俺達は、やっとのことで富士山についた。


冬樹「夢幻、地中の泉ってどこなんだ?」

紅蓮「ま、まて!!!本当にいくのか?!やめとけ!な!な!?」

伸也「紅蓮、言いたいことがあるならハッキリいえよ。」

夢幻「まぁ、紅蓮の言いたいことは、こうだろう・・・。「地中の泉は聖獣の中でも上級レベルの力を持っている者しか入れない・・・、入った瞬間に自分がもし、上級レベルの聖獣より劣るならば、一瞬で消えてしまうから行きたくない・・・。」ってところか?」

紅蓮「っぐ・・!」


すると突然、伸也が紅蓮の方に炎の力を使った。


紅蓮「な、なにするんだ!伸也!」

伸也「お前、ここまで来ているまで怯えているんだ。お前は俺と契約した聖獣だろうが!」

紅蓮「伸也・・・。」

伸也「ククク。契約した時点で死ぬ覚悟なんてしている!」

紅蓮「ククク。お前が契約者でよかった。いくかぁ。」

夢幻「ふむ。どうやら大丈夫みたいだな。」

冬樹「いくぞ!」


そして、富士の奥深くまではいった。

しばらくいくと、大きな泉があった。


冬樹「もしかしてこれが・・・。」

夢幻「ああ、地中の泉だ。」

冬樹「ってことは・・・。」

夢幻「ああ、どうやら消滅することはないみたいだな。」

???「何をしている。お前達。」


突然、後ろから誰かの声がした。


冬樹「誰だ!」

???「俺は高宮大地。お前ら契約者か。」

冬樹「な、なんで、それを。」

伸也「こ、こいつ何もんだ!」

大地「いや、お前らの後ろにいる聖獣に二匹いるから、そう思っただけだ。」

冬樹&伸也「あ・・・。」

大地「っで、何の用だ。」

夢幻「ちょっと待ってくれ。」


夢幻が話しに入りこんできた。


夢幻「お前も契約者なら、聖獣がいるはず。見当たらないが。」

大地「何いってるんだ?ずっとお前達のそばにいる。」

冬樹「え?」


っと、地面から聖獣が浮き出てきた。


大地「紹介する。俺と契約した聖獣、地神だ。」

夢幻「地神!」

紅蓮「な、なんだって!」

冬樹「知り合いか?」

夢幻「いや・・・。」

伸也「お前ら知ってそうじゃないか。」

夢幻「ふむ。我々も会ったlのは初めてなんだが、話しだけは聞いたことがある。」

紅蓮「あ、ああ。天の神を守護せし者、天極・・・。地の神を守護せし者、地神・・・。」

夢幻「聖獣の中でも伝説の中だけの聖獣だと思ってたが・・・・。」


俺達はあいた口が塞がらなかった。

冬樹「伸也ぁ!」

伸也「んん?!なんだよ。こんな朝っぱらから。」

冬樹「ちょっと大事な話しがある。」

伸也「ククク。お前が困惑している顔をみるのは始めてだな。仕方ない。話せよ。」


そして、俺は伸也と喫茶店に移動し、話しをした。


伸也「なるほど。」

冬樹「分かったか?」

伸也「ああ!ようは、邪悪な力を持つ友也が20人いる中の8人の奴らに頼んで世界を守るってことだろ?」

冬樹「ああ。」

伸也「ククク。おもしれぇ。なぁ!紅蓮!」

紅蓮「ククク。そうだな。伸也。俺も雷遁は昔から気にくわなかったからな。」

夢幻「うむ。奴と刹那が組んだ以上、それだけでも危険だ。」

冬樹「助かる。」


そして、俺に改めて仲間になってもらい、他の仲間を探すことにした。


夢幻(まずは一人目!炎の紅蓮の契約者、中村伸也。)

