帰化申請も大変だ・続々編 | 文武両道を目指す!~ペンは剣より強し~

文武両道を目指す!~ペンは剣より強し~

先代の白頭山は格闘家ですが、勝手に二代目を襲名した白頭山は文筆で勝負します。

今まで2度に渡って紹介している帰化シリーズであるが、また知人の申請過程に進展があったとのことで、色々教えてもらった。

最近、法務局から呼び出しの連絡があり、面接に行ってきたとのことだ。

その際の状況を教えてもらえた。


まず、係官と向き合い、氏名、生年月日、住所、家族(両親や兄弟、妻や子)の名前や生年月日の確認を口頭で求められる。

さらに、結婚記念日(役所に婚姻届を提出した日)の確認を求められたらしい。

知人は挙式日をまず返答し、係官に「は?」と言われたため間違いに気付き、訂正したそうだ。

事情を伝え、係官も納得されたらしい。


次いで、提出した書類から、帰化後に希望する姓名、本籍地について、変更が無いかの確認があったそうだ。

知人は民族名での帰化を希望しており、変更が無い旨の返答をしたそうだ。

そして、日本国籍である妻の本籍地も変更になることなども説明されたとのことだ。


その次に、帰化の動機についての質問があったそうだ。

特に、知人には兄弟がいるが、帰化申請に踏み切ったのが知人だけであるため、親や兄弟との軋轢が無いかなどの確認があったそうだ。

知人は、子どもの誕生と同時に、韓国籍のままでいることの不自然さを感じ、周囲に打ち明けたところ、特に父親から帰化を勧められたそうだ。

半年ほど葛藤したとのことだが、帰化申請に踏み切ったということを話したそうだ。

これは、僕が知人から聞いていた話とも一致する。


その次に、パスポートの持参を指示されていたため、事前に提出していたパスポートのコピーと差異が無いかの再確認をされたそうだ。

そして、書類受理時に「海外に行く場合は法務局に連絡すること」と言われていたが、何も断らずに海外渡航していないかなどの再確認もされたそうだ。


その次は、履歴書の職業履歴からの質問が出たらしい。

知人も医師であり、大学卒業後に母校の医局に入局したが、5年目に主任教授との間に軋轢が生じ、医局を離れて一般病院に就職した経緯がある。

就職してからは、約10年間、その一般病院に継続して勤務している。

しかし、係官からは、「医師は短期間の勤務、異動を繰り返す例が多いが?」と聞かれたらしい。

以上の経過を説明し、納得されたそうだ。

また、職場の病院のホームページを印刷したものを提示され、肩書や専門分野の違いが無いかを確認されたらしい。

知人は2年前に主任格の地位に昇進したが、具体的な職務内容の確認があったそうだ。


その次は、生活環境、特に収入面の話になったそうだ。

年俸約1000万円の知人だけに、収入に関する点では何も言われなかったようだ。

ただ、若干の書類の不備を指摘され、揃え次第郵送するように求められたそうだ。

あと、6月に振り込まれる児童手当の項目が記帳された通帳のコピーも届けるように言われたそうだ。


そして、前回の書類受理以降に、交通違反などを犯していないかを確認されたそうだ。

提出した運転記録には、過去5年間無違反であることを証明されてるが、過去に違反の既往が無いかを確認されたらしい。

12~13年前に23kmオーバーで、いわゆる「ネズミ取り」で取り締まりを食らった経験がある知人は、隠しても仕方ないということで、記憶に残る範囲で全て話したそうだ。


最後に、知人が暴力団員でないことや、暴力団員の知り合いがいないことを口頭で確認されたらしい。

さらに、知人に前科が無いかの確認も口頭で為されたそうだ。

いずれも疚しいところが無い知人は、何の問題も無い質問だと笑っていたが…。

この質問をされる際に、係官が「決まりなので、気を悪くしないで下さい」と繰り返し言ってたことが、変に面白かったと言っていた。



知人は、不足している書類を送付し、法務局が確認次第、法務省へ帰化申請に関する書類を送付する旨を伝えられたらしい。

ただ、書類提出から8~10ヵ月後に帰化の許可が出ることが多いと言われたそうだ。

今年3月に書類を全て揃え、受理された知人は、今年11月以降に帰化が認められるだろう、と言われたそうだ。

どのタイミングをもって帰化が成立するのかを尋ねたところ、官報に名前が載った時点で帰化が成立し、日本国籍になると言われたそうだ。

中には、官報に実名が載るのが嫌で、帰化を断念する人もいると言われたそうだが、知人は記載されても問題無い旨を返答したらしい。


そして、改めて、海外渡航の際には法務局に連絡するよう伝えられたらしい。

あまりにも長期間な渡航では、帰化認可に支障が出ることがあるようだ。

また、海外渡航中に帰化の認可が下りると、大韓民国パスポートがその時点で無効になるため、日本に入国できなくなると言われたそうだ。

事前に連絡があると、渡航期間中に帰化の許可が下りそうであれば、これを延期するなどの調整ができると言われたらしい。


本当の最後に、知人が「帰化に関して重要な項目は何ですか?」と聞いたそうだ。

係官の回答は、「何よりも日本国内で自立して生活できることです」と即答したらしい。

労働による収入で暮らす、たくさんある預貯金で暮らすなど、条件は問わないが、とにかく日本で自活できることが条件だと明言されたらしい。


裏を返すと、生活保護を受給しているなど、自力で生活できない在日韓国人、朝鮮人は帰化ができないとも取れるね、と知人と話した。

もっとも、知人はそこまで突っ込んで聞かなかったそうだが。



次に動きがあるとすれば、秋以降らしい。

帰化申請が認可されれば、その後の手続きの説明などがあるらしい。

日本国籍である妻と戸籍が1つになることやあ、妻の現在の戸籍に子どもの戸籍が残されるので、転籍届を出すことなどの、具体的な説明があると言われたそうだ。


そして、交通違反で取り締まりを受けたり、海外に行く予定ができたり、本籍地や帰化後の氏名を変更したいときなどは法務局に連絡するように最後に念を押され、終了となったそうだ。

半年ほど先になるが、結果を必ず教えてもらえるように頼み、快諾を得たので、また紹介したい。