まず、ひとつ事例を挙げてお話しを始めされていただきます。 (2005年)7月28日に、5457住友鋼管が大幅な上方修正をして、予想一株益は52円→70円となりました。前期から比べても、大幅な増収増益となっています。その直後の株価は600円前後でしたので、これだけの好業績でありながら、PERは9倍程度という水準でした。さらに、この株の株主資本は855円です。つまり、PBRは0.7倍と株価は解散価値を大幅に下回っている状態でした。 では、財務体質はどうかというと、株主資本比率は50%を超えていて健全です。 以上の状況を整理すると、

・大幅な増収増益見通しで、しかも大幅な上方修正をした

・PERは9倍

・PBRは0.7倍

・しかも、株主資本比率は50%以上と健全となります。 こう条件を並べて、皆さんどうお感じになるでしょうか? 「どう考えても割安」と思いますよね。このとき私もそう感じました。そして、この後自分でも株を買いましたし、有料サイト「カブーフレンズ」の原稿の方でも注目株として紹介しました。 このとき私が感じたのは、「どう考えても割安」ということと同時に、「どう考えても、ここから下がりようが無い」ということでした。もちろん、多少の上下動はありますが、600円前後の水準から500円、400円と下がることは、どう考えても想像できませんでした。 なにしろ、業績から見ても資産から見ても株価は超割安で、その上に足元の業績は絶好調。さらに、大幅なサプライズが出たばかりであり、「この株を売りたい」という人は増えることはありえず、逆に、「こんな掘り出し物があったのか」と注目する人は一気に増えたはずです。 このように、ありとあらゆる条件からみて、少なくとも「これ下がりようがないよ」という状況でした。 「下がりようがない」ということは、上がるということです。 何かへ理屈言っているように聞こえるかもしれませんが、私は、これこそが最高の投資ではないかと思っています。 「上がるかもしれないけど、下がるかもしれない」という状況というのはたくさんあります。しかし、「上がるかもしれない上に、下がりようがない」という状況はなかなかないからです。 しかし、よく銘柄をチェックしていると、年に1回かそれ以上の頻度でこうした絶好のチャンスにめぐりあえるものです。もちろん、その時々で指標的な条件は異なってきますが。 こうした状況か、これに近い状況の時だけ投資しても、かなり高いパフォーマンスを安定して上げられるはずです。 ですから、上がる可能性ばかりでなく、下がる可能性にも思いをはせて、「下がりようがない」という状況を見つけるように心にとめてみてはいかがでしょうか。
以 上