スピリチュアリティが
面白いのは、
スピリチュアリティは
人自身にそなわるものにも
かかわらず、
人自体は宇宙の中で生きる
生物だということによっている。
 
人は生まれるとき
宇宙から分かれ、
死ねばそこに戻る。
 
スピリチュアリティは
分かたれているときに
求められ続けてきた。
 
それは矛盾の根幹であり、
矛盾は胡散臭さの根である。
 
何かを求めていることに
気づかないでいても
生きていることはできる。
 
だがそれでも、
生きていることと
生きることとは違う。
 
キリスト教の神は、
生きるということを
人に試させた。
 
原罪となった知恵の実を、
自由意志という。
 
その実をもいで
人は楽園から追放された。
 
それこそは、
人が宇宙に生まれたことの
メタファーである。
 
だからスピリチュアリティは、
失楽園から
始まるのでなければならない。