旅を終えて
世界一周、最後の3日間。
私達は自分達の旅について、一つ一つ紐をほどき、そして一つ一つつなぎ合わせた。
この動画は、私達の231日の記録動画です。
もし良ければ見てください！！！
世界一周まとめ動画！！
I'm came back to Japan.
The round the world trip for eight months was completed.
The trip which met many people and met with much impression ,,,,,
It was really pleasant!!
And one movie was made.
The next is the watch to which this movie travels around the world.
Please share！！！
Thank you everyone and see you again!!
世界一周で感じたことをひとつの動画にまとめました！
私達の世界一周は終了しましたが、今度はこの動画が私達の変わりに、世界を２周目してくれることを願っています。
次の航空券は、皆さんの「シェア」です。
友達にひろめていただけるとうれしいです！！！！
英語verもありますので、外人のお友達が多い方は「英語版」でぜひ！！
[japanese] http://youtu.be/N9hSS9DkmTI
[English] http://youtu.be/iwGV_av3gqk
www.youtube.com
2011.8.6～2012.3.23まで新婚旅行で世界一周
をしたまとめ動画です。 約30カ国をまわる中で、たくさんの人達に出逢い、たくさんの感
動をもらった世界一周。 今度はこの動画が僕たちの変わりに世界２周目をしてくれたらうれ
しいです。 ぜひ、シェアお願いいたします！！ Music by Caravan/Love...
をしたまとめ動画です。 約30カ国をまわる中で、たくさんの人達に出逢い、たくさんの感
動をもらった世界一周。 今度はこの動画が僕たちの変わりに世界２周目をしてくれたらうれ
しいです。 ぜひ、シェアお願いいたします！！ Music by Caravan/Love...
世界一周 プロローグ
知らない世界への扉を開ける時。
勇気という武器を片手に、一歩を踏み出す。
その瞬間は、恐ろしさを抱え震えていた。
でも、地球には想像を絶するような、そんな素晴らしい事が待ちわびていた。
目を閉じるのがもったいなかった。
眩しすぎる世界は、凝視するにはあまりにも光が強すぎた。
だから、心にある瞳で、いつだって見つめていたんだ。
初めての旅は、一人で行った屋久島だった。
日本という私には広すぎる場所の中で、多くの感動をした。
そして、沢山の涙を流した。
旅の楽しさを知ったのは、あの時だったのかもしれない。
臣と出会って、私の世界は広がった。
今まで、写真や映像でしか見た事がなかった世界が自分の手の中に入る。
そんな夢を持たせてくれたのは、臣だった。
日本から世界へ羽ばたつ、その翼をくれた彼。
『世界一周に行くのが、僕の夢なんだ』
そう語った5年前から、私達の世界一周へのカウントダウンは始まった。
231日のハネムーン。
結婚まで4年間温め続けた“夢”が手に入る瞬間。
それは、未知の世界へ就航する“旅人”へとなった瞬間だった。
不安以上に前に進める事ができたのは、彼の存在と世界への憧れ。
そして夢を叶える為のパワーだった。
夫婦としての第一歩を、私達は旅という形で踏み出したのだ。
アジアから始まった旅。
そこには貧困がゴロゴロしてた。
目を塞ぎたくなる事もあった。
それでも、彼らの瞳の中に見た一筋の光と、多くの“笑顔”に出会える事ができた。
自分達の常識が覆された時。
普通だと思っていた事が普通では無くなった時。
自分の物差しで測る世界は、あまりにも小さく、あまりにも短すぎた。
でも、そんな自分に出会えたのは、新たな世界への魔法の切符だったのかもしれない。
普通という、自分の尺度で考える小さな世界からの脱出。
真っ白な頭で、シンプルに考えた時、何が幸せでなにが必要なのか。
その答は簡単にでた。
