ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。
荷出し、仕込み、ロビーでのお手伝い、バラシ、荷降ろし、反省会。出演はしていないけれど、なかなかにひめゆり漬けな1週間でした。
出演していようがいまいが、わたしにとって大切すぎるこの作品、きっとこれからも、この作品に関わらない夏などやってこないのではないかと思います。
ミュージカル座の劇団員として。
星組の初日。
初めて、ひめゆりという作品を観劇しました。星組の、公開ゲネプロです。
4年前、この作品で初舞台を踏み、役者としてはもちろん、裏付き、ボサ、代役と、一番関わってきた作品だけに、通し稽古も本番も一度も客席から観たことはなく、正直すごく楽しみだった。
感想。
これはもうほんと、すごく個人的な感想。
この先読まれるかどうかは、お任せします。
思っていたよりもずっと、能動的な作品だった。
もっと、観ているだけでドボドボと、痛みや苦しみや事実が流れこんでくるんだと思ってた。
ストーリーが動き出した!と感じたのは結構後になってから。
学徒たちの日常から、陸軍病院での従軍生活が始まり、米軍が上陸し、病院から撤退するまで、一幕の70分の間で、数か月、それも激動の数か月を描いているはずだが、
彼女たちの旅立ちもすんなりと受け入れてしまったというか、
荒れ狂う時代の波に呑まれていったと感じたのは随分後だった。
当事者の学徒たちこそ、時代に翻弄される自覚などなかったのかもしれないので、つまり意外と当事者の気持ちの流れに近い物があったのかもしれないが、
結末を知っている現代人の自分がそう感じるのは意外だった。
ガンッ!と衝撃が走ったのは、サチの旦那が撃たれた瞬間。
自分たちの辛さを訴える歌も、戦争の悲惨さを語る歌も、もちろん事実として頭に刻まれたが、初めて目の前で人が死んだ瞬間、「始まった」と思った。
"戦争を知らない日本人"だからかもしれない。
彼女たちの旅立ちもすんなりと受け入れてしまったというか、
荒れ狂う時代の波に呑まれていったと感じたのは随分後だった。
当事者の学徒たちこそ、時代に翻弄される自覚などなかったのかもしれないので、つまり意外と当事者の気持ちの流れに近い物があったのかもしれないが、
結末を知っている現代人の自分がそう感じるのは意外だった。
ガンッ!と衝撃が走ったのは、サチの旦那が撃たれた瞬間。
自分たちの辛さを訴える歌も、戦争の悲惨さを語る歌も、もちろん事実として頭に刻まれたが、初めて目の前で人が死んだ瞬間、「始まった」と思った。
"戦争を知らない日本人"だからかもしれない。
その後に続く、「学生さんありがとう」「たとえ一日の命でも」「ナイチンゲール」。
ここまで、この物語が何を中心にまわっているのかはっきりとしなかった(漠然と、戦争というものが中心にあった)が、ここではっきりと、キミという学徒に焦点があたったと思った。
それはたぶん初めて、キミの心の声がはっきりと聞こえたから。
物語というのは、日常の中から、誰かが何かを感じ、それを声にするから始まり、行動にするから展開するんだろう。
そして声を発した誰かに観客は注目するし、次の展開を期待する。
この作品は、良い悪いを抜きにして、当時の世論からはみ出たことを言う人が序盤にほぼ現れない(その作りこそが当時の日本を再現しているのかもしれない)から、このあたりからグっと前のめりになるというか、感情移入が始まったように思う。
一幕と二幕では、別の作品を見ているのではないかと思うくらい、雰囲気が変わる。
場面ごとに現れる人数が単純にぐっと減るからというのもある。
二幕になると、「学徒たち」だった集団が、少しずつ、「個人」に見えてくる。
逆に一幕で、個々の個性といったものがほぼまったく見えないことも面白いなと感じた。
あんなにたくさんの人が出ているのに、顔の判別すらつかない。
衣装が軍人、学徒共に制服であることが最大の理由だとは思うけれど、そこも含め、こんなにたくさんの人を背景に見せられる演出。
もちろんこの背景は、映像や照明やセットでは表現できない。
正直何よりも金のかかる背景だが(人もたくさん必要だし、稽古時間も一番かかる)、非常に重要な、何よりも重要な部分だと思った。
もう一つ、ひめゆりに関して再認識したことは、圧倒的に、会話劇であるということ。
歌と台詞という2つの言葉の発し方があった場合、会話は台詞で、心の声は歌でのほうが表現し易いように思うが、ひめゆりはポップオペラという形式で、ほぼ台詞はない。
ということは、どちらかというと、心の声がたくさん聞けるのかなー、なんて凡人のわたしは思ってしまうわけだが、42曲中30曲は完全に会話歌だし、残りの曲も1曲通して心の声って歌ばかりではない。
客席に向かって歌い上げることがほとんどない、3時間のミュージカル。
そして特に事件を起こす悪人も良人もいない。(事件を起こしているのは常に戦争という見えない相手。2幕後半で滝軍曹の銃殺やキミの投降など、意志をもった"事件"も起こらなくはないが。)
