wheredowegofromhereのブログ

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Juliette Binocheはいつまで綺麗なんだ。このチャーミングさと、可愛さに永遠に惚れてます。
という事を申してからでないと、作品自体の感想へいけない。


自分の書籍の講演に招かれてイタリアにやってきたイギリス人のジェームズは、ジュリエット・ビノシュ演じる子持ちバツ一(あ、いや。未婚の母かもしれんのか)の美術商に惚れられ、ドライブすることに。ジェームズの書籍の本物と偽物についての会話から始まるのだが、訪れた先で見る絵画のreal/fakeの問題から、本当に本物って何だ?とかって話になったりする。そう、絵画だって所詮はホンモノを描いた偽物なのだ。ホンモノって何だ?嘘ってなんだ?

お茶しに入ったカフェのマダムに二人が夫婦に間違われた事から、そのまま二人は15年間連れ添った夫婦の役を演じながら一日を過ごす。絵画について、家庭について、過去について、愛について、なんだかずっと喧嘩越しのトーク。意見のあわない二人。分かりあえない男女という生き物。と同時に数時間前に知り合った二人なのに、なんだか根底に繋がりのようなものを感じる(まるで本当に長年連れ添った夫婦のような)から、不思議だ。ずっと言い争いをしているし、横に並んで歩く事もなく(いつもどちらかが先を行く。これもキアロスタミの撮影ポイント)、常に何かがズレている。それが男女というものか?ドライブの車の中の二人のショットもとてもキアロスタミらしい感じがしたなぁ。レストランでは、お互いの目線で撮り続けるの。二人が同じショットに入る事が中々なかったり。噴水でも、お互いに好き勝手に動いていて、中々同じショットの中に入ってはくれない。

ところで、ジュリエットは本作で、フランス語と英語、イタリア語を自由に話す。そのどれもが発音が綺麗で美しい。この美貌と知性と努力。(小匙いっぱい分程でも、私も頑張ろう)
でも真っ赤な口紅は彼女を老けてみせる。淡い色の似合う人なのだなぁ。

映画の随所で鳴る鐘。そして最後のシーンでウィリアム・シメル演じるジェームズのクローズアップの時も。つまりは断った教授は、この鐘によってまた何かを始める気になったのだろうか。因みにこのウィリアム・シメル氏、現役のオペラ歌手だとか。ほほぉー。


メ、メ、メ、メアリー。
そして、最後のジェ、ジェ、ジェ、ジェームス。
そう、恋愛って時に愚かでユニーク(as in "unique")だ。

そしてフランス人女性ってやはり口が達者でタフよね。なんて思ってしまった。