奥さまが、娘が全然TVを約束通り消さないと
怒っている。

状況を聞いてみると、

・前ここまでと約束したTV時間を過ぎても
 だらだらTVを見ている。

・その前に宿題とお風呂を終わらせるという
 話になっているが、終わっていない。
 そのあと慌てながら遅くまで宿題をしている。

・TVを消しなさいと言っても聞こえないふりで
 消さない。そもそも、言われなくても自分で
 消して欲しい。

と、ゆーような感じ。

さて、娘本人と話さないと分からんが、
娘側の状況は、

・TVは見たい

・だが、どこまで許されるのか分かんない

ってとこだろう。


奥さまの話を聞いていると、

“そもそもTVなんて必要ないものなんだから
見せないなら見せないでいい”

とも言っているし、
うむ。方針がぶれぶれである。

一瞬、

“宿題が終わらずにTVを見たら
その後23時まではTVを見続けなければならない”

というTVを嫌いにするお薬を
処方したくなったが、

娘のTVを見る目と一緒に
親子関係が歪みそうなので

普通に、話し合いしよう。


まずは、TVも本人が見てて
楽しいならいいのじゃない?
と話をして
バランスと優先順位の問題だよね
ということに同意を得る。

そうしないと、
「TVを見る」ことのルール作りが
始まらない。


それで、娘が見たい番組を聴いて
学校との兼ね合いでルールを決める。

番組表をプリントアウトして
聞いてみると、
だいたい18:20から1時間くらい
見たいらしい。

娘にこれは問題ない?と確認しながら
こんな感じでルールを決めていく。

①TVより先に宿題

②帰ったらすぐに連絡帳を提出して
 母に分かる形で宿題を終えること

③宿題が終わっていなければ
 TVは録画して週末見る。
 18:20に間に合わなければ
 その日はTVは見ない

④見終わったらTVは自主的に消すこと

⑤お風呂もできれば先に入る


コツは、

②チェックの方法 と、
③出来なかったらどうするか

を明確にしておくこと。


奥さんは
ルールを守れなかった時の罰則が
必要じゃない?って言っていたが、

③があれば必要ない。


スマホとかTVは親が買って管理している
のだから、ルールをきちんと作りますと
伝えないと、とも言っていたが
(奥さんも悩んで調べたのであろう)

あー、それは
話し合いにならないのであれば
ってことだよね。

せっかくさ、TVは楽しいことなんだから
楽しさを制限したり奪ったりじゃなくて

そこからの活力を上手く活かしたい。

それに、楽しくない宿題を終わらせた
ご褒美がTV、という風にもしたくないのだ。


大事なのは、
お互いに相手に望むことがあれば
口にして伝えることである。

それは、往々にして
上手くいっていない現状を認めることに
なるから、怖いことだってある。


だけど、親だって、
TVが始まる前に宿題が終わっているのが
自主的に宿題をやるってことで、
TVの後遅くまで宿題に追われるのは
自主的じゃないって思ってるなんて

自分でだって分かっていないことが
多いのだ。

それじゃ、子どもだって
どうしたらいいか分からなくなるよね。


と、いうわけで。


次の日娘は、
宿題もお風呂も終わってTVも自分で
消していた。

よしよし。やったね、と褒める。


次の日、自分で
チェックリストを作リ始めた。

そして、
全部宿題終わらせてTVを見て
時間に一度TVを消してから、

「お母さん、次のピタゴラスイッチだけ
見てもいい?」

と交渉をしている。


もちろんOK。
筋が通っていて、素晴らしい。

さあ、ちゃんと定着してくれるかな^^