1980年代の代表的グループTOTOの名作『Africa』。
1983年のグラミー賞でアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した『聖なる剣』のラスト・チューンで、レコード・オブ・ザ・イヤーを受賞したオープニング曲Rosannaより上の、ビルボード1位に輝いた名曲です。スティーヴ・ルカサーの派手なギターを全く使わない、曲の全体像を重視したアレンジと一糸乱れぬ完璧な演奏がいいですね。
さて、この名曲の歌詞。
自分を信じて感じてみると、どこにも書いていない”新事実”を発見した(と自分で思ってるだけだが)ので紹介してみたいのです。
まず、英語の歌詞原文を見てみたい。
I hear the drums echoing tonight
But she hears only whispers of some quiet conversation
She's coming in the 12:30 flight
The moonlit wings reflect the stars that guide me towards salvation
I stopped an old man along the way
Hoping to find some old forgotten words or ancient melodies
He turned to me as if to say
"Hurry boy, it's waiting there for you!"
It's gonna take a lot to drag me away from you
There's nothing that a hundred men or more could ever do
I bless the rains down in Africa
Gonna take some time to do the things we never had
The wild dogs cry out in the night
As they grow restless longing for some solitary company
I know that I must do what's right
Sure as Kilimanjaro rises like Olympus above the Serengeti
I seek to cure what's deep inside
Frightened of this thing that I've become
It's gonna take a lot to drag me away from you
There's nothing that a hundred men or more could ever do
I bless the rains down in Africa
Gonna take some time to do the things we never had
Hurry boy, she's waiting there for you
で、ですわ。
よーく歌詞を聴いてみると、さらに、上の歌詞に書かれていない「some」が歌われているのですよ!! それもたくさん!!
というのはですね、よーーーーく聴いてもらったらわかるのですが、、、
I bless the rains down in Africaと、世界中で思われているこの歌詞、実は、
I bless some rains down in Africa
と歌われています!!
(と、感じるのだが・・・)
とするとこの曲のテーマは、「some」なのかと、なんかわかった気がして感動してしまいました。
まぁTOTOのこだわり、完全主義の世界ですね。
下に、私の勝手な日本語訳を載せておきます。
他のサイトを見ても、いろんな解釈がかのうなこの曲。その中のたったひとつとして、この解釈も加えてみたい。
「自分らしさ」をもって、そして「自分らしさ」に自信をもって、そして自分の世界で味わってみたいものです(^^)
夜、ドラムの音が、こだまのように聞こえてくる。
でも彼女には静かな囁きしか聞こえてないんだろうな。
彼女は12:30の便でこっちに向かってるんだ。
月に照らされた翼が星たちを反射している。基地はあのあたりだ。
途中、一人の老人を呼び止めた。もしかすると遠い昔に忘れてしまった古代の歌が聞けるかもしれない。
彼は俺の方を見た。まるで「急ぎなさい! あそこへ行ってみりゃわかる!」と言わんばかりの顔だ。
君は必ず来る、そう信じていた。
確かに、100人がやっても、それ以上にも、出来なかったことだってある。
でもここアフリカでは、少し雨が降っただけでも神に感謝するんだ。
誰にも出来ないようなことをするには、それなりに時間がかかるんだ。
夜の闇に、野生の犬たちの遠吠えが聞こえる。
孤独に怯え、同じような仲間を求めながら育ってきたんだろうな。
正しいことをしてりゃいいんだって?オリンポス山のようにセレンゲィ平原にそびえ立つキリマンジャロみたいに?
そんなことわかってるよ。
俺は心の奥にある何かを癒したいんだ。
俺はここまでこれたんだ。でも心のどこかでこんな自分に怯えてしかたないんだ。
君は絶対来てくれる、そう信じていた。
確かに、100人がやっても、それ以上にも、出来なかったことだってある。
でもここアフリカでは、少し雨が降っただけでも神に感謝するんだ。
誰にも出来いようなことをするには、それなりに時間がかかるんだ。
急ぎなさい! 彼女はもうあそこに着いて待ってるぞ!