いつだって幸せは自分のそばにある。
貧困の中でも、子供達は楽しそうに遊んでいる仲間がいた。
掘っ建て小屋に住んでいても、そこには家族の風景があり、夕食を作る音が聞こえた。
高価な物、キラキラ輝いた宝石よりも何よりも。
彼等たちを輝かせたものは、人と人の絆だったと思う。
何かを持っている事が素晴らしいのではなく。
綺麗な姿形をしているからすごいのではなく。
目に見えないものの方が、本当の光輝く宝石。
そう教えてくれたのも彼らだったと思う。
貧困の中で生きている彼らに、私は重要な事を学ぶ事が出来た。
今ある幸せ。
それは、大切な人が近くに生きている事なのだと。
魔法の切符を手にした私達は、どんな所にも踏み込んで行くことができた。
非日常こそ、世界の中心であり。
自分の小さな半径からの逸脱だった。
一歩を踏み出す勇気。
夢を叶える実行力。
それだけの武器を片手に、私達は前へ前へ進んだ。
多くの言語が飛び交う中。
私達がまず初めに覚えた言葉。
それは“ありがとう”だった。
言葉は通じなくても、それでも優しく接してくれる人が多くいた。
手を差し伸べてくれる人がいた。
その時の国で、沢山のありがとうを言って来た。
沢山のありがとうを言える人々に出会えた。
素晴らしい景色以上に、彼ら達に出会えた事こそが、私達の財産となってくれたんだ。
この旅の中で多くの旅人との出会いがあった。
出会いと別れを繰り返す中で感じた事。
それは、今を大切に生きていくと言う事だった。
永遠の時間なんてないからこそ、旅人達と過ごしたその瞬間が輝いた。
キラキラときらめく時間の中で、今ここでしか経験のできない感動を、彼等達と共にできた。
別れはすぐにやってきて、別れたくない自分がいる時だって沢山あった。
それでも、私達はお互いの道を歩み始める。
さよならの握手・手から伝わる温かさと共に、また会う事を約束し。
それぞれの冒険へと旅立っていった。
多くの人と出会い。
多くの事を語り合い。
多くの感動を共有し。
そして、多くのありがとうを言った。
この出会いこそ、私達のかけがえのないものになったのだ。
231日という世界一周。
それは長いようで、短い時間だった。
あと少し。
もう少しだけ。
そう思い、この旅を長くする事を考えた夜は幾度となくあった。
帰国か続行か、その葛藤との戦い。
しかし、私達は帰国する事を選択した。
“限られた時間だからこそ、今が輝く”から。
だから、毎日戦うように遊んだ。
朝から晩まで、収まる事の知らない好奇心は、私達を知らない世界へと導いていったのだ。
世界は思った以上に私達に優しく。
思っていた以上にPeaceで。
思っていた以上に海は青く。
思っていた以上に空は広かった。
今までのゴチャゴチャした自分を、世界はどんどんシンプルにしてくれた。
耳を澄まし、風の声を聴いたあの朝。
鼻を広げて嗅いだ、雨上がりの草原。
命を頂く事、それを口の中で精一杯味わった日。
瞬きを忘れ、見つめた燃えるような夕日。
大地を感じながら、野宿したあの夜。
シンプルになった私の体は、多くの事を感じ取っていった。
多くの国に行き、多くの人と出会い。
色々な国に住む友達や家族ができた。
唯一変わらなかった事。
それは、隣にいる臣。
彼の手は、どこにいても、私の手をそっと握りしめてくれてた。
新婚旅行での世界一周。
別々の人間と一緒に旅をする事は、思っていた以上に大変な事だった。
けれども、この握りしめた手から感じた気持ち。
それはいつしか大きな温かさになり、私達は夫婦として、大きく成長していったと思う。
この旅は、2人の人生のスタートとして夫婦としての絆を強くさせたのだろう。
毎日書き続けた日記。
その中で、続ける事の難しさを知った。
しかし、今感じた事を今、自分の言葉で残しておきたかった。
それは、私達の思い出に命を入れる作業だったのかもしれない。
薄れる事のないように、一文字一文字書いた。
旅の思い出は、心の中と共に、この日記の中に刻まれた。
そして、自分の書いた、粗々しい文章でも、いつも読んでくれた方々に心から感謝したい。
最後に。
色々な国で出会った仲間に
世界一周をする夢を支えてくれた両親に
いつでもどこでも励ましてくれた兄・従妹・家族達に
言葉が通じなくても温かく迎えてくれた人々に
