二階の奥、角部屋の向かいの部屋が俺の居場所だ。


いつものように、鍵もかけないで階段を下りていく。


ひとつ角を曲がれば大通りにでる。


信号を右に折れて、500M先には工科大がある。


その前をまっすぐに走っていく。


高速の下をくぐり、さらに進んでいくと日本海につながる国道に出る。



当たり前だが、日本海は夕日が沈む。


タバコを吸いながら海をぼんやりと見ていた。


夕日よりもタバコの灯りのほうが赤くなるまで


それほど時間は必要じゃない。




 

 各地でゲリラ豪雨が頻発している


人間がここにいることを、いやだということか


俺の部屋の窓からは


数本の街灯の明かりと


カーテンに遮られた家の明かりが


ポツポツと


申し訳ないように微かに揺れているだけ



人とのコミニケーションをなるべく避けて


会話のない世界をつくってきた


意味なんてない


なんのため?


だれのため?


いきるあかしって?



かといって


死に場所を探すわけでもなく


ぼんやりと


ただぼんやりと時間だけが過ぎていく


それでも








まだ考えているうちはましだな






今日は


涼しい





 

    しょうもないくらい


    何も変わっていない


    何事もなく


    年だけを かさねている




    あ痛い