熊本地震の際の検索データ分析の記事を
ちらほら見るようになった。

特にこの記事は、
http://kumamotojishin.yahoo.co.jp/bousai/04/

地震のデマを確かめる検索は
ピークが早く、すぐに検索数が減ったが

地震と予言を関連付けた検索は
ピークは少し遅めで、
その後もじわじわと存在し続けていると
書いている。


地震保険の検索も増えたそうだが、
(これは別の記事でだけど)

先行きが不安定になると本屋さんで
スピリチュアルの本が流行り、
その後統計学の本が流行るという
話しも聞いたことがある。


ただ、ここで一つ注目したいのは
その理由のところ。

認知心理学の菊地教授という人が
分析しているのだけど、

「怖がっている理由を、
デマや流言という形で作り出し、
その不安や恐怖を正当化しようとする。
怖くて当然なんだと」

と言う。


これに注意点二つ。
まず、これは無意識で起こっている
ことです。
怖い、不安は意識していて、
それに対してどうアプローチしようと
してるかまで多分ほぼ無意識。

そして、アプローチとして
“怖くて当然なんだ”と思っている
というのは、どうかなと思う。

どちらかというと、
恐怖に対処(=コーピング)したい
のだ。


危険に対して無力であることほど
その人の力を削ぐものは無い。

それに対処する方法は、
呪術であり予言であり、
錬金術であり科学なのだけれど。

流言、デマもあって
(確かに関東大震災のときも
あったけど)
それが数量で計れるのは、
今ならではだなぁ。