小夜に咲いた一輪の薔薇は黒さえも紅く染め永遠に狂い咲く

細く幼いしなやかな指は一夜で湖を血の海にする

おぞましく冷めた紅い瞳は誰としてよせつけぬ孤独な人形

漆黒の翼で月夜さえもつつみ隠して。届かぬ光にすがる隙も無く全てを

奪いつくす。嘆きの声に酔いしれる炎。奮わせる物は満たされない

白いドレスを紅く染め上げ可憐に踊る闇の末裔

贅の夜は孤独に彷徨い光さえ閉ざされた柵の無い檻

儚く過ぎ去る人の行く末を弄ぶことさえも虚しく映って

限りある運命が天の与えし祝福ならば繰り返す螺旋は奈落へ行く悪夢と

でも言うのか。舞い散る華が美しい様に果てゆく物は皆望んで

光り輝く空を漂う 闇の嬲りに幻見せて

銀の刃かざして時を止めたとしても 歯車は空回る 時を覆し

抗う者よなぜ一途に運命にまた反逆する? その運命は操る様に望むこ

となど知りはしない。常闇にまた蒼く可憐な薔薇が寄り添い、紅く彩ら

れる