人は、年齢によって、食の好みが変わる。
又、生きてきた時代によっても、好みの食べ物が変わってくる。
老人よ、自分の好みの食べ物を、断りもなく若者に運ぶなかれ。
老人は、自分が好きな「きんぴらごぼう」「カブの漬物」「麩の煮物」
「お煮しめ」「ぜんまいなどの山菜の煮物」「さんまの干物」「干し柿」など、
ゴンきつねのように、運んでくる。
お金を出すのは、私である。
はっきり言って、私は、それほど食べたいとは思わない。
あまり、好きではない。
老人は、マメである。
こんなにマメになったのは、黒豆の食べ過ぎに違いない(笑)
そして、全部食べたか、とても気になる。
食べ残しを処分しないように、細心のパトロールが入る。
酷い時は、ごみの中まで調査される。
運悪く、発見されたときは、その時に言わないで、
後日、「私は、知ってんだよ!」と叫ばれる。
お願いだから、物を運んでこないで。
若者は、つらいんだから。
野菜は、大根、ニンジン、長ネギ、キャベツ、芋、白菜、など、
を、大量に運んでくる。
やんわりと、後で、お金を請求される。
私は食べられずに、腐らせてしまい、内緒で捨てるのに、家の裏に隠したりする。
あー見つかったらどうしようと神経が疲れる。
暇だから、さんまの干物を作るとおっしゃる。
恐怖である。
以前は、さんまの干物を作って、蛆が沸き、蛆が見えずに食べようとしていた。
干し柿を作ると言われた時は、案の定、柿はカビだらけになった。
やはり、食べようとしていた。
認知症ではないのに、なぜ?
暇すぎるのだと思う。
でも、暇すぎるのは、自分のせいだと思う。
何かを作って、気を引きたい。
ごめんね、残念になることの方が多いかな。
老人になった自分へ、若者に自分好みの食べ物を運ぶなかれ。