愛知県で開催されたフェスに関して、感染対策や
実施の状況、主催者の応対等に県知事と市長から苦言、
SNS上でも炎上しています。確かに感染が急拡大し、
医療逼迫が進んでいる中での開催には大きな
疑問が残ります。しかし今回の問題は見た目の
インパクトが強過ぎて、何が根本的問題だったのかが
あまり議論されていないように感じます。
あと数日で9月になりますが、感染収束する気配が
無い以上、このようなフェスのみならず学生の
修学旅行や文化祭といった集合イベントが多く
待ち構えているはずです。今回のフェス開催を
失敗だと捉えるなら、反省点を分析し今後に
活かさなくては同じ事を繰り返してしまいます。
例えば、
・開催日に合わせた実施要項の決定
→ 今回のフェスは緊急事態宣言発出前だった為
中止が難しかった事を理由にしています。
であれば、緊急事態宣言が発出されたら中止で
チケット代金は払い戻す旨、記載しておく。
アルコールも取引先との関係や発注期日の
関係上、無駄になるので提供したとの事ですが
同じく事前に取り交わしておく事が重要です。
中止で損害が発生する可能性は高いですが
事業にリスクはつきものですし、コロナ禍で
行うのであれば、より一層注意すべきです。
・参加者へ禁止/注意事項への誓約書を記載させる
→ マスクは不織布のみ、開催中は外さない旨
誓約させ、一度でもルールを逸脱したら退場。
その場合の料金払い戻しはなく、逆に他参加者を
感染の危機に晒したとして刑事罰の対象になる
可能性を示唆しておく等。飛沫を周囲に拡散
させる事がどういう事なのか、その行為が
処罰対象のどれぐらいの程度に該当するのか
明記し理解させるべきです。
一番良いのはマイナンバーで行動履歴の把握、
管理の徹底を行えば良いのですが、国がだらしないので
難しいのが現状です。
後一番重要なのがモラルの見直し、徹底です。
過去ブログでも再三記載してきましたが、
今回別視点で考えたのは、前提としてモラルや倫理観は
誰しも持っている。けれど、今のような努力が報われない
世の中が続けば、どれだけ良い人間でもネガティブに
なっていくのではないかという考えです。
一昨年、最初の緊急事態宣言発出時は、未知のウイルス
という事もあり、誰もが自粛を行いました。しかし
今は未知のウイルスでありつつも、大凡の状況が
わかり始めました。にも関わらずモラルがより一層低下
するのは政府の応対に問題があるからだと感じます。
お願いばかりされて、政治家は逆に守らず
オリンピック、パラリンピック強行開催や会食を
行えば誰だって馬鹿馬鹿しくなって当然です。
今日も自民党総裁選に関する報道が幾つか
ありましたが、相変わらず内部視点ばかりで
外部視点である国民をほぼ見ていません。
10月には衆院選も行われます。
今、日本は岐路に立っている事を国民全員が
理解し行動を改めるべきではないでしょうか。