私がS病院を選んだ理由
当ブログのアクセス解析を見ていると、「子宮筋腫 名医」的なワードで
たどり着いている人がものすごーく多い。
皆さん、病院選びに苦労されているんだろうなと思う。
名医探しについての見解は、名医? というエントリーで示したとおり。
私は名医探しの病院探しについては割と否定的な見解である。
では、私はどのような理由でS病院を選んだのか?
それは、近所だから。
・・・あ、終わっちゃった。
これでは申し訳ないので、もう少し詳しくお話をします。
私は、末永く通えるような病院を選びたかった。
なので、第一条件は、不妊治療・手術・出産が同一施設でできる病院。
出産リスクが高い年齢にさしかかっているので、
今回の手術を含めて出産まで診ていただきたいというのがひとつ。
その上で、通うのに苦にならない距離。
仕事を続けながら末永く通うには、距離的な問題は避けて通れない。
10分で着ける病院と、1時間かけて通う病院では、通う気軽さはおのずと違ってくるだろう。
ここで、私の母親の話をしようと思う。
母親もまた、子宮筋腫で手術経験アリである。
彼女は名医を求めて自宅から3時間かけて通っていた。
正直お見舞いきつかったわ・・・本人は輪をかけて通院がつらそうだったが。
別疾患のときも、自宅から3時間くらいかかる別の病院に入院した
(このときもお見舞いきつかったわ・・・)。
そういう性分のようで「もう少し近所にしたら?」と言っても「イヤよ」と返ってくる。
病気を治すつもりが、通院でヘロヘロになって帰ってくる。本末転倒?
ちなみに、両方の病院とも、
最新の治療をしている病院として当時名前が挙がっていた病院である
(週刊誌の名医ランキングに載ってくるような病院ね)。
母親の気持ちは理解できる。
彼女は医師に自分の思うことがなかなか言えないタイプらしく、
診療方針の行き違いから軽くトラブルになったことがあったからだ。
普段家族にはズバズバ言うくせに、医師の前になると寡黙になるタイプ。
医師「○○という方針にしますが、よろしいですか?」
母親「ええ、大丈夫です」
と言っておきながら、実は心の底では納得していない。
それが世間的に認知されている名医ならば、アラ不思議!
同じ言葉を言っても、「先生がそうおっしゃるのであれば、間違いないわね!」
と心の底から納得する。医師とコミュニケーション不足があってもだ。
なぜなら、世間的な後押しがあるから。
世間の人が母親の代わりに医師とのコミュニケーションを請け負ってくれているから。
幸い、私は自身にそのような行き違いの経験がほとんどなかったため、
「分からないことがあったら聞けばいいし、不審に思ったらまた考えればいいや~」
という軽いノリで病院に通っている。
それが親子でこれほどの病院選びの違いを生んでいる。
正直、母親の病院の選び方は、私の性に合わない。
世間の評判ってのがイマイチ信用できないタイプなので。
世間の評判で選べないのならば、自分で知識をつけて対応していくしかない。
何かの検査で、病気と診断された瞬間。患者はパニックになる。
そして、その病気についての知識はその時点ではほぼゼロである。知らなくて当たり前。
だから、とりあえず自分の疑問に感じたことは、口に出してみる。
アホだと思われてもいいじゃん。だってこの疾患に関しては知らないんだから。
口に出していろいろと疑問を片付けているうちに、患者にも知識がついてくる。
で、自分の中で判断ができるようになるし、医師の説明が物足りなければ
「ではこの病気に関する本を1冊買ってみようかしらね?」と勉強する気にもなる
(学生諸君。勉強っていうのは社会人になっても付いて回るのですよ)。
勉強すれば、自分が受けたい治療というものもハッキリとしてくる。
というわけで、数軒の医療機関をハシゴした自分としては、
自分に合った医療機関を探すのであれば、
まず近所のクリニックに行くことをオススメしたい。ご近所さんとかの評判を聞いて。
そこで知識をつけた上で、そのクリニックで引き続き診てもらうもよし。
ここぞ!と思った他の医療機関への紹介状を書いてもらうもよし。
やっぱりあらゆるものの目利きと一緒で、場数が大事なのかもしれない。
(でも、インターネットの評判とかは興味本位でわりと探しに行っちゃう私。
以前、ブッキラボーだが抜歯のうまい歯科に通っていたことがあるが、
ネットで患者が「うらみます」とか書き込んでいた。何されたのよ?怖いなオイ!)