そして、ずっと変わらず隣いてくれた臣に
ありがとうを！！
私達2人の旅は、これから始まる。
世界一周という旅は終わったけれども。
私達は、長い人生の旅人となった。
2012.3.23
今日で世界一周ブログも終了です。
今まで読んでいただいた全ての人に感謝です。
ブログランキングも参加してましたが、参加する事で、多くの旅人の存在を知る事が出来たいいきっかけとなりました。
生の声・生きた情報は、私自を助けてくれました。
最後に、本当に今まで読んでいただきありがとうございました。
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勇気という武器を片手に、一歩を踏み出す。
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だから、心にある瞳で、いつだって見つめていたんだ。
初めての旅は、一人で行った屋久島だった。
日本という私には広すぎる場所の中で、多くの感動をした。
そして、沢山の涙を流した。
旅の楽しさを知ったのは、あの時だったのかもしれない。
臣と出会って、私の世界は広がった。
今まで、写真や映像でしか見た事がなかった世界が自分の手の中に入る。
そんな夢を持たせてくれたのは、臣だった。
日本から世界へ羽ばたつ、その翼をくれた彼。
『世界一周に行くのが、僕の夢なんだ』
そう語った5年前から、私達の世界一周へのカウントダウンは始まった。
231日のハネムーン。
結婚まで4年間温め続けた“夢”が手に入る瞬間。
それは、未知の世界へ就航する“旅人”へとなった瞬間だった。
不安以上に前に進める事ができたのは、彼の存在と世界への憧れ。
そして夢を叶える為のパワーだった。
夫婦としての第一歩を、私達は旅という形で踏み出したのだ。
アジアから始まった旅。
そこには貧困がゴロゴロしてた。
目を塞ぎたくなる事もあった。
それでも、彼らの瞳の中に見た一筋の光と、多くの“笑顔”に出会える事ができた。
自分達の常識が覆された時。
普通だと思っていた事が普通では無くなった時。
自分の物差しで測る世界は、あまりにも小さく、あまりにも短すぎた。
でも、そんな自分に出会えたのは、新たな世界への魔法の切符だったのかもしれない。
普通という、自分の尺度で考える小さな世界からの脱出。
真っ白な頭で、シンプルに考えた時、何が幸せでなにが必要なのか。
その答は簡単にでた。
いつだって幸せは自分のそばにある。
貧困の中でも、子供達は楽しそうに遊んでいる仲間がいた。
掘っ建て小屋に住んでいても、そこには家族の風景があり、夕食を作る音が聞こえた。
高価な物、キラキラ輝いた宝石よりも何よりも。
彼等たちを輝かせたものは、人と人の絆だったと思う。
何かを持っている事が素晴らしいのではなく。
綺麗な姿形をしているからすごいのではなく。
目に見えないものの方が、本当の光輝く宝石。
そう教えてくれたのも彼らだったと思う。
貧困の中で生きている彼らに、私は重要な事を学ぶ事が出来た。
今ある幸せ。
それは、大切な人が近くに生きている事なのだと。
魔法の切符を手にした私達は、どんな所にも踏み込んで行くことができた。
非日常こそ、世界の中心であり。
自分の小さな半径からの逸脱だった。
一歩を踏み出す勇気。
夢を叶える実行力。
それだけの武器を片手に、私達は前へ前へ進んだ。
多くの言語が飛び交う中。
私達がまず初めに覚えた言葉。
それは“ありがとう”だった。
言葉は通じなくても、それでも優しく接してくれる人が多くいた。
手を差し伸べてくれる人がいた。
その時の国で、沢山のありがとうを言って来た。
沢山のありがとうを言える人々に出会えた。
素晴らしい景色以上に、彼ら達に出会えた事こそが、私達の財産となってくれたんだ。
この旅の中で多くの旅人との出会いがあった。
出会いと別れを繰り返す中で感じた事。
それは、今を大切に生きていくと言う事だった。
永遠の時間なんてないからこそ、旅人達と過ごしたその瞬間が輝いた。
キラキラときらめく時間の中で、今ここでしか経験のできない感動を、彼等達と共にできた。
別れはすぐにやってきて、別れたくない自分がいる時だって沢山あった。
それでも、私達はお互いの道を歩み始める。
