魔法使いがかける二つの罠
(あるいは、人がファンタジーに望む
二つの効果)
実は今でも思う時があるのですが、
「立ってものを取るのが面倒!」
と思う時が、小さい頃はよくありました。
学校帰りに車がどんどん僕を追い抜いて
行くのを見ながら、
「ああ、少しそのスピードと慣性を
分けてくれたらいいのに」
なんて思いながら歩いていました(笑
それで、例えばドラえもんでも、
ドラクエでもいいのですけれど。
魔法や超能力やファンタジーは、
ある因果関係の原因と結果を直接繋ぐ
効果を持っています。
本当は30分歩かなきゃ着けないところに
一瞬で着くとか、
エイヤと立ちあがらないと届かない
リモコンが手元にやってきたり(笑)
するといいなと妄想するわけです。
大人になって来ると段々冷静になって、
もし魔法が使えたとしても
歩くのと同じエネルギーをどこかで
消費しないといけないはずだし、
読む物語も段々と、
修行が必要だったり
儀式が必要になったりと、
奇跡を起こすのにもリアリティが
求められるようになってきます。
なのですけれど、
実はファンタジーや魔法を好む
人の心理にはもう一つの側面があります。
それは、ある手順を踏めば、必ず正しい
結果が得られるということです。
そういう物語が、好まれる。
人は自分の努力が無駄になるのが
とっても嫌い、という心理を持っています。
それともう一つ、
ある結果を得るための正しいまたは
最適に近い方法がある、とも
思いがちなのです。
読んだら何が起こるか分からない、
しかもどこを読むと何かが起こるのかも
分からない魔導書なんて嫌ですよね。
手に入るのに苦労したり、解読しなきゃ
いけなかったりするかも知れないけれど、
大抵一つのページに一つの効果を持つ
魔法の手順が書かれている。
そして、それを探す旅をしている。
この思考の形式が、
そもそも落とし穴だということ。
そう、まさにメーテルリンクみたいに。
(あるいは、人がファンタジーに望む
二つの効果)
実は今でも思う時があるのですが、
「立ってものを取るのが面倒!」
と思う時が、小さい頃はよくありました。
学校帰りに車がどんどん僕を追い抜いて
行くのを見ながら、
「ああ、少しそのスピードと慣性を
分けてくれたらいいのに」
なんて思いながら歩いていました(笑
それで、例えばドラえもんでも、
ドラクエでもいいのですけれど。
魔法や超能力やファンタジーは、
ある因果関係の原因と結果を直接繋ぐ
効果を持っています。
本当は30分歩かなきゃ着けないところに
一瞬で着くとか、
エイヤと立ちあがらないと届かない
リモコンが手元にやってきたり(笑)
するといいなと妄想するわけです。
大人になって来ると段々冷静になって、
もし魔法が使えたとしても
歩くのと同じエネルギーをどこかで
消費しないといけないはずだし、
読む物語も段々と、
修行が必要だったり
儀式が必要になったりと、
奇跡を起こすのにもリアリティが
求められるようになってきます。
なのですけれど、
実はファンタジーや魔法を好む
人の心理にはもう一つの側面があります。
それは、ある手順を踏めば、必ず正しい
結果が得られるということです。
そういう物語が、好まれる。
人は自分の努力が無駄になるのが
とっても嫌い、という心理を持っています。
それともう一つ、
ある結果を得るための正しいまたは
最適に近い方法がある、とも
思いがちなのです。
読んだら何が起こるか分からない、
しかもどこを読むと何かが起こるのかも
分からない魔導書なんて嫌ですよね。
手に入るのに苦労したり、解読しなきゃ
いけなかったりするかも知れないけれど、
大抵一つのページに一つの効果を持つ
魔法の手順が書かれている。
そして、それを探す旅をしている。
この思考の形式が、
そもそも落とし穴だということ。
そう、まさにメーテルリンクみたいに。