21歳で父親からVTZをもらった。
原付よりも大きな排気量のバイクは、このバイクが初めて。
それから数年間、自分の大事な足になってくれた。
主にバイトや通学のために使った。
22歳(大学2年)の時にVTZを盗まれたんだっけ。でも1か月ですぐに見つかって。
たまたまガソリンがほとんど入っていなくて、遠くまで走れなくて、盗まれた広島そごうから500m程度離れた、護国神社に乗り捨ててあったという、非常にラッキーな見つかり方だった。
確か盗まれていた間、知り合いや先輩がTZR125やバンディット250を貸してくれていたんじゃなかったっけか。
年齢があやふや。23歳だったかも。あの頃の記憶は自分にとっては黒歴史だからなのだろうか、あまりちゃんと思い出せない。
時系列で何があったかを考え、タイミングを当てはめてみると、おそらく22歳だったような?というくらいなあいまいな記憶。
VTZで初めていろいろバイクいじりを経験した。
レギュレータが壊れて修理してもらったり、盗まれた時に壊されたカギを付け替えたり、ガソリンタンクの錆取りをしたり。
初めて友達とツーリングに行ったのも、このバイク。
VTZを盗まれてしまったことで、逆に借金までしてNSRを購入したけど、ちゃんと直し切らなかった。
そしてすぐにVTZが戻ってきたので、NSRに対してはちゃんと手をかけずじまい。お金はかけたのだけど・・・
23歳で大型バイクの免許を取り、ZX-10を購入した。でも車検を通すお金がなくて、4年生になってすぐ位に売っちゃったけど。
とにかく、そんな感じでいびつではあるけど、バイクのステップアップを経ていくことで、VTZに乗らなくなった。
家にずっと放置してあるVTを見た父親が、返せと。
もちろん元々もらったものですし、なってもいない僕が所有感を主張するものでもありませんから大人しく返したんですが、そしたら自分の浮気相手にあげやがった。
まあ僕も今は奥さん以外の人のためにバイクの手入れをしているから、父親のこと悪くも言えないんだけどね。だから最近父親と会うのがなんとなく嫌。
とにかくその女の人がずっと乗っていたらしいのだけど、ある時から異音がひどくなり、最終的にはエンジンがかからなくなってしまったらしい。
その後父親がその人と交際を無事終了。
その時のことは、面白かったのでまた別の機会に書いてみようかな。
交際終了後、バイクは父の手元に戻り、実家で眠っていた。
でも結局お金かけて直すのめんどくさいってことで、ずっと手付かずで、多分5年くらい野ざらしにして、捨てりゃいいのに、僕に「要るか?」と。未練タラタラの男は見苦しい。そのくせ自分が要らないと決めたら、他の人の大事なものも勝手に捨てる。僕は父にそっくりです。
ていう経緯で、2015年に今度は僕が引き取った。
10年以上かけて、再び僕のところに帰ってきてくれた。
こんな僕のところに帰ってくるなんて、正直バイクに申し訳ないと思う。
もっといい引き取り手があっただろうに、と。
僕が乗っていたころは、バイクを覚えたてだったからなのか、僕自身の精神状態によるものなのか、深夜に独りチキンレースをしてみたり、とにかくおおよそ正常とは思えない無茶な乗り方をしていた。
そのうえちゃんとしたメンテナンスを施してもいなかった。
いろいろな人に乗り継がれていく中で、前の所有者も含め、あまり良い乗り手に出会えていなかったこのVTZの人生。
せめて恩返しではないけど、ちゃんと動ける状態にしてやりたい。
そのように思って、最近レストアを始めた。それが2015年くらいのお話。
とりあえず、エンジンは手を付けるのが面倒くさいので、いつものように荒技「エンジンスワップ」を発動。
これにキャブ清掃を追加し、エンジンはかかるようになった。
でもここからが大変。
長期間の放置(僕も含め)に伴う諸々の問題点が露出。
各所の錆があまりにひどい。
まずはフロントフォーク。こちらは幸いなことに錆のほとんどない中古をヤフオクで購入。交換。
リアサス抜け。こちらもヤフオクで購入。ラッキー
しかしタンクの錆には参った。
何度かキャブ掃除を行ったが、すぐに詰まる。おかしいなとタンクをのぞいてみると、あれまあ。
平面という平面にすべて錆が「積もって」いる。その厚みは軽く数ミリはある。タンクの錆、というよりも、錆にガソリンの固着がべったり張り付いている、という感じかな。
何度か花咲かGで漬け置いたけど、錆がずっと出続ける。
これじゃ切りがない。
まずは物理的にある程度錆を落とそうと、タンクの中に数個ねじやボルトを入れ、とにかく振って振って、振りまくって、洗いまくった。
安物の内視鏡を購入し、どのくらい錆が落ちているかを実際に確認しながら、とにかく何度も水洗いを繰り返した。
んで、そのあとまた花咲かG。
まだちょっと錆が残っている状態だけど、精魂尽き果て、これで良しとし、コックとキャブの間のホースにフィルターを装着した。
ガソリンコックも交換。
さあこれで大丈夫だろう、と安心していたら、いえいえまだまだ。
エンジンがどうも調子が良くない。
1万回転近くになると、吹けなくなってくる。
おかしい。
まさかと思って、燃焼室の圧縮を調べてみると、フロントの圧縮が6㎏しかない・・・
もともと?それとも自分が放っていた間に、おかしくなったのか?
ちゃんと取引のデータを保存しておらず、どのような状態のエンジンだったかがわからない。ちゃんと記録を取るようにしよう。
てなわけで、またエンジンを買うか、はたまた空けて、原因を探ってみるか。
今の僕は、お金がないこともあって、後者を選択した。
一つ進歩した部分を自分で確認したい、という思いもある。
さあ、新しいステップを踏もう。
これまでは避けてきたステップ。
ここでミスをすると、最悪死ぬから、と思うと、手が出なかった部分。
少しは頭も使えるようにはなったと思うので、一つ一つ、丁寧にチェックしながら、行っていきたい。
まずはいろいろ写真を撮る必要がある。
・・・早速外したねじがどこにはまっていたかを写真にとっておらず、分からなくなってしまった・・・死亡。
先は思いやられる。が、楽しみでもある。
というわけで、最初の忘備録は、これまでのVTZの生い立ちなど語ってみました。
これからの忘備録は、実際の作業記録や写真になる・・・はず・・・