出資馬・JRAレース結果(12/17) | ボロは明日の糧になる2018 (仮)

ボロは明日の糧になる2018 (仮)

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本日は、【社台RH】出資馬が勝ち星を”ふたつ”【シルク】出資馬が勝ち星を”ひとつ”合計”3勝”挙げてくれた。

(※以下、敬称略)

 

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まずは、見事に「2歳G1」を制した【社台RH】のジャンタルマンタルくん(2歳牡)。今回も”操縦性”の高さ(乗り易さ)を活かした”走り”で、内から抜け出して突き放した。高野厩舎にとって”初めて”となる「2歳G1」タイトルを捧げ、3戦3勝(G1を含む重賞2勝)なら文句ない成績。
 

さすがにココまで走るとは募集時に想定していなかったが、【社台RH】で”3000万”募集の牡馬が既に”1億2000万以上”(手当込み)も稼ぎ出している。1頭収支ならば”黒字化”
 

同じパレスマリス産駒に【ノルマンディー】出資馬ノーブルロジャーくん(2歳牡)もおり、コチラも「2歳新馬」勝ちのパフォーマンスを披露済み。来年”明け3歳”になっても同産駒を注視していきたい。

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次に、通算”3勝目”を挙げた【社台RH】のタウゼントシェーン嬢(5歳牝)。好スタートから見事な抜け出しをみせた。実績豊富な名伯楽・矢作調教師を以ってしても「1勝クラス」常連馬から抜け出せなかった本馬を、「3勝クラス」まで昇級させた小林真厩舎の”手腕”を好評価する。

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最後に【シルク】のベンサレムくん(2歳牡)。前走のデビュー戦は鞍上・丸山騎手のヒドイ騎乗(ペース判断ミス・押し上げ不足)だったが、今回・ベテラン岩田康騎手に乗り替わると、見応えのある濃い「内容」で”僅かクビ差”の2着好走。”乗り手の違い”ココまで差がでるコトが理解できる象徴的な事例となった。

 

 

・・・以上、日曜開催の纏めでした。

 

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出資・出走馬ごとの個別「短評」を述べると、、、

 


ジャンタルマンタルくん(2歳牡/川田/高野)は好位の内に控えて、直線で内から先頭の馬へ併せに動いて抜け出した。
 

前後半4Fで前半が1.6秒速いハイペース。隊列が決まって落ち着くべき3Fめにおいて、抑えきれない2番人気のキャロ馬⑰(マーカンド)がマクリ上がり、速いラップのまま推移したので”中団・後方勢”に有利な流れ。道中はカカるダノン馬⑧(ルメール)を前壁に置いて折り合い、3~4角でラチ沿いをスルスル進出した本馬。直線に向いてもすぐには追い出さず、残り【2F】から仕掛けると一気に抜け出して後続に3馬身差のセイフティーリード。早めに動いた分だけゴール前で脚が止まり、”1馬身1/4差”まで詰め寄られたが、着差以上に「内容」は完勝と言えるモノ。

数字上で”メンバー3番目”に速い上がり脚【34.8】を計時。完成度が高く、”折り合い”がつきやすく、位置も取りやすい”操縦性”の高さ(容易さ)が、【2歳G1】レースでも他馬との比較で”アドバンテージ”として発揮できた感じ。

 

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ガンダルフくん(5歳牡/石川裕/国枝)は後方待機策から道中で先団に大きく離されたまま、最下位入線。

 

前後半4Fで前半が1.4秒遅いスローペース。残り6Fからワンペースを刻み、”前”も辛いタフな流れなので、脚質面の有利不利のない流れ。後方でレースの流れに全く乗れず、先団に追いつくこともなく終わった”レースぶり”。”タイムオーバー”で1ヶ月間の出走停止を受けるコトに。

昨年5月以来、約1年半ぶりの芝レース参戦だったが、ペースの違いなのか先団馬群について回るコトすらできず。芝レースで堅実走り(①②①②②①着)を続けて昇級した「3勝クラス」でクラス1戦⑩着に崩れると、急遽ダート路線に転向。ダート路線で時間をかけて「OPクラス」に昇級後3戦(②⑩⑦着)。”相手関係”に恵まれれば好走もできているので、急遽”芝路線”に戻した根拠が不明。

 