戦争という事件だらけに思える時代を舞台にしていながら、派手な演説も叫びもたくさんあるわけではない。
お客様を惹きつけるのは、真剣でエネルギーのある会話の中で出てくるドキっとさせる台詞や表情と、リアリティのある細かい芝居の積み重ねである気がした。
ひめゆりに関わった人が必ず口にする言葉。
日本人が語り継がねばならない史実、受け継いでいかなければならない作品。
例に漏れず、わたしもそう思っている一人です。
初めてこの作品を客席で観て、より強く感じました。
ならばこそ、極端で頭でっかちで行動的で攻撃的で中途半端には物事に取り組めない性格故、一生この作品を語り継いでいこうと思ったわけです。
ミュージカル座の劇団員として。
最近ね、自分が劇団員であるってことについて、すごく考えます。
どこの側面をとってみても流動的なタイプだし、一つのところに長くいられないダメな奴なのに、なんで劇団員なんだろうって。
劇団員でいることに、自信がなくなってきたってのもあります。
もう初舞台から4年過ぎたわけだし、長くいるからには愛と責任は否応なく増えていくし、でももっといろんな世界を、役者以外の世界を覗きたいし。
一幕と二幕では、別の作品を見ているのではないかと思うくらい、雰囲気が変わる。
場面ごとに現れる人数が単純にぐっと減るからというのもある。
二幕になると、「学徒たち」だった集団が、少しずつ、「個人」に見えてくる。
逆に一幕で、個々の個性といったものがほぼまったく見えないことも面白いなと感じた。
あんなにたくさんの人が出ているのに、顔の判別すらつかない。
衣装が軍人、学徒共に制服であることが最大の理由だとは思うけれど、そこも含め、こんなにたくさんの人を背景に見せられる演出。
もちろんこの背景は、映像や照明やセットでは表現できない。
正直何よりも金のかかる背景だが(人もたくさん必要だし、稽古時間も一番かかる)、非常に重要な、何よりも重要な部分だと思った。
もう一つ、ひめゆりに関して再認識したことは、圧倒的に、会話劇であるということ。
歌と台詞という2つの言葉の発し方があった場合、会話は台詞で、心の声は歌でのほうが表現し易いように思うが、ひめゆりはポップオペラという形式で、ほぼ台詞はない。
ということは、どちらかというと、心の声がたくさん聞けるのかなー、なんて凡人のわたしは思ってしまうわけだが、42曲中30曲は完全に会話歌だし、残りの曲も1曲通して心の声って歌ばかりではない。
客席に向かって歌い上げることがほとんどない、3時間のミュージカル。
そして特に事件を起こす悪人も良人もいない。(事件を起こしているのは常に戦争という見えない相手。2幕後半で滝軍曹の銃殺やキミの投降など、意志をもった"事件"も起こらなくはないが。)
戦争という事件だらけに思える時代を舞台にしていながら、派手な演説も叫びもたくさんあるわけではない。
お客様を惹きつけるのは、真剣でエネルギーのある会話の中で出てくるドキっとさせる台詞や表情と、リアリティのある細かい芝居の積み重ねである気がした。
ひめゆりに関わった人が必ず口にする言葉。
日本人が語り継がねばならない史実、受け継いでいかなければならない作品。
例に漏れず、わたしもそう思っている一人です。
初めてこの作品を客席で観て、より強く感じました。
ならばこそ、極端で頭でっかちで行動的で攻撃的で中途半端には物事に取り組めない性格故、一生この作品を語り継いでいこうと思ったわけです。
ミュージカル座の劇団員として。
最近ね、自分が劇団員であるってことについて、すごく考えます。
どこの側面をとってみても流動的なタイプだし、一つのところに長くいられないダメな奴なのに、なんで劇団員なんだろうって。
劇団員でいることに、自信がなくなってきたってのもあります。
もう初舞台から4年過ぎたわけだし、長くいるからには愛と責任は否応なく増えていくし、でももっといろんな世界を、役者以外の世界を覗きたいし。
そんなやつが、劇団員でいいのかなって。そもそも役者でいいのかなって。
ほんっとに極端だから、やるならとことん休みなくやりたいし、他のことやるんならそっちをとことん休みなくやりたいわけです。
今はまだ自分がどう進むかわかんないけど、一つ言えることは、一生ミュージカル座の劇団員でいたいなってことです。
あーあ、長くなっちゃった。
ちなみに月組は、日曜日の本番を観劇させて頂きました。
星組のゲネプロは2F席で、月組は1F席の一番後ろで観て、座る席でこんなにも感じるものが違うのかと思いました。
あえて知り合いを追って見るようなことはしなかったので、班による違いみたいなものはそんなに感じなかったけど、
例えばちょっとした声のボリュームや動きの速度なんかで、こんなにも印象が違うのか、みたいな発見もあり、出ているだけではわからないハマナカ先生のこだわりをちょっと理解出来たように思えたりして、勉強になりました。
最後になりまさしたが、出演者、スタッフの皆様、お疲れ様でした。
おしまい。
























