有栖川有栖『孤島パズル』(創元推理文庫1996)再読。
 第一作に比べて完成度が格段に高いと思うのです。
 再読で楽しめるのは伏線の緻密さ。最後の推理シーン以降は見事な切れ味。
 でも印象的なのはボートのシーンだったりします。

有沢まみず『いぬかみっ!EX わん!』(電撃文庫2007)読了。
 楽しい作品でした。バラエティに富んだifシリーズが特に楽しかったです。もうちょっと一編毎のボリュームがあっても良いなあ、と思った作品も幾つか。辞書とかは結構好き。

田島英一『弄ばれるナショナリズム 日中が見ている幻影』(朝日新書2007)読了。
 一般向けというには専門的な内容も含んでいますが、良い本だと思います。
 「彼ら(中国における十代・二十代を中心とした新たなネットのユーザー)にはもうひとつ、紅衛兵とよく似た点があります。それは、他者の「悪」を追求することで自らの「善」を証明しており、しかもその発想に潜む倫理的問題には無自覚であるように見える点です。他者を「漢奸」と呼ぶことで自らの「愛国」を証明せねばなりませんから、他愛のないデマの類であっても、それをとらえては大騒ぎをします」(p.176)という部分はそのまま日本にも当てはまりましょう。

で、田中哲弥『さらば愛しき大久保町』(ハヤカワ文庫2007)を読み始めました。

孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)/有栖川 有栖
いぬかみっ!EXわん! (電撃文庫 あ 13-19)/有沢 まみず
弄ばれるナショナリズム―日中が見ている幻影/田島 英一
今日は漫画の話で。

竜騎士07/鈴羅木かりん『ひぐらしのく頃に 鬼隠し編1、2』を読みました。
原作のゲーム(Winの方です)は持っていて結構前にインストールまでしていながら(「解」の方も)途中までしかプレイしていないのですが、決して嫌いな訳ではありません。まあ、その世界に入っていくのに、ちょっと気合いが必要な作品なため、なかなか進められないという感じです。
何となく本屋で目に付いたので(アニメがやっているからでしょうね…ちなみにアニメも未見です。でも、主題歌は物凄く好きです。歌だけ聴いているのです)、鬼隠し編はプレイ済みですし、どんなものかな、と思って読んでみました。

とりあえず、よく詰め込んだなあ、という感じがしました。「詰め込んだ」というのは必ずしも悪い意味ではないのですが、ちょっと「間」が欲しいな、と思った部分もありました。
あの「嘘だッ!!」は大変気合いが入っていて良かったのですが、そのあともうちょっと間が欲しかったな、とかそういう演出の部分で。
終盤のレナは良い感じでした。
ひぐらしに限らず、「狂っている」部分の描写は(こういうとアレですが)楽しみに読んでいます。どう描いてくれるか、と。

なんとなくゲームのプレイを再開しようかなという気分になりました。続きは気になっていますし。
有栖川有栖『月光ゲーム』(創元推理文庫1994)
 何度目になるか分からないのですが、再読しました。
 間もなく、待ちに待った、本当に待っていた、シリーズの最新作『女王国の城』 発売ということで、予習復習みたいな気分で。
 読み返すのはすごく久しぶりで、時間が経つと作品に対する感情もずいぶん変わるんだなあ、ということに気づきました。
 何よりいつの間にか自分が江神さんより年上になっていることに気づいて愕然としました(笑

 さて、自分はミステリを読んでもあまり推理をしない方で、騙されたり思いもよらぬ真相に驚かされたりするのを楽しむという読者なのですが、フーダニットだけは別。頭の中で何となく容疑者リストを作りながら読んだりします。
 ですが、この作品では語り手のアリスが必ずしも冷静でないことに、自分まで引きずられてしまいました。
 「若さ」や「青さ」を楽しむという感じでしょうか。でも、それが今の自分からは少し遠いものになってしまったことを感じたりもしました。
 引き続き、『孤島パズル』を読み返してみたいと思います。
月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)/有栖川 有栖

原作 美水かがみ/竹井10日『らき☆すた らき☆すた殺人事件』(角川スニーカー文庫2007)読了。
 あっという間に読み終わりました。何せ薄いし。
 ゆるい部分がもっと多くても良かった気がする。
 サスペンス的な要素はもっと追いつめられていく感じが味わいたかった気がする。
 ミステリ的な要素は、考える前に話が終わってしまうような気がする。
 …というのは、大体短すぎるのが原因な気がする。
 もちろん長ければ良いという訳ではないんですけれども。
 自作の宣伝はちょっとくどい。この手のネタには割と寛容な方だと思うのですが、流石に辟易した部分が。

 と、ネガティブなことを書きましたが、この限られた舞台の中では、それなりによくできた作品だと思います。
 ラスト前は結構良かったですし。
 本は薄ければ読み通せるってものではありませんからね。

