レクイエムのブログ

レクイエムのブログ

ブログの説明を入力します。

暑さに皆が動揺するなか、盟神が落下するかのようにこちらに落ちてくる。空中にいる盟神を狙撃しようと銃口が一気に向けられる。


SWORD隊員「空中では無防備なはず……!」

「撃ち落とせ!」


公由「……。」


盟神がSWORDを向いたその時、強烈な熱を放つ黒い太陽からレーザーのようなものが掃射される。それは的確に銃口を向けてきた隊員達を狙い撃ち、肉を焦がすような音を立てる。


SWORD隊員「うわぁ!!」


公由「おっと。」


着地すると同時、盟神の顔面めがけチャクラムが投げつけられる。着地の瞬間を佐古が狙っていたのだ。


秀悟「俺もアンタに1発かましてやりたいんでな。悪いが手加減は無しだ。」


公由「……ふん。」


チャクラムが眼前に迫っても、盟神は全く動じる様子を見せない。躱す動作すら取らない。そうして盟神の顔面にチャクラムが突き刺さるかと思われた、しかしチャクラムはなんと、盟神の顔面をすり抜けていったのだ。


秀悟「!?」


公由「狙いは的確だが、少しばかり集中力が足りない。」


姿が揺らめく盟神から、まるで脱皮したかのように別の盟神の姿が現れる。それを見たとき、何故自身のチャクラムが外れたのか、佐古は瞬時に理解した。


秀悟「〔陽炎〕か……!」


公由「その通りだ。やはりSWORD隊員は優秀で嬉しいよ。」


話しながら盟神のすぐ側に別の黒い太陽が2つ生まれ、そこから強烈な熱を帯びたレーザーが射出される。擦るだけでも炭にしてしまうレーザーを佐古は何とか回避する。


剛「あんなレーザーボコスカ撃たれたらやべぇな……! アンナ!一気に決めるぞ!」


アンナ「はい!」


遠距離は完全に盟神の間合いだ、そう判断した風島は一条と共に近距離戦を仕掛ける。隊員達をすり抜け、一気に盟神へ接近する。しかし盟神の目は、高速で迫ったはずの一条達の姿を捉えていた。


公由「ほう!あの時の……! あの時よりも迷いのない目をするようになったな。」


アンナ「!?」


その時、盟神から黒い太陽が現れたかと思うと、それが一気に肥大化した。肥大化した太陽に接近してしまった一条達は呑み込まれそうになる。


剛「ヤベェ……!」


アンナ「斬ります!!」


一条がそのままラピッドアクセルを振ろうとしたその時、一条達の前に飛び込んできた者がいた。柏木だ。柏木はそのまま肥大化した太陽へポケットマザーグースの針を突き立てる。


縫一「うおぉぉぉぉぉぉ!!!」


剛「!?」


針が触れた太陽を真っ二つに分断する。その間を通り抜けるように一条達は何とか太陽を回避する。


縫一「まったく…… 不用意に剣を振るな!」


アンナ「ありがとうございま…… え!?」


自分達を庇った柏木の姿を見た一条は目を見開いた。太陽を突き刺した針が、まるで蝋燭のようにドロドロに溶けていたのだ。もし一条も不用意にラピッドアクセルを振るっていれば、溶けて闘えなくなっていたのかもしれない。


アンナ「……!」


剛「マジかよ……!」


縫一「どのみち俺はもう能力を使えねぇ……!攻撃のタイミングは間違えるなよ……!」


剛「!? 待て!盟神は何処行った!?」


太陽が消えると、その背後にいたはずの盟神の姿は何処にもなかった。周囲を見渡していると、なんといつの間にか、一条達の背後に盟神が立っていたのだ。


公由「柏木君……君は確か、仲間想いだったな。 君が庇うということは、彼らの仲間になったということかな?」


縫一「!」


アンナ(気付けなかった……!高速移動なら気付けるのに……!)


驚く一条達だが、それよりも早く、盟神が片腕を挙げる。するとそこに黒い太陽が現れ、一条達に叩きつけるように振り下ろそうとする。しかしその時、黒い太陽が反対方向へ、勢いよく弾き飛ばされる。


公由「!」


ロイド「それは落とさせない。」


太陽を弾いたのはGOSの拳だった。そのままロイドが追撃の拳を放ち、盟神の鳩尾を的確に捉えた。そして何かが爆発したかのような一撃が盟神を襲う。


公由「ぐぅぅぅぅ!!」


ロイドの拳を受けたのなら、それだけでも致命傷になる。しかし盟神はなんと、弾かれた勢いのまま、ロイドから距離を空ける。


公由「このくらいの熱なら皆動けるか。ならば、もう少しだけ上げるとするか。」


ロイド「!」


その時、上空に浮いている太陽から放たれる熱が更に温度を増し、同時にレーザーが雨のように降り注ぎ、SWORDを襲う。


公由「さて……これでもまだ動けるかね?」