ネタバレ入ります。 


今回はギャラルホルン側の決着をつける話で、 
先週団長を失った鉄華団の方がわき役っぽいところはあったな。 
ではあっても、三日月オーガス、見事でした。 


先週オルガが死んで、今週ミカがどうなるか心配していた人は多かったみたいだ。 
精神的にオルガと一緒に死んでしまい、 
絶望的な特攻とともに後追い自殺同様の死を選んでしまうかもしれないとか。 
でもそんなことはなかったな。 
むしろこれまではオルガが「蓋(ふた)」になっていたんじゃないかとすら感じられる堂々とした態度だった。 
理由はどちらかというとアルミリア寄りかな。 
「夫の志は妻が継ぐ」って感じで(苦笑い)。 


団員への「演説」も見事だった。 
あの鎮め方は三日月にしかできない。 
「オルガの命令の邪魔をするヤツは、たとえ身内でも殺す」 
その意思が本気だと団員全員が感じ、 
それでいてだからこそ、彼らの内側にオルガをよみがえらせてみせた。 
観てるこっちも心から納得の「説得」でした。 


ユージンは最後までいじられキャラで、そして団内で最も器量を大きくした男だった。 
いま一期の一話とか二話を観て、今日のラストを観たら、それが一目瞭然だ。 
鉄華団がこのまま生き残れるなら、二代目団長はやはりユージンしかいない。 


ハッシュは生かしておいてやりたかった… 
阿頼耶識を持っていない以上、 
最初に死ぬのは彼だというのは道理ではあるんだが… 
中途参加で中途半端に死ぬ。 
その理不尽さがオルフェンズの世界でもあり、 
その中の一人ではあるんだろうけども… 
それでも三日月もハッシュをある程度は認め、情も移していたか。 
従う兄貴を失い、従ってくる舎弟も失った。 
歩けなくなった三日月も、独歩を余儀なくされてきた。 
だけどそんな三日月に、夜が明ける直前の湖のような、 
冷たくも澄んだ清らかさを感じるのはおれだけだろうか。 


地上で鉄華団のモビルスーツ部隊が特攻をかけているとき、 
宇宙でも一機のモビルスーツが同じことをしていたか。 
しかし個人的にはマッキーは惜しいキャラだった! 
もうちょっと深みや広さがあるキャラクターだったらもっとおもしろかったんだけどなあ。 
乱を起こすところまではいけたけど、そこまでの男だったというのは残念だ。 
たとえ失敗したとしても、逃げたあと潜伏して、 
何年も何十年も雌伏の時間を耐え、 
再度起兵するくらいはしてほしかったんだけどね。 


でもまあ、今週を観てみると、マッキーは世界を改革するのが目的じゃなく、 
「力こそすべて」を証明することが願望だったみたいだから、最初から限界があったのか。 
そっちはクーデリアの本懐で、それこそ数十年をかけてやってゆくことだろうな。 


だからといってラスタルはギャラルホルンの改革はやらないだろうなあ。 
いや、内部改革はやるかもしれないけど、抜本改革はやらず、 
結局ギャラルホルンの命脈をほんのちょっと延ばすという程度のものだろう。 
古代ローマでいえば、カエサルではなくスッラの位置だろうかな。 


ここから先のギャラルホルンはどうなるだろうか。 
おそらくエリオン家とボードウィン家が突出し、 
七家族体制も形だけのものになる。 
いずれエリオン家とボードウィン家が対立してゆくかもしれない。 
ガエリオはそれほど権力に固執するタイプではないけど、 
ラスタルの改革がガエリオの理想とかけ離れたものであれば、 
やはり黙ってはいられないだろう。 


だけどギャラルホルンは今の地球圏で最大勢力ではあっても絶対勢力ではなくなった。 
内部対立が続けばさらに影響力は減って、地球圏は乱世に入るだろうな。 
その中でアーブラウの蒔苗と火星のクーデリアが結束し、 
いち勢力圏を作り出す可能性もある。 
その勢力圏が広がって、ついには地球圏すべてを統一し、 
クーデリアの理想に近い世界も作り出されるかもしれない。 
もっともその頃は、「革命の乙女」も「革命のグランマ」と呼ばれるようになってるか、
あるいは死んでしまっているかもしれないけどね(苦笑い)。 
その彼女の跡を継いで活動を続けるのが、 
三日月とアトラの子供というのもいいかもしれん。 


このあたりのifは妄想がふくらむが(笑)、 
個人的にはもう一つ、 
ギャラルホルンサイドの視点からの「鉄血のオルフェンズ」も見てみたい気がするな。 
アニメは鉄華団が主役だからこちら側をメインで描くのは当然だけど、 
世界観的にはギャラルホルンが中心で、 
鉄華団は「ちょっと目立つ新興勢力」くらいのものなのよね(苦笑い)。 
だからギャラルホルンと彼らを中心とした地球圏全体を描いた物語があれば、 
さらに深くて広いお話になる気がするんです。 


でもそのためには、厄祭戦やそれ以前の地球圏、 
さらに厄祭戦以後の300年がどういう時代だったのかを細かく知らないと難しい。 
そういう歴史があってこその今の世界だし、 
それだけにそのあたりが曖昧だと薄っぺらい話になってしまう。 
でもそういう300年以上前の設定までしっかり決められてはいないだろうし、 
決められてても発表されてもいないから、関係者以外が作るのは難しいか。 
その辺の設定がしっかりわかれば気持ちも入るだろうし、 
個人的に二次創作として書いてみたい気もするんだけどね(笑)。 


オルフェンズはガンダムらしく、女性キャラの「女」が描かれる面もあったけど、 
最も業の深い形で表現されていたのがアルミリアというのもすごいな(笑)。 
心の陰にせよ陽にせよ、いずれもマクギリスに深く魅入られてしまった兄妹だったねえ…


さて、来週はついに最終回! 
鉄の華は何輪生き残るのか…(泣)