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おもうまま

ことばをおいておくばしょ

心に余裕がないと泣くこともできない


実家には、2年前まで年長のねこと3匹の兄弟ねこ
合わせて4匹のねこがいた

2年前に3兄弟の末っ子が老衰で亡くなった
うちにきて14年が経っていた

寿命があることとは言え
父から連絡があったときは驚き
本当に悲しかった

でも、その時のボクは仕事に忙殺され、
寝る間もままならない状態で、
悲しみの感情をうまく受け止めることができず、
ようやく泣けたのは、その職場を辞めた1ヶ月後だった

そして、先日、夜中に父から電話があった
ちょうど日付が変わった頃、
そんな時間に電話なんて急なことに決まってる

1週間前に実家に帰ったとき、
あまりにもやつれた3兄弟のうちの1匹の姿があった

骨と皮という表現が当てはまりすぎて
直視していられなかった

年齢的に手の施しようが無いと病院で言われていると
母は僕に話しながら、離乳食のように砕いた食事を
一番やんちゃで食欲も旺盛だった彼にあげているところだった

家族の誰かが食事をしていると、
自分の食事が終わっているにも関わらず、寄って行き、催促する
全てが自分の食事だと思っている節のあった彼が
今は食欲がないという

家族に迎え入れて16年、
人間で言えば80歳のおじいちゃん、
がんばれなんて言えないけれど、
彼の目は生きようという意志に溢れていた

見守ろう、次の休みにも帰ろう、そう思っていた矢先だった

「日付が変わった頃に亡くなったよ」
そう電話口で父が言った

最後まで見守ってくれてありがとう
連絡をくれてありがとう
そう伝えて電話を切った

覚悟はしていたけれど、
涙がこぼれていた

亡くなった彼のことを思い

父、母、家族のことを思い

いつまでも変わらずに側にいてくれるなんてことは
無いんだということを実感して
涙が止まらなかった


たくさんの思い出と感情をくれた彼に感謝し、
心の中で生き続けてくれることを願って




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