当然、クラブ側の意向があるのだろうが、こういった「根拠のない奇策」を繰り出して”だいたい失敗する”トコロが国枝厩舎に信頼を置けない所以。あまりレースに使わずにこういうコトをされては出資会員としては”諦観するばかり”となる。

 

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スカイナイル嬢(5歳牝/岩田望/牧浦)は先団馬群から離れた中団待機策にでて、直線に向いて追い出すも差し込んでこれず。
 

前後半3Fで前半が3.1秒速いハイペース。スプリント戦なのでコレでも”前残り”の流れ。ゲートの出自体は良かったが、”前”の「位置取り争い」が激しくなったので、控えて馬群から離れて折り合っていた本馬。直線でタイミングよく仕掛けて進路も開いていたが、おもったよりも伸びなかった印象。ただ、数字上では”メンバー3番目”に速い上がり脚【37.4】を計時しており、キレは少なくとも、この仔なりにしっかり伸びていた。

本来は、”斤量減量”の利く若手騎手起用で外から被されない”前粘り”が好走条件の本馬。それだけに今回は減量が利かない「特別戦」で苦戦が予想されたのだが、リーディング上位の鞍上・岩田望騎手が馬群から離して被されない位置取りを徹底。上手に折り合わせて、”終いの脚”を利かせてくれた一戦。

 

”7着”入着圏止まりとはいえ、「掲示板」まで”0.1秒差の僅差”なら十分好走の範疇と言える。

 

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タウゼントシェーン嬢(5歳牝/藤岡康/小林真)は好スタートを決めて好位に控え、直線で追い出すとグイグイ伸びて抜け出した。
 

前後半3Fで前半が0.7秒速い平均ペース。スプリント戦としてみればスローで、”好位・中団勢”に有利な流れ。極端に控える(下げる)コトもなく、折り合ってムリせず好位を追走。あとは直線でタイミングよく仕掛けて”突き抜けるだけ”だったレースぶり。

勝因はやはり”好スタート”に尽きる。いつもなら出足がつかず後方待機策から直線一気しか選択肢がないトコロだが、今回は「スタートを決めた」コトで”後方”で脚を溜めるのと同じコトを”好位”で敢行できた。さらに、”前寄り”にいるコトで早めに押し上げる必要もなく、”仕掛け”も直線に向くまで我慢できたので、前から”いつも以上”に爆発力のある終いの脚を繰り出せた印象。

数字上で”メンバー5番目タイ”に速い上がり脚【34.3】を計時。数字をみても、とてもキレたわけではないコトが理解できる。それだけ位置取りの恩恵が大きかったというコト。後方待機策を続けて”終いの脚”を使うコトを徹底してきた「これまでの実戦経験」が実を結んだ形。

 

また、(好スタートによって)いつもと違う位置取りでもスンナリ折り合わせた主戦・藤岡康騎手。(今回を含む)近走9戦のうち6戦で騎乗してきたコトで、癖やカカリ具合を把握。手の内に入れた「成果」とも言える。

 

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エンファサイズくん(3歳牡/藤岡康/四位)は中団につけて、直線で外から差し込んでくるも届ききらず。
 

前後半4Fで前半が1.2秒遅いスローペース。好位・中団勢に有利な流れ。ペースが遅くて”折り合い面”で若干怪しいトコロがあったものの、直線で”メンバー3番目タイ”に速い上がり脚【34.4】を駆使して「掲示板」に喰いこんできた。

直線入口で先頭と約6馬身差の「11番手」。残り【0.5F】でもまだ入着圏外の「9番手」で、ゴール前で6~7頭雁行の「2番手争い」の一角に浮上。最後まで脚を伸ばして、よく差し込んできたと褒めたい”レースぶり”。

 

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キャンデセントくん(4歳牡/▲西塚/藤原英)は後方待機策から直線で大外に持ち出して猛然と追い上げてきた。
 

前後半3Fで前半が3.7秒速いハイペース。中団・後方勢に有利な流れ。道中はラチ沿いで断続的に促して追走に余裕はなさそうだったが、直線で大外へ持ち出してステッキを入れると徐々にギアが上がってきた点が「収穫」。”展開利”を得て追込み策がハマッたコト、引き締まった【稍重】馬場でグリップが利きやすく”芝馬”でも走りやすかったコトも確かだが、数字上で”メンバー最速”上がりの脚【37.0】を計時したように、現状の脚力を引き出せていた印象。