さよならの握手・手から伝わる温かさと共に、また会う事を約束し。
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多くの人と出会い。
多くの事を語り合い。
多くの感動を共有し。
そして、多くのありがとうを言った。
この出会いこそ、私達のかけがえのないものになったのだ。
231日という世界一周。
それは長いようで、短い時間だった。
あと少し。
もう少しだけ。
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帰国か続行か、その葛藤との戦い。
しかし、私達は帰国する事を選択した。
“限られた時間だからこそ、今が輝く”から。
だから、毎日戦うように遊んだ。
朝から晩まで、収まる事の知らない好奇心は、私達を知らない世界へと導いていったのだ。
世界は思った以上に私達に優しく。
思っていた以上にPeaceで。
思っていた以上に海は青く。
思っていた以上に空は広かった。
今までのゴチャゴチャした自分を、世界はどんどんシンプルにしてくれた。
耳を澄まし、風の声を聴いたあの朝。
鼻を広げて嗅いだ、雨上がりの草原。
命を頂く事、それを口の中で精一杯味わった日。
瞬きを忘れ、見つめた燃えるような夕日。
大地を感じながら、野宿したあの夜。
シンプルになった私の体は、多くの事を感じ取っていった。
多くの国に行き、多くの人と出会い。
色々な国に住む友達や家族ができた。
唯一変わらなかった事。
それは、隣にいる臣。
彼の手は、どこにいても、私の手をそっと握りしめてくれてた。
新婚旅行での世界一周。
別々の人間と一緒に旅をする事は、思っていた以上に大変な事だった。
けれども、この握りしめた手から感じた気持ち。
それはいつしか大きな温かさになり、私達は夫婦として、大きく成長していったと思う。
この旅は、2人の人生のスタートとして夫婦としての絆を強くさせたのだろう。
毎日書き続けた日記。
その中で、続ける事の難しさを知った。
しかし、今感じた事を今、自分の言葉で残しておきたかった。
それは、私達の思い出に命を入れる作業だったのかもしれない。
薄れる事のないように、一文字一文字書いた。
旅の思い出は、心の中と共に、この日記の中に刻まれた。
そして、自分の書いた、粗々しい文章でも、いつも読んでくれた方々に心から感謝したい。
最後に。
色々な国で出会った仲間に
世界一周をする夢を支えてくれた両親に
いつでもどこでも励ましてくれた兄・従妹・家族達に
言葉が通じなくても温かく迎えてくれた人々に
そして、ずっと変わらず隣いてくれた臣に
ありがとうを！！
私達2人の旅は、これから始まる。
世界一周という旅は終わったけれども。
私達は、長い人生の旅人となった。
2012.3.23
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今まで読んでいただいた全ての人に感謝です。
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私達の世界一周の旅も更新中！！
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世界各地の旅の感動や情報、バックパッカーのインタビューなどを収録しているポッドキャスト番組「世界一周ミルキクタベル」に出演しました！！
世界一周最後の日
最後の都市・シドニーで送る4日間は、この旅に来て一番穏やかな日々だった。
231日の新婚旅行のページを一枚一枚紐解く。
そんな作業を2人でしていた。
シドニーは想像以上の大都会だった。
大きなビルの谷間に隠れるように、私達はオアシスを求め出かけて行った。
小さな公園があれば、長い時間をかけ日光浴をし。
青い空が垣間見れた時、私達は足を止めてその青を仰いだ。
まるで大都会から逃れようとしているかのように。
4日前までの広大な大地を、忘れないようにしているかのように。
広大なオーストラリア、旅の最終章となったこの国で、沢山の経験をする事が出来た。
どのように周るのか頭を抱えたあの時。
それはもう過去のものとなってしまい。
2週間前の事なのに、妙に懐かしく思う自分がいた。
