今週は自殺予防週間だ。
5年くらい前まで
年間の自殺者数は3万人を超えていたけど、
今は27000人くらいで少し減ってる。
ただ減っているのは年齢が上の人たちで
若者、働き盛りの人たちの自殺者数は
減っていない。
自殺するほど悩むとき、
悩んでいるのは心、つまり脳で
でも本当は心は身体つまり五感と
つながっているのだけど、
その声がほとんど聞けていない。
僕はこのことを考えていて
井上ひさしが「ボローニャ紀行」で
書いていたとある高名な建築家の
言葉を思い出した。
井上ひさしが
「日本に観光でたくさん人を
呼ぶにはどうしたらいいか?」
とその建築家に尋ねた。
じつにあっさりと
彼はこう答えたのだそうだ。
「東京のどこでもいい、
あるいはあなたの故郷の
山形の田舎でもいい、
いま現にある建物や街並みを、
そっくりそのまま百年間、
保存してごらんなさい。
日本の百年前の姿を観るために、
それこそ世界中から人が集まってきます。
保証しますよ」
僕は、
今の街並みに価値を見出せない人に
今の、自分に絶望している人に、
このことを知って欲しいと思う。
井上ひさしの質問は、
苦しんでいる人の
悩み方に、似ている。
9/18に僕がイベントを開く明日館は、
フランク・ロイド・ライト設計の
歴史的建造物だ。
とはいっても当時は、
学び舎に過ぎなかっただろう。
歴史的建造物を使いながら保存する
という理念を持って
自由学園明日館は運営されている。
悩んでいる時に聞こえなくなってる
身体の声は、
歴史と建築が語るものと似ている。
僕が言っていることが分かる人も
分からない人も、ぜひ来てほしい。
身体と五感と悩みの関係を
ちゃんと説明するからね。
(そういえばskypeで最初やった時は
この話ししなかったなぁw)
9/18(月・祝)17:00~
- 心と脳のストレス教室 -