今回お世話になったものたち。
母のチューナーと、コード表。
最初はね、ミュージカルの舞台で、生演奏のプロ奏者がいる中ギターを弾くなんていう拷問のような所業、と思いました。
でも、わたしがミュージカル座の研究生だった頃、研究生発表会に登場したあのギター野郎に、ハマナカ先生がケタケタ笑ってくれたのを思い出し、この役を頂けて、とても幸せだと思いました。
人前でのギターは、今年のソロライブで一曲弾いたのが初めて。
自分の半生をお話しするという趣旨のトーク&ライブだったので、わたしの人生に欠かせないものの一つとして、母のギターを弾きました。
今回は、作品の中で、役として弾くギター。
ソングサイクルという性質もあり、一度しか出て来ない、しかも突然出てきて説明もなく突然歌い出していなくなる、そんな役。
作品の中盤で一息ついたところの立ち上がりのような役割かなーとか、最初は小難しいことも考えましたが、結局通し稽古を通して、この歌のメッセージを届けるという当たり前の仕事に立ち返ってからは、その為の技術磨きに力を入れました。
守屋先生に毎日お付き合い頂いて、お疲れのはずなのに稽古してくださって、わたしは一生頭があがりません。
暇さえあればギターかピックを握っていたせいで、左手指は豆的なものの皮が剥けて見苦しく、右手の人差し指と中指は、親指側だけ爪が引っ込んで二度と生えてこないんじゃないかという不安に駆られています。
「月が笑っていた」、わたしにとって本当に本当に大切な一曲になりました。
そしてこの曲、言うまでもなく、この人の力なくては成立しませんでした。
パーカッショニストのカズさん。
初日はそんな余裕もありませんでしたが、段々後ろの音が聞こえるようになってきて、千秋楽は最高にハイでした。
そんなカズさんに頂いたお言葉は、宝物です。
音楽が好きだという気持ちを偽らずに生きていこうと思います。
そしてもうお一方、森田浩平さん。
今回、森田さんとのお写真これしかなくてですね……
たくさん勉強させて頂きました。
弦は抜き稽古中にプッツンいきまして、張替え教えてもらって、でもこれ本番なったら…という恐怖も、救われるものもあり、
そして実は終盤の通し稽古〜場当たりまで毎回一個ピックを割っていたわたし。
力加減やピックとの相性を教えてもらいました。
ピックを割らなくなったゲネプロで、やっとパフォーマンスに一つ自信を持ちました。
心と力がやっとマッチしたんだなって思いました。
そして何よりチューニングの大切さ。
お客様に届く生音を、不快にしない努力の一歩目。
徐々に自分でチューニングできるようになったら、これもまた大きな愛情が芽生えました。
わたしいつも森田さんに助けてもらいすぎね。
感謝。
まさかのチューナーの写真で随分長くなってしまいましたが、つまりわたしは、ハマナカ先生と、守屋先生と、カズさんと、森田さんにすごく感謝していると言いたかったです。
もちろん、そんなわたしの稽古に付き合ってくださる藤倉先生や田宮先輩にも、言い尽くせない感謝。
ちなみに、もう一曲弾いていた「ミュージカルを作りましょう」という曲は譜面もらった時からかなり好きでして、いつか弾き語りしようと練習中です

たくさんの役を頂いて、どれも本当に楽しかった今回。
ついギターの話が長くなりましたが、この作品全てが宝物のよう。
再演がやりたい!と言うよりは、また新たなハマナカ先生の新作に挑みたいという戦意のようなものが沸々。不思議な感覚。
全て終わった劇場が好きです。