました。猛暑の中にもかかわらず多くの方にご来場いただき、心より感謝申し上げます。今回は、そのイベントの様子と内容について詳しくご紹介します。
今回の講師を務めてくださったのは、長年にわたり数多くの生徒たちを海外へ送り出してきた教育者・岡田賢三先生です。実際の現地での経験や生徒たちのリアルな声を交えながら、「なぜ今、カナダなのか」「留学でどんな力が育まれるのか」など、深く学びのあるお話をたくさんしてくださいました。
岡田先生の言葉の中でも特に印象的だったのは次の一言。
「安心で快適な日本から一歩外へ出るというのは、並大抵のことではありません。でも、その“苦労”を通して、人は驚くほど成長します。4歳、5歳分くらい、一気に大人になるんですよ。」
留学を通して得られる“成長”の本質を、まさに端的に表した言葉でした。
講演ではカナダの地理的・文化的背景についても丁寧な解説がありました。
カナダは英語とフランス語を公用語とする多言語国家であり、地域によって使用言語が異なります。バンクーバーやトロントでは英語がメインで使われる一方、ケベック州のモントリオールではフランス語が主流。日本とは異なるこの「言語の多様性」が、留学生活の中でどのような影響をもたらすのかについても、多くの実例を交えて語られました。
また、気候や治安の話もありました。
たとえばカナダの内陸部では真冬に-30℃を下回ることもあるなど、想像以上の厳しい自然環境である一方、バンクーバーの夏は世界でも有数の過ごしやすさだとか。
安全面では「全体的に安心だが、都市によっては麻薬関連の犯罪が集中する地域もあるため、事前のリサーチと行動範囲の見極めが重要」とのアドバイスもあり、参加者の皆さんが真剣に話を聞かれていたのが印象的でした。
費用面についてもリアルな数字が示されました。現在のカナダ留学費用は年間で約320〜330万円ほど。近年は物価上昇や為替の変動により負担が増しているため、「どのタイミングで行くか」「どのように資金計画を立てるか」がとても重要になります。加えて、ホストファミリーの選定は信頼できる団体を通すことが必須という現実的な助言も共有されました。
後半では、留学に向けての英語力強化についても話が及びました。
「文法の例文を100回音読」「通学時間のリスニング活用」「毎日のスピーキング練習」など、シンプルだけど効果的な勉強法が多数紹介され、参加者からは「さっそく取り入れたい」といった声が聞かれました。
そして、「英語ができれば留学はうまくいく」という単純な話ではないことも強調されました。
実際には、異文化に対する理解や柔軟性、自分を律する力があってこそ、海外での生活を楽しみ、困難を乗り越えていけるのです。その中で自然と「生きた英語」が身につき、結果として将来の進学やキャリアにもつながっていきます。
最後に、岡田先生が伝えてくださったメッセージが胸に残りました。
「知識と理性を備えていれば、肌の色や国籍の違いを越えて、人と人は理解し合える。その経験ができるのが、留学という舞台なのです。」
WillBeでは、英語学習はもちろん、留学前の心構えや準備、現地での生活を見据えたサポートまで、一貫して丁寧に取り組んでいます。講演会の内容をきっかけに、これからの進路や留学について改めて考える機会になれば幸いです。
留学に向けて一歩を踏み出したい方、まずはお気軽にご相談ください!