第4回 アンチエイジングのすすめ | 白石院長のブログ

第4回 アンチエイジングのすすめ


あれこれエッセイ4


今年の定期健診で糖尿病と診断されました。
血糖値・ヘモグロビンA1Cともに高く、食事 療法と運動療法を薦められました。
たまたま「主食を抜けば糖尿病は良くなる」(東洋新報社・江部康二著)を読んでいたので、炭水化物(澱粉質)を制限する ことにしました。効果はてきめんでした。あっという間に正常値に戻りました。量を減らすより、質を変えることも大切だと思い知らされました。

そんな訳で食事に興味を持つようになり、いろいろな本を読みました。
その中で、「アンチエイジング」(抗加齢)に食事が大きくかかわっていることを知りました。

さっそく「日本抗加齢医学会」に入会し、“歳をとっても老化しない、病気にならない”という方法を勉強することにしました。今回は、老化の仕組みとどんな生活習慣をすればいいのかについて、簡単に説明します。

老化とは、体が酸化しサビることです。私達が酸素を吸って活動するときに活性酸素などの様々なフリーラジカル(ペアになるべき相手を持たない不対電子をも つ分子)が発生します。このフリーラジカルが細胞を傷付け、破壊し、正常な細胞が失われることによって、老化や病気が発生すると言われています。(細胞が 傷付かず、正常であれば、人間は130歳くらいまで生きられるそうです。)

このフリーラジカルを消し去ることができるのが、唯一「抗酸 化物質」(代表的なものにビタミンA、C, E, βカロチン、ポリフェノール、リコピンがあります)です。主に野菜、果物、豆、海藻、穀類に多く含まれ ています。米国1の胃腸外科医新谷先生はミラクルエンザイムと名付けていますが、抗酸化酵素を多く含む食べ物を摂る事が老化や病気を防ぐ最大の療法と言っ ています。

食事は大事です。何を、いつ、どのように摂るか考えなければいけません。

そのほかに老化を防ぐ方法として、サプリメントの服用、適度な運動、禁煙、睡眠、精神療法(プラス発想)などがあげられています。

ここ数年注目されている分野ですが、もっともっと勉強して、2年後には専門医の資格を取り、皆様方に若返りと健康についてアドバイスができればと思っています。

皆さん一緒でしょうが、理想的には、死を迎える瞬間まで元気で生き生き暮らすという、「ピンピンコロリ」でいきたいものです。