X JAPANのToshiさんが6/17に「ダウンタウンなう」で
12年に及んだ自己啓発セミナーでの体験について語りました。
http://www.asahi.com/and_M/interest/entertainment/Cfettp01606170054.html
僕の周りの仲間と話していると、
意外と洗脳について知らないものみたいです。
洗脳という言葉が広く知られるようになったのは、
CIAやアメリカのジャーナリストが「中国共産党」の
思想改造に関する報告を始めてから。
洗脳やマインドコントロールというと、
自己啓発やカルト宗教という印象が強いと思いますが
元はもっとロジカルな共産系で生まれたのですね。
洗脳が普通の説得や会話と大きく違う最大の特徴が
その人が今信じていることを破壊すること、です。
自己啓発セミナーだと
一日ぶっ通しで個人の人格批判をします。
自分が今まで駄目だったところをグループ内で
告白させて、まだ足りない、反省しきっていない、
自我が残っているなどと
集団の中でズタズタにその人を否定します
(これを順番にやるというかなりMなシステム)。
そうすると、
その人の今の人格や信念や考えが
真っ白になってしまいます。
そのタイミングで親しげな上層部の人に
「正しい教え」を説かれると、疑う事がとても難しいのです。
それでそのまま言われたことを信じる、という結果が生じます。
この最初に今の自我を否定するプロセスが
ブレインウォッシュ=洗脳です。
学ぶ前に今の自分を捨てなければならないという
考えはある意味正しく、
昔からシャーマンになる儀式の前に
飲まず食わずで砂漠を彷徨ったり、
ペヨーテという幻覚作用がある物質を摂取したり、
ああ、あとは山を歩いたり滝に打たれたり(笑)、
しますね。
それを外部から強制的にさせるわけで、
高じると「生まれ変わらせればいい」という
オウム真理教のポアの概念にも行きつきます。
厄介なのは、こういう洗脳をする側が
正しい行為だと思って(信じて)こういう行動をしている
ということです。
本人は善意のつもりだから、
人の悪意を見抜くフィルターが発達している人でも見抜けない。
自己啓発やカルトには詐欺師もいますけれど、
その行動をする自己正当化を自分の中でしていることが
多いです。
弱い奴を救ってやってるんだ、とかね。
例えばオレオレ詐欺は、
研修が高度にシステム化されているのですが、
研修の最終段階でゴルフ場に研修生を連れて行って、
「こういう奴らが金を貯め込んでいるから
日本経済は良くならない。
オレオレが正しいことだとは言わないけど、
オレオレでお金を出せる奴らは社会の勝者だ。
たとえば闇金とか、
お金がなくて借金する奴らから更に絞り取るよりも、
よっぽどいいじゃないか」
みたいなことを研修するそうです。
隔離した空間でかなり厳しい研修をするので、
オレオレの研修もある意味洗脳を使っています。
本人が選んでその場に行ってはいるのですが。
Toshiさんは15億円絞り取られました。
我々一般人はそんなお金を持っていなくても、
絞り取られて何も残らない苦しさは同じです。
こういう知識は、身に降りかかってからじゃなくて
あらかじめ知っておかないと中々対処が難しいもの。
そして実は、このようなことって
それほど遠い世界の話ではないのです。
洗脳とマインドコントロールの違いについて、
どのように普段の生活でこのようなことが起こり得るか、
次回の記事で説明します。
12年に及んだ自己啓発セミナーでの体験について語りました。
http://www.asahi.com/and_M/interest/entertainment/Cfettp01606170054.html
僕の周りの仲間と話していると、
意外と洗脳について知らないものみたいです。
洗脳という言葉が広く知られるようになったのは、
CIAやアメリカのジャーナリストが「中国共産党」の
思想改造に関する報告を始めてから。
洗脳やマインドコントロールというと、
自己啓発やカルト宗教という印象が強いと思いますが
元はもっとロジカルな共産系で生まれたのですね。
洗脳が普通の説得や会話と大きく違う最大の特徴が
その人が今信じていることを破壊すること、です。
自己啓発セミナーだと
一日ぶっ通しで個人の人格批判をします。
自分が今まで駄目だったところをグループ内で
告白させて、まだ足りない、反省しきっていない、
自我が残っているなどと
集団の中でズタズタにその人を否定します
(これを順番にやるというかなりMなシステム)。
そうすると、
その人の今の人格や信念や考えが
真っ白になってしまいます。
そのタイミングで親しげな上層部の人に
「正しい教え」を説かれると、疑う事がとても難しいのです。
それでそのまま言われたことを信じる、という結果が生じます。
この最初に今の自我を否定するプロセスが
ブレインウォッシュ=洗脳です。
学ぶ前に今の自分を捨てなければならないという
考えはある意味正しく、
昔からシャーマンになる儀式の前に
飲まず食わずで砂漠を彷徨ったり、
ペヨーテという幻覚作用がある物質を摂取したり、
ああ、あとは山を歩いたり滝に打たれたり(笑)、
しますね。
それを外部から強制的にさせるわけで、
高じると「生まれ変わらせればいい」という
オウム真理教のポアの概念にも行きつきます。
厄介なのは、こういう洗脳をする側が
正しい行為だと思って(信じて)こういう行動をしている
ということです。
本人は善意のつもりだから、
人の悪意を見抜くフィルターが発達している人でも見抜けない。
自己啓発やカルトには詐欺師もいますけれど、
その行動をする自己正当化を自分の中でしていることが
多いです。
弱い奴を救ってやってるんだ、とかね。
例えばオレオレ詐欺は、
研修が高度にシステム化されているのですが、
研修の最終段階でゴルフ場に研修生を連れて行って、
「こういう奴らが金を貯め込んでいるから
日本経済は良くならない。
オレオレが正しいことだとは言わないけど、
オレオレでお金を出せる奴らは社会の勝者だ。
たとえば闇金とか、
お金がなくて借金する奴らから更に絞り取るよりも、
よっぽどいいじゃないか」
みたいなことを研修するそうです。
隔離した空間でかなり厳しい研修をするので、
オレオレの研修もある意味洗脳を使っています。
本人が選んでその場に行ってはいるのですが。
Toshiさんは15億円絞り取られました。
我々一般人はそんなお金を持っていなくても、
絞り取られて何も残らない苦しさは同じです。
こういう知識は、身に降りかかってからじゃなくて
あらかじめ知っておかないと中々対処が難しいもの。
そして実は、このようなことって
それほど遠い世界の話ではないのです。
洗脳とマインドコントロールの違いについて、
どのように普段の生活でこのようなことが起こり得るか、
次回の記事で説明します。