![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51ZEh0Dv16L._SL160_.jpg)
[Japan,MelodicPunk]
01.days
02.Terminal
03.medley
04.fiction
05.Higher
06.swim
07.Grasshopper
08.knife
09.teleport
10.me?
11.Any
12.milk
13.Buster call
めっちゃ良いアルバムだ。名古屋発4人組メロディックパンク04 Limited Sazabysのメジャーデビュー&1stフルアルバムが。メロディックの可能性を拡げるような多彩な曲と、学生時代に初めてバンドシーンに触れたときを思い出すような懐かしさも感じる。
まずはリード曲でもある「Terminal」とシングル「swim」を。無条件で口ずさみたくなるキャッチーなメロディを武器に、少年のようなハイトーンボイスで綺麗に日本語を乗せる。それに加えてトレンドであるポップさや踊れるロックをも吸収して様式美サウンドを再構築。ラップ調のボーカルを取り入れた「knife」や、全開でポップに振り切ったラブソング「milk」、アグレッシブな「Fiction」などなど。
ここまでサウンドの幅を拡げた彼らをもうメロディック云々では語れないという人もいるけれど、「Buster call」でこのアルバムを締めたところに自らのルーツを背負い続けるという意思を感じる。とにかく全編通して耳に残るメロディだらけで、曲が進む度にまだ引き出しがあるのかと驚かされる素晴らしいアルバムだ。
前から疑問なんだけどなんでこういうパンク系のジャンルは音楽性について長々と語るものではないという風潮があるんだろう。今の時代、人間性やメンタルアティテュードがそんなに重要だとは思わない。誰でも発信できるようになった今、人気がないって事は良いバンドがいないか発信力がないだけだ。オーバーグラウンドもアンダーグラウンドも次世代を担う新たな才能が次々に現れてきている。ポップ主義から来るメロディ回帰であったり、ポップパンクのメロディック化など、メロディック再評価の流れもじわじわと来ている。日本におけるその大きな流れの始まりとしてこのアルバムが大きな意味を持つような気がしてならない。"Melodic Punks Not Dead" なんてのは過去の栄光にすがるバンドではなくて、彼らのように時代を作って行く存在こそ発するべき言葉だ。