今回が故障で”1年以上の長期休養明け”から叩き3戦目。着差でみれば、勝ち馬から「1.3秒差→0.8秒差→0.1秒差」レースに使いながら一歩ずつジンワリと調子を上げている本馬。ただし、今回も”▲”斤量3kg減の若手騎手起用による好走。減量なしの同斤で戦えるメドがついたわけではないので、リーディング上位騎手への安易な”乗替り”は避けた方が賢明だろう。

 

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ベンサレムくん(2歳牡/岩田康/稲垣)は中団の外につけて向正面から徐々に押し上げ、直線で内を捌いて差し込んできた。
 

前後半4Fで前半が0.1秒遅い平均ペース。道中【12秒台前半】のラップを刻み続けるワンペースで、好位・中団勢がやや有利な流れ。直線で”メンバー3番目”に速い上がり脚【36.1】を駆使して上位進出。

好走要因を挙げるなら、道中は終始”外”を立ち回りながら、4角から直線で”内”を突いてきた鞍上・岩田康騎手の好プレー。4角で前5頭が雁行状態となり、その後ろ(外寄り)にいた本馬。さらに大外へ持ち出して不利のない進路で追い上げたくなるトコロ。しかし、そこで距離ロスの多くなる”大外”へ持ち出すのではなく”内”へ絞り上げる。直線に向いて内2頭の間を狙うも内隣にいる⑦(丹内)との1頭分の進路の取り合いで余計な消耗を受ける避け、内2頭目の外に持ち出してクリアな進路を確保。あとは、グイグイ差し脚を伸ばしていた。

逆に、3~4角で本馬の外を通して”大外マクリ”を敢行した⑭(石橋脩)は、直線入口で先頭5頭雁行の一角まで押し上げていたが、直線は大外で伸びを欠いて”12着”まで沈んでいる。この点からも、本馬の鞍上・岩田康騎手の好判断と認められる。尚、石橋脩騎手が拙いと言っているわけではなく、今回は「結果」に結びつかない動きだったという”意”である。むしろ、同騎手は上手い中堅騎手だと、過去記事で何度も褒めている。

したがって、前走の鞍上・丸山騎手のヒドイ騎乗(ペース判断ミス・押し上げ不足)と比較しても、”手腕”の巧拙でココまで差がでることが理解できる象徴的な事例となった。

 

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ホークレア嬢(2歳牝/石橋脩/尾関)は単騎逃げ態勢に持ち込み、直線で一旦は突き放すもゴール前で後続に捉えられた。
 

前後半4Fで前半が1.0秒遅いスローペース。上がり2つの”瞬発力”勝負。道中は後続勢を1馬身差前後で引きつける逃げ策。ラップ【12.0】前後の芝中距離ペースを刻んで、位置取りの優位を作りだす。そして、4角からピッチを上げて逃げ込みをはかる鞍上・石橋脩騎手の絶妙なペース配分がお見事。

コレで残せないのだから勝ち馬⑨(田辺)が強かっただけと言え、本馬としては”勝ち上がり”に早くもメドのついた一戦。クラブが本馬を購入する”セール”にて図抜けた”動き”をみせていた通り、脚力の確かさをみせたデビュー戦になった。

 

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ミッドナイトホークくん(2歳牡/富田/四位)は中団前寄りにつけて、直線に向くと間を割って抜け出した。
 

前後半4Fで前半が3.0秒遅いスローペース。上がり2つの”瞬発力”勝負。最初の1Fが【13.9】も要し、向正面半ばから3角でレース最速ラップ【11.5】が計時される、凹凸の激しい乱ペース。そんなペースでも先団の後ろ(内)でひたすら動かず、直線で早めにスパッと差し抜けたあたりに本馬のセンスを感じる。今回は鞍上・富田騎手もソツなく動かしており、褒めるべき騎乗だった。

数字上で”メンバー3番目”に速い上がり脚【36.1】を計時。瞬発力勝負でコレでは遅いと評価するかもしれないが、芝コースは【良】馬場発表でも、内側のダートコースはまだ【稍重】馬場。パンパンに乾いているとは言えず、”お湿り”が残る芝状態だったコトを付記しておく。

 

 

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※ぽいぽいプリンさま、ご提供。
オウマガタリ、、、
今月今宵のオタノシミは、ここまでにございます♪