今日、4/2は
「世界自閉症啓発デー」
シンボルカラーの青に
世界が染まる日。
今日は東京タワーも
青くなっている。
僕が自閉症を
初めて知ったのは、
高校生の頃だ。
(もう20年くらい前だ)
当時僕はクリスチャンだったから、
布教で地域を回っていた。
その中で
聖書の研究を定期的に
している方の一人が
自閉症のお子さんを持つ
お母さんだった。
お子さんといっても
当時の僕より年上で
その頃20歳くらいの
息子さんだった。
そのお母さんはアグレッシブで、
地域の教育改革に
熱心に取り組まれていて
苦労しながらお子さんを
普通学級に通わせ続けた
方だった。
当時の僕は、
障害者と健常者が一緒であることが
障害者にとって良いことなのだろうか?
と疑問に思っていた。
今考えれば浅はかだなぁと思う。
障害者と健常者って
はっきり分けることができるほど
健常者は一様じゃないし、
障害者だって一様じゃない。
分けてしまうと、
そのことに気づきにくくなると思う。
(そのお母さんもそういうことを言われていた)
ダイバーシティといって
企業でも多様性を認める活動が
進んでいる。
ただ実際に経営学での研究によると
多様性を企業内に作っても
業績が上がるとは限らないのだそうだ。
業績が上がるには条件があって、
元々多様な人たちが属する会社の場合、
さらに多様性を増すことは
相互コミュニケーションのルートが増えて
業績に好影響が出る。
でも、元々多様でない人たちで
構成された企業の場合、
コミュニケーションは結局阻害されて
業績には悪い相関が起こる。
この研究がはっきり示しているのは
社会自体が
元々多様な背景の人とコミュニケーションを
促進するようにはなっていないということ
じゃないかと思う。
だから、自分達が
一様だと思っている人の集団では
ダイバーシティを持ち込んでも
業績が上がらないのだ。
でも社会は、元々まぜこぜである。
それを表に出せる社会であるのが
健全なのだと思う。
そう思った人たちが、
今日世界を青く染めるのだろう。