私、手術中に夢を見ました。
夢なのか、回想なのか・・。
途中血しぶき見ちゃったから、
走馬灯的な回想しちゃったのかも。
数名の男子と女子に囲まれた私。 小学生。
「しらこ、ほんと顔四角やね。うける~。
もうちょっと上向いてみて。ほら、上向いてんて。
それで完璧真四角やん。」
活発なグループの数名が私をからかっている。
私は素直に少し照れながら上をむいてみせた。
別の子が後ろから 小突きながら笑う。
「しらこちゃんのジーパン、ダメージ具合がまじすごいね
どこで買ったと?おしえてよ」
私、頭が悪く、
「ううん これわざとじゃないとよ。破れとるだけよ。」
と答える。
大爆笑が起こり、その盛り上がりで、やっと自分がいじめられていると
気づいた。
「鼻とか豆つぶつけたみたいやん。
おなかすいたらそれ食べればいい。豆やろそれ。
おおにらみよる。睨まんでよこわいけん。
え?それにらんでないと?普通でそれ?」
顔を硬直させた私に気づき、本格的な攻撃が始まる。
あのときの、絶望感。恐怖感。
16歳で 生まれて初めて彼氏ができた。
そのとき決して思い出すまいと無理やり封印したはずの、
あの日の記憶が鮮やかに蘇った。
ああ、だけどその彼にもブスだから捨てられたんだっけ・・・。
ちなみに当時 私の風貌は
一重の釣り目に低い鼻、何より発達したエラの筋肉と
それをさえる真四角の骨。
貧乏で髪も親が切り、身なりはぼろぼろ。
こじきみたい と周りによくからかわれました。
実際、義務教育では給食費も払ってもらったことがなく、
担任の先生が見かねて立て替えてくださったほど。
中学生になり、自分で働くまで、人から譲られたボロの洋服しか
着たことがありませんでした。ブスで貧乏。おまけに鈍感。
救いようがありません。
自分は醜いんだと気づいた小学4年生のあの日、
私は周りの人間も自分も大嫌いになりました。