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其の漆 『初バトル! 終章』

旋風鎌《つむじがま》の顔が、
かすり傷からの痛みで
苦痛の表情にゆがみ始めた。

俺からはかすり傷程度にしか
見えないが、それなりに深かった
らしい。

俺は気合いを入れなおす。

「奴にとどめをっ!」

「呪禁」を唱えるために、

『急急如律令』

と書かれた符呪《ふじゅ》を
取りだし、かまえる。

・・・、「エイッ!」、「タッ!」、
「ハッ!」、「セイッ!」。

詠唱のおわった呪禁を次々に放つ。

妖がそれを紙一重でよける。

わずかな範囲でしかないはずの
闇のフィールド。それがまるで
果てのない暗闇にさえ感じる。

そんな中を俺と妖は駆け抜け
ながら、攻防をくり返す。

「ハッ!」

幾度目かの呪禁が奴の
からだを掠めた。

「グゥ・・・。」

奴がかすかにうめいた、その声を
俺は聞きのがさなかった。

「臨兵闘者皆陣裂在前ッ!ハッ!」

すぐに九字真言をとなえ奴に
当てる。
そして、続けざまに符呪を投げ
呪禁を放つ!

「・・・。ヤッ!」

旋風鎌にクリーンヒット。

「グギッ、グギアアア
ァァァ・・・。」

宙をとんでいた奴が地面に落ち、
苦しみに悶えてのたうちまわる。

俺は地に落ちた奴のからだに
符呪を貼りつける。そして、

「オン アビラウンケンソバカッ!
滅ッ!」。

「ギグアアァァァァ~~~
・・・。」

断末魔の絶叫とともに奴が
幽幻界へ消え失せていく・・・。

・・・。

いまいち釈然としない思いを
抱きながらも、奴を祓うこと
には成功した。

・・・。

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