わくわくする思いにかられた

かなえるために何が必要?

思わず
ビジネスの指南書を引っ張り出す

読み進めるうちに
息が苦しくなる

ひととおり読みおわると

三姉妹がこちらを見ている

床に移動して窓のそばに
あぐらですわる

三姉妹はぐるぐると
わたしの周りをうろつき
それぞれ心地いい場所に落ち着く

目を閉じて呼吸を感じる

呼吸はわたしとワタシの対話

わたしがいう

やっぱりビジネスみたいなの
苦手みたいだ

息が出来なくなった
わたしってだめだね

ワタシがいう

わたしにあうやり方は
別にあるから大丈夫

そういうと
ワタシは私の背中を
優しくさすった

わたしは呼吸しながら
泣いた

ワタシは
大丈夫だよ
ワタシは味方だからね
大丈夫だよ

背中を優しくさすり続ける

泣きやんだら
息が楽になっていた

ワタシがいう

あの手の本は
全部捨ててしまおうね

わたしはうなずいて
目を開けた

三姉妹
長女はやや遠くに
次女は窓側で居眠り
末っ子はじっと
わたしを眺めている

部屋が暗くなっていた

ワタシは
わたしに寄り添い続ける

そう

わたしには
いつもワタシがそばにいる