10月に入ってから急に朝晩が涼しくなり
秋らしくなってきましたね^^


さて、
ものみの塔の統治体や上層部にとって
信者を自らの組織につなぎ止め帰依させるためには
マインドコントロールは必須の条件だと
思っていることでしょう。

その状態を実現するために、
組織が出版するものや大会、集会で
可能な限り、マイコンの種をあちこちに
蒔いていきます。


例えば、
2006年3月15日号P27~のものみの塔研究記事は、
「偽りの崇拝から完全に離れていなさい」という
ものでした。

この研究記事の主旨としては
「大いなるバビロンは聖書によると、
将来神により滅びに定められているので
神の僕は、一切その教えや活動に携わらないように」
ということでした。

しかし、次の表現は
一見正しそうな表現に見えるんですが、
別の角度から考えてみると、
矛盾をはらんでいることがわかります。

この研究記事の29頁11節には

真のクリスチャンは偽りの崇拝から離れており、
宗教上の間違った教えを退けます。

つまり、ラジオやテレビの宗教番組を
聴いたり見たりすることも、神とみ言葉に関するうそや
偽りを広める宗教文書を読むこともしません。


とありました。

ここで言っているように、JW組織内では
JW以外の宗教の出版物(特にキリスト教世界)を
絶対にもらったり、読んだりしてはいけない
という不文律がある
のはご存知の通り。

確かに明確に禁じているわけではないのですが、
実質的にはそうなっています。
(塔86年2/1号31頁を参照)


では、ものみの塔を始めとするJWが提供する
キリスト教関係の資料はどのようにして
得られたのでしょうか?

JW組織の執筆陣が全て
想像により書き上げたものでしょうか?

「エホバの証人情報センター保管庫」
http://www.jwic.info/franzbio.htm#4

のサイトにもあるように、
洞察の本の執筆の元になった資料である
「聖書理解の助け」を世に出した
レイモンド・フランズ氏が、
キリスト教世界の様々な出版物や文献を
徹底的に調べなければ、
正確で公正な資料とすることはできなかったのです。


では、フランズ氏は当時の会長から
キリスト教世界の資料を調べるように
言われたはずなんですが、
上記のものみの塔の指示に反することを
大々的かつ長期にわたって
行ってきたことになります。


そのようにして出来上がった資料を
私達は読んで情報を得ているのですが、
この事実をどう思うべきなのでしょうか。

統治体の主張は、
JW以外の宗教は全てサタンの影響を受けており、
滅びに値する、ということです。

しかし、
こういった表現には十分注意が必要です。

なんでもかんでも鵜呑みにすることを
聖書は薦めていないからです。

それは、使徒17:11の聖句を読めば
すぐに理解できますよね。

さて,[ここの人たち]はテサロニケの人たちより
気持ちがおおらかであった。
きわめて意欲的な態度でみ言葉を受け入れ,
それがそのとおりかどうかと
日ごとに聖書を注意深く調べたのである。



なので、
世の中のいろんな人の考え方や意見にも耳を傾け、
平衡の取れた見方を保って、
自分の思考能力を停止させないようにするのは
とても大切なことだと思いますよ。

霊感を受けていない、不完全な人間の意見が
すべて正しいということは
あり得ないのですから…。