記事より~

日興コーディアルグループは1日、新たに不適正な会計処理があったとして、05年3月期、05年9月中間期、06年3月期の連結決算を訂正すると発表した。企業買収・投資のために設立した特別目的会社(SPC)を一部しか連結対象に含めていなかったが、金融当局の指摘や同社特別調査委員会の調査結果を受け、全SPCをさかのぼって対象に含める方針に転換し、大幅に訂正する。各決算の訂正報告書は2月末までに関東財務局に提出する。

05年3月期は、売上高に相当する純営業収益を2951億円(昨年12月18日の訂正時)から2910億円に、当期利益を351億円(同)から369億円に訂正。06年3月期は純営業収益を4396億円(同)から4207億円に、当期利益を967億円(同)から879億円に訂正する。

 また、05年3月期の不正でも舞台になったコールセンター大手のベルシステム24の買収にからみ、06年3月期では当初、SPCからの配当金の一部の167億円をグループの収益に計上していたが、その後、SPCを連結対象に組み入れたことなどを考慮し、収益への計上を取りやめるなどの修正を行った。

 有村純一前社長ら旧経営陣の責任を明確にするため、桑島正治社長を委員長とする「責任追及委員会」を同日設置し、損害賠償請求などの法的処置の是非を検討する。


日興コーディアルグループ、さらに過年度の修正を行うようで

31日にストップ安をつけたばかりだが明日も炎上の気配・・・

「上場廃止」という事態さえ囁かれる中、さらに厳しい状況になってしまったかと


有村純一前社長ら旧経営陣の責任を明確にするため、桑島正治社長を委員長とする「責任追及委員会」を同日設置し、損害賠償請求などの法的処置の是非を検討する


責任追及委員会はどれほど、機能するのでしょうか

しかし責任追及委員会を設立し、損害賠償などするといいながら、引責辞任した元会長・社長に対して退職慰労金はしっかりと払われたようです。日興CGの退職慰労金規定など読んだことありませんが、役職と勤続年数から自動的に算出されるのでしょうか?貢献度なんていうものも、算定基準にはいっているのならば(まぁそんな抽象的な基準は入れないでしょうが。。。)貢献度は明らかにマイナス。だから退職慰労金など支払う必要なしとなると思うのですが。逆に支払わない条件も規定化されていないため、支払われたのでしょうか。


そうそう、以前新聞を読んでいたときに、企業の社長(会長も)の給与の高額企業が書かれていました。(きっと日経だったかと。)その中で日興CGは飛びぬけて高かった覚えがあります。


日興は2003年に退職慰労金制度を廃止したが、金子前会長は1988年から、有村前社長は97年からそれぞれ取締役として在籍していたため、06年12月の辞任後、03年までの退職慰労金を受け取った。2人合わせて数億円に上るとみられる。

 日興では退職慰労金の代わりに、業績連動型の報酬などを導入している。不正会計処理問題で水増しとされた利益に相当する報酬については、金子前会長、有村前社長と桑島正治社長が返上を申し出ている。


上の記事を読むと、問題が起こったとされるときにはすでに退職慰労金制度は廃止されているようですが、それに変わって業績連動の報酬規定が設定されていたようです。業績連動報酬であれば、今回の利益の水増しは経営者の報酬にモロ直結しますね。っていうことは。。。

役員の業績連動給与の悪いところが、露骨にでてしまったのかと。