音楽療法の専門家の人と、

日本の歌と日本語について

語り合った。

 

昔からの記憶に残るような

民謡が消えていってしまっていて

残念だと仰っていた。

 

それでも実は日本のJポップは

歌詞の意味が深い。

 

クリス・ハートさんがいうには、

海外のポップスは

「愛してる♪」とか「好きだ♪」とか

歌詞が単純。

 

日本のJポップのように

深かったり複雑だったり、

一度聞いて意味がよく分からず

聞く人によって色んなとらえ方が

できるような文化は珍しいのだそう。

 

 

日本語は主語がない言語だという

特徴がある。

 

心理学的なコミュニケーションの

方法で「Iメッセージ」というものがある。

 

「私は」こう思う、と

主語を口にしましょうというものだ。

 

たとえば、

「キライ」とか「イヤ」と言われるのと、

「私はキライ」、「私はイヤ」と

言われるのでは感じ方が違う。

 

「私は」がつかないと、

なんだかこちらも引きずられるような

決めつけられて反発したいような

気持ちになるのだ。

 

 

主語を省く日本語は、

実は言葉にそのような感染力がある。

 

それは言霊とかタブーといった

言葉を口にすることに慎重になる

文化と関連があるかも知れない。

 

 

だからこそ、

クリス・ハートさんが言うような

Jポップという大衆的な歌や言葉に

 

心の琴線を鳴らすような文化が

出来たのかも知れないなと思う。

 

主語を入れることも入れないことも

自覚的に選べたら最強ですね^^