女性ホルモンが与える身体への影響

女性は生涯を通して、女性ホルモンの影響を受けながら身体が変化していきます。月経が始まり、妊娠・出産を経験し、そして更年期を迎えるまでその変化に付き合わなければなりません。女性の身体は、主にエストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンによってコントロールされています。これらのホルモンのバランスは、年齢やライフステージによって大きく変化します。エストロゲンは女性らしい身体をつくるホルモンで、女性らしい丸みのある身体つきを作ったり、美肌にしたりする作用を持っています。エストロゲンの分泌は20代がピークであり、その後は少しずつ減少していきます。
一方、プロゲステロンは排卵直後に分泌されるホルモンで、妊娠の準備をする役目を持っています。基礎体温を上げたり、子宮内膜を安定させたりする作用があります。排卵の1週間後あたりに差し掛かるとプロゲステロンは減り、さらに1週間経つと月経が始まります。女性の身体は排卵から子宮内膜がはがれるまでの月経周期を通して、この2つのホルモンが変動して分泌されるようになっているのです。
そして、40代半ば頃から、この女性ホルモンの分泌量は徐々に減少し始めます。閉経の前後5年間の約10年間（およそ45～55歳頃）を更年期といい、この時期には、ホルモンバランスの乱れによって、様々な身体的・精神的な不調が現れることがあります。 代表的な症状として、のぼせやほてり、動悸やイライラ感、不安感などがあるとされています。
これらの症状は個人差が大きく、全く症状が現れない人もいれば、日常生活に支障が出るほど症状が重い人もいます。更年期症状は、ホルモンバランスの乱れによって起こる一時的なものですが、症状が辛い場合は、我慢せずに医療機関を受診するようにしましょう。更年期障害と診断された場合には、ホルモン補充療法や漢方薬の処方など、症状に合わせた治療を受けることができます。女性である以上、女性ホルモンの影響からは避けることはできません。いつも健康な状態を保つためにも、女性ホルモンの変化を把握したうえで、注意を払いながら生活を送ることが大事だといえます。

女性の厄年に関する考え方

人生の節目として「厄年」があり、体に大きな変化が現れることもある大切な時期です。また、それぞれの「前厄」と「後厄」も同じく大切です。特に、女性の場合は、19歳・33歳・37歳の「本厄」の過ごし方に注目されています。さらに、33歳は「大厄」に該当するため、より注意が必要な年になります。
ちなみに、厄年の数え方は新年の訪れとともに加算する「数え歳」で、「満年齢」とは異なるほか、誕生日を迎えるまでは2歳の開きが生じます。そのため、19歳といっても満年齢は17歳の時期もあるのです。この時期になると、妊娠出産に向けて体の準備が整います。また、33歳は子育てに奮闘する時期、37歳は高齢出産を意識する時期だとされてきました。しかし、初婚年齢が高齢化するいま、初産が40歳代になる人もめずらしくありません。このような背景には、女性の仕事に対する考え方や、人生観そのものが大きく変わってきたことが挙げられます。なお、厄年の結婚や出産はおすすめできないとの説もありました。しかし、そういう時期だからこそ、より慎重に行動ができるのではないでしょうか。
「本厄」を中心とした3年間は神社で「厄払い」をするほか、御守りを身に付けたり、パワーストーンを身近に置くなども推奨されています。それでも悪いことが起きることは否定できませんが、むしろ軽く済ませてもらったとプラスに考えることも必要です。さらに、それらの時期は仕事の上でも重責を担う機会も増えますが、まわりとの調和を心掛けながら精力的に取り組むと良いでしょう。
厄年について、おもしろいサイトがありました。→→→《http://nursecolumn.com 》