伸也「っで、一体どこにいくんだよ。」

紅蓮「ククク。伸也。多分気を探っていくんだろうぜ。」

伸也「気ぃ?」

夢幻「うむ。私の特殊能力の一つでな。聖獣の気を探ることができるのだ。」

冬樹「じゃ、夢幻。頼む。」

夢幻「ああ。」


そして、夢幻は気を探り始めた。


夢幻「いた。」

冬樹「どこだ?」

夢幻「富士だ。」

伸也「なんだよ。富士さんに住んでんのか!ククク。大丈夫なのか?」

紅蓮「ま、まて!富士といえば、ま、まさか地中の泉!」

夢幻「うむ。そこから感じる。」

紅蓮「ダメだ!ダメだ!やっぱり行かんぞ!無理無理無理!」

夢幻「紅蓮、ワガママをいってる場合じゃないだろう。」

冬樹「夢幻、地中の泉って?」

夢幻「ああ。地中の泉とはな、我々にとってもっとも危険な場所なのだ。」

伸也「ま、まぁいってみようじゃないか!」

冬樹「とにかく行くぞ!」


そして、俺達は嫌がる紅蓮を無理やり引っ張りながら、出発した。

夢幻「このー!」

雷遁「へ!」


雷遁は、夢幻の攻撃をあっさりとかわした。


冬樹「大丈夫か?夢幻?」

夢幻「ああ。刹那と雷遁・・・。それにその契約者二人が組むとなると、大変だ。」

純「ニャハハ。契約者が弱いと思えば、その聖獣も弱いのか!ニャハハハハ!」

冬樹「く!」

友也「まぁいい。今日は戦う気はないからな。ククク・・・。」

冬樹「沙世を返せ!」

友也「ククク。返すと思うか?お前は沙世が好きみたいだが、お前だけが沙世の事を想ってると思うなよ。」

冬樹「まさか、お前も・・・!」

友也「俺は、小さい頃から沙世が好きだった。いつも思ってたよ・・・・。お前と沙世が幼馴染で冬樹なんて消えればいいってなぁ!ククク!」

冬樹「と、友也・・・。」

友也「だが、俺は闇の力を手にいれ、沙世も手にいれる事がやっとできた。後は世界を消滅し、闇の世界を創り上げるだけだ!」

冬樹「やめろ!」

友也「ククク。ほざいてろ!クズめ!じゃぁな!」


そういうと、友也は黒い球体に入れている沙世と共に消えた。


冬樹「友也ぁ~!!!」

純「先に帰っちゃった。ニャハハハ。まぁいいか。俺もお前みたいな弱いのに興味ないしね。じゃね。」

冬樹「く!!!」

純「そうそう、いい事教えてあげるよ。今闇の力を持つ友也と組んだ契約者は10人いる。俺を含めてね。それでも、あがこうとするなら足掻きなよ。次は綺麗に殺してあげるから・・・。ニャハハハハハハ!!!」


っと言うと、純も暗い闇の中へと姿を消した。

それから、1時間ぐらい俺はその場所でたたずんだ。


冬樹「くそ!くそ!どうしたらいいんだ!」

夢幻「冬樹・・・。お前にも仲間はいる。」

冬樹「あんな奴らが10人もいるんだぞ!伸也が協力してこれてても勝てるわけないだろ!」

夢幻「ならば、己がもっと強くなるのだ。それにまだ希望はある。」

冬樹「なんだって。」

夢幻「雷遁の契約者、純は言ってたな。10人と・・・。聖獣は全部で20体いる。っということは冬樹と伸也を除いて、後8人の契約者がまだいるということだ。まだ希望はある。」

冬樹「まさか・・・。」

夢幻「そうだ。刹那の元に雷遁が加わった以上、それだけで最悪な状態だ。残りの8人を探し、仲間になってもらう。我々の力だけでは100%勝てない。それにあの女も助けたいんだろう?」

冬樹「そうだ。俺は沙世を助けたい。沙世を守るんだ!」


そして、俺と夢幻は一度、家に帰り、旅の準備をし、伸也のいる場所へ向った。