独身貴族とはうまくいったものだ。
たしかに元々は親元で暮らし、生活費は一切親任せであることから
稼いだ金を惜しげなく自分の余暇、趣味に充てることができる
独身者のことを差した言葉であったと思うが、
現代の於いてワンコイン亭主などといった
一日500円の小遣いで生活を送っている既婚者からすれば
気楽で羨ましい身分に思えるだろう。
夜勤でバイトをしたことがあるが
ダブルワークしているお父さんをよく見かけたが、
子供の学費を稼ぐため昼の仕事を終えて
もうひと仕事というわけだ。
頭が下がる思いと同時にちゃんと寝ているのかと心配になった。
子供の為という頑張れる理由があるのは分かるが。
また結婚したらもう独身貴族にはなれないのかというと
離婚して独身者になれば独身貴族になることができる、
簡単ではないが。
ともあれ便利な表現だと思う。
しかし同時に親元を離れて自活できずに
結婚できない奴といった目で見る人々もいるだろう、
羨ましさから嫉妬に変わるといったものか。
気楽な独身生活を謳歌すると共にこういった世間の目に対しても
戦わねばならないかと思う。
独身貴族も大変なのだ。