今年亡くなった知人のことが忘れられず

彼が生きていた時より

彼のことを思い出す回数が多いです。

こんな話してたなぁ…

一緒に食べたあのお店美味しかったなぁ…

お見舞い行った時に「万博公園でお散歩しようねー」

と病棟の窓から公園を見ていたこと。

大学病院の近くにあるテニスコートをみながら

「テニスしてる俺は 爽やか=俺 だよ!!!」

「うっそだー!」

なんて会話をしていたこと。

次会ったら何を話そうか。。。

美味しいものを食べた時に

今度彼と一緒に来たいなぁ。。。

どうしたら彼に会えるでしょうか。。。


間質性肺炎と診断されてすぐのとき

プレドニンなどの内服が処方されていたけれど

飲み薬として用いる通常の量では、効果が出るまでに時間がかかるとのことで

入院し点滴治療をする「ステロイドパルス療法」が始まりました。

入院中3日間、ステロイド薬を大量に点滴する方法が、ステロイドパルス療法です。

すっごく濃いステロイドをブドウ糖に混ぜて、1~2時間かけて点滴で静注していきます。

これを3日間続けていきます。

パルスには「衝撃」という意味があるそうで

”劇的な効果を得る” ところからパルス療法と呼ばれています。

ステロイド薬を多く使うので副作用が気になるとこですが

適応患者様にはあまり選択肢がないような気がします。

私にはハイリスク&ハイリターン

のイメージです。

副作用が少ないとか多いとか

聞く先生によって違うんですもの。

するかしないか聞いてもらえるものの

これしか無いですよ?的な

感じです。

だって、経口で効き目が薄かったり

病気の進行速度が速かったり強かったりすると

それに追いつく方法といえば

倍以上の薬剤で対抗する

仕方ないんですけどね。。。

一応、高濃度の点滴なので、入院加療にて経過を見ながら進めてくれるので安心なような。。。

でも、若い方や、仕事、学校など入院は日常生活から離脱してしまうので

1日数時間の点滴のために、点滴後は数週間様子見で入院するのは

退屈でありストレスも溜まる治療のようです。


パルス療法をすると副作用がたくさんあって

1.体の抵抗力(免疫力)が低下するために、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。⇨マスク着用

2. 骨粗しょう症(ステロイド骨粗鬆症)
骨がもろくなり(骨密度が減少し)、圧迫骨折や大腿骨頸部骨折などが起こりやすくなります。
⇨予防薬として骨を守る薬を内服。⇨安易に歯科治療できない

3. 糖尿病(ステロイド糖尿病)
糖を合成する働きを高めるため、血糖が上がります。
⇨薬による糖尿病治療が必要な場合もあります。

4. 消化性潰瘍(ステロイド潰瘍)
消化管粘膜が弱くなるため、潰瘍ができやすくなります。
⇨胃酸分泌を抑制する薬や胃粘膜を保護する薬を予防的に内服します。

5. 血栓症
出血を止める働きをする血小板の機能が亢進するため、血管の中で血液が固まってしまう血栓症が起こりやすくなります。
⇨予防的に血をサラサラにする薬(抗血小板薬)を内服します。

6. 精神症状(ステロイド精神病)
不眠症、うつ状態になることがあります。
⇨睡眠薬や安定剤などを内服することもある。

7. 満月様顔貌(ムーンフェイス)、中心性肥満
食欲の亢進と脂肪の代謝障害によりおこります。
⇨ステロイド薬の減量により改善します。カロリー制限など食事に注意が必要。

8. 動脈硬化、高脂血症
動脈硬化を促進し、コレステロールや中性脂肪が高くなることがあります。
⇨食事制限やコレステロールや中性脂肪を下げる薬を内服します。

9. 高血圧症、むくみ
体内に塩分が溜まりやすくなるために起こります。
⇨塩分を取りすぎないように。

10. 白内障(ステロイド白内障)
⇨点眼薬で予防します。

11. 緑内障(ステロイド緑内障)
眼球の圧力(眼圧)が上昇す
⇨定期的に眼科受診が必要。

2. 副腎不全(ステロイド離脱症候群)
倦怠感、吐き気、頭痛、血圧低下などの症状が見られることがあります(ステロイド離脱症候群)。

13. ステロイド痤瘡(ざそう)
「にきび」ができやすくなります。ステロイド薬の減量により改善します。

14. 大腿骨頭壊死(無菌性骨壊死)
大量投与でごく稀に起こることがあります。多くの場合、ステロイド薬投与後、数ヶ月以内に、股関節の痛みで発症します。
⇨整形外科にて経過観察が必要

15. その他
増毛、脱毛、生理不順、不整脈、ステロイド筋症、などが見られることがあります。

などなど、パルス療法のリスクは複数診療科が続々と増えていき、内服が何十錠にも

増える理由がわかります。

それを年に数回受けて、

日常生活に復帰していく患者様をみると

少しでも快適に過ごしてもらえるように

少しでも元気な日常を得られるように

副作用が少なくなるように

祈るばかりです

不安な患者様の心に寄り添えるように

治療の意味

治療でのメリット、デメリット

たくさん学んでいかなければと

今日も頑張ります。

パルス療法をを受けながら、

気持ちを聞かせてくれた彼には

感謝の気持ちでいっぱいです。

今日もありがとう。