2023年11月26日(日)
鼻からチューブ生活2日目
「おはよう」
カーテンの隙間から見覚えのある瞳。
主治医だ。日曜日に当番なのかな。
「おはようございます」
「立派な腸ねん転だよ手術した方がいいねぇ・・」
「ハイ・・・」
鼻から喉に通ってるチューブが痛い私
ふてくされつつ、返事する。
「今回はイイ子だねぇ」←嬉しそう
「今回は」って言ってる〜!
そう言われるのも仕方ないけどさ。
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がん告知後(2021年1月)に病院から逃げ、人工肛門になるのを断り(2021年3月)
「手術拒否患者」記載履歴のある私が痛みに耐えられなくなり腸閉塞緊急入院。
人工肛門造設術を執刀(2021年10月)
入院中に虹が出ていることを走って知らせに来てくれるような主治医は
ずっと抗がん剤を拒否してきた私に
「放射線とお薬だよ」と
五歳児に言い含めるように治療に送り出し(2021年11月)
最近は、どうやらダーリンと結託してる
ような気がする。。。。
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手術に同意した私に頷き、主治医は去った。
チューブを固定用の粘着テープの欠片が顔や髪に付着している。
拭いてもらっていたけど吐瀉物や涙やヨダレ?も顔に付いてる。
痛いし。水も飲んじゃダメだし
ふてくされる要素満載だけど
私にできることは、まだ、ある。
お腹に手を置く。
ねじれている腸に呼びかける
もとにもどってね
ぐるんって、もとに戻るんだよ。
どのへんが、どう捻じれているのか
情報をもらってないけど
私のお腹の中で起こっているのは間違いない。
戻るんだよ〜
もどもどもどもど
伝えながら目を閉じる。
スタジオジブリ「丘の上のポニョ」より