しかし、思い返すと、そのどの思い出も、新鮮に輝きを取り戻す事ができた。
薄れる事のない、そんな濃密な時間を過ごす事ができたのであった。
多くの素晴らしい出会いがあった。
そして、出会いと共に別れもあった。
21日、オーストラリアの大地に身をゆだね、五感を使って感じ取った気持ち。
それは、人の優しさと大自然の驚異や美しさだった。
私は忘れない。
出会った全ての事を。
シドニーの空は、私達の出発を祝うかのように、晴れの日が続いた。
3日間かけて、ゆっくりと歩いた街。
オペラハウス
ハーバーブリッジ
シドニータワー
それらはどれも大きく、都市観光のファイナルを彩ってくれた。
最後の夜は、今までの自炊生活から離れ、2人で乾杯をする。
この旅に来て多くの事を語り合ってきた私達だったが、今日の晩はいつも以上に語り合った。
彼の瞳を見る。
そこには、出発前から変わらない優しい光がキラキラしていた。
この瞳を信じ、ここまで来ることができた。
時には、一緒にいたくない夜だってあった。
喧嘩する中で、別れを想像した時だってあった。
けれども、彼はいつも優しく。
そしていつも陽気で。
いつも強かった。
沢山の国を周る中で、唯一普遍的だったのが、臣だった。
そんな臣と、この旅を共にできた事。
私の支えとなり、いつでも包み込んでくれた。
大冒険ができたのも、彼が隣にいたから。
そんな臣に、心から感謝をしたい。
夜景を見ながら、私達は夜遅くまで語り合う。
終わってしまうこの旅を愛しむかのように。
明日、午後5時05分成田着。
私達の旅が終わる瞬間。
2人、握った手を離さず。
日本に帰国する。
2012.3.22
231日の新婚旅行のページを一枚一枚紐解く。
そんな作業を2人でしていた。
シドニーは想像以上の大都会だった。
大きなビルの谷間に隠れるように、私達はオアシスを求め出かけて行った。
小さな公園があれば、長い時間をかけ日光浴をし。
青い空が垣間見れた時、私達は足を止めてその青を仰いだ。
まるで大都会から逃れようとしているかのように。
4日前までの広大な大地を、忘れないようにしているかのように。
広大なオーストラリア、旅の最終章となったこの国で、沢山の経験をする事が出来た。
どのように周るのか頭を抱えたあの時。
それはもう過去のものとなってしまい。
2週間前の事なのに、妙に懐かしく思う自分がいた。
しかし、思い返すと、そのどの思い出も、新鮮に輝きを取り戻す事ができた。
薄れる事のない、そんな濃密な時間を過ごす事ができたのであった。
多くの素晴らしい出会いがあった。
そして、出会いと共に別れもあった。
21日、オーストラリアの大地に身をゆだね、五感を使って感じ取った気持ち。
それは、人の優しさと大自然の驚異や美しさだった。
私は忘れない。
出会った全ての事を。
シドニーの空は、私達の出発を祝うかのように、晴れの日が続いた。
3日間かけて、ゆっくりと歩いた街。
オペラハウス
ハーバーブリッジ
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それらはどれも大きく、都市観光のファイナルを彩ってくれた。
最後の夜は、今までの自炊生活から離れ、2人で乾杯をする。
この旅に来て多くの事を語り合ってきた私達だったが、今日の晩はいつも以上に語り合った。
彼の瞳を見る。
そこには、出発前から変わらない優しい光がキラキラしていた。
この瞳を信じ、ここまで来ることができた。
時には、一緒にいたくない夜だってあった。
喧嘩する中で、別れを想像した時だってあった。
けれども、彼はいつも優しく。
そしていつも陽気で。
いつも強かった。
沢山の国を周る中で、唯一普遍的だったのが、臣だった。
そんな臣と、この旅を共にできた事。
私の支えとなり、いつでも包み込んでくれた。
大冒険ができたのも、彼が隣にいたから。
そんな臣に、心から感謝をしたい。
夜景を見ながら、私達は夜遅くまで語り合う。
終わってしまうこの旅を愛しむかのように。
明日、午後5時05分成田着。
私達の旅が終わる瞬間。
2人、握った手を離さず。
日本に帰国する。
2012.3.22
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