 あ、でも、エピローグくらい欲しかったかも。日常に戻った所があれば良かったのになあ。
壁井ユカコ『キーリVII 幽谷の風は吠きながら』(電撃文庫2005)読了
 いよいよラストに向かって物語は動いていっていますね。
 で、その前に再び列車に乗って、というのが嬉しかった。
 他方、シリーズの他の巻では、エピソードとエピソードの関係づけ方が散漫なような気がしていたのですが(多分に好みの問題ではあるのですが)、今回はそうでもありませんでした。
 さぁ、次は最後の巻(上下二巻ありますが)です。二人の(三人の)旅の行き先はどこになるのでしょうか。

 蛇足ですが、『キーリ』が読み通せるか否かは、キーリの行動に我慢できるかできないか、という所にかかっているような気がしました。

有栖川有栖『月光ゲーム』(創元推理文庫1994)の再読をはじめました。

キーリ〈7〉幽谷の風は吠きながら (電撃文庫)/壁井 ユカコ



しばらく日記を書く余裕が全然なかったのですが、ようやく再開できるようになりました。

今日の読了本

小林賢太郎『小林賢太郎戯曲集 椿 鯨 雀』(幻冬舎文庫2007)
 読んでいるとコントでの二人の声や動きが思い出されて良い感じです。
 読み返してはコントの脳内再生が出来そうな感じ。

清水文化『くじびき勇者さま 1番札 誰が小娘よ!?』(HJ文庫2006)
 これだけ排他的な宗教が異教徒を「同じ人類」と認めるかなあ、とp.53あたりでちょっと思いましたが、それは些末なこと。
 よく世界が作られている感じで、楽しめました。
 といっても、この巻の最後でようやく旅立ったところなので、物語はまだまだこれからという感じかもしれませんが。

樹戸英斗『なつき☆フルスイング!』(電撃文庫2007)
 「夢」がテーマと言っていいでしょうね。うん、何だか青春、という感じ。
 必ずしも上手くいくことばかりではないけれども、それでも前に進む、という所が良かったです。
 叙述のぎこちなさとかは目をつぶるとして、続編があるようですので次も読んでみたいと思います。

霧舎巧『新本格もどき』(カッパ・ノベルス2007)ビックリマーク
 綾辻行人、法月綸太郎、我孫子武丸、歌野晶午、倉知淳、山口雅也、有栖川有栖の作品「もどき」が7編。これらの作家の作品を読んできた私はもうニヤニヤしっぱなしでした。この稚気(褒めてます)が本当に素晴らしい。
 そして、かなり縛りの多い中で、トリック等も贅沢に盛り込まれていて大変満足しました。
 今回入っていない作家でもやって欲しいなあ。まだ続きが書けそうな終わり方でしたし。

小林賢太郎戯曲集椿鯨雀 (幻冬舎文庫 こ 20-2)/小林 賢太郎
くじびき勇者さま 誰が小娘よ!? (HJ文庫)/清水文化
なつき☆フルスイング!―ケツバット女、笑う夏希。/樹戸 英斗
新本格もどき―本格推理小説 (KAPPA NOVELS)/霧舎 巧

読了した本は、
壁井 ユカコ 『キーリII 砂の上の白い航跡』(電撃文庫2003)
 ずいぶん前に第一話だけ読んでいたのですが、続きを読み始めたらあとは一気に読みました。
 荒廃した世界(と、感じられる)の物語であるのに、どこか透明感があって好きです。
 ほぼ二人の物語、と言って良いと思うのですが、まだまだこれから、という感じ。
読んでいる途中の本は、
田中 哲弥 『大久保町は燃えているか』(ハヤカワ文庫2007)
 電撃文庫版は既に読んでいるのですが、せっかくなので再読中。他にはない味わいがなんとも。



今日読み終えた本は、
成田良悟『バッカーノ!2001 The Children Of Bottle』(電撃文庫2004)
 良かったです。ミステリ的な雰囲気があったりして、好みの作品でした。
 あと、カバーが結構好きです。

櫂末高彰『学校の階段6』(ファミ通文庫2007)
 順調な刊行ペースですねえ。今日買ってすぐに読了。
 物語はずいぶん動いてきて、再度神庭幸宏に焦点があたってます。さて、ここからどうなるのか。階段部と生徒会の話がどう絡むのか。楽しみですね。
 あと、筋肉の方々今回もはじけてます。これがないと。
 ファミ通文庫の中では、これと「文学少女」シリーズだけが現在進行形で追えているのですが、どちらも順調に巻を重ねていってくれているのが嬉しいです。

成田良悟『バッカーノ!1933〈上〉THE SLASH ~クモリノチアメ~』(電撃文庫2004)
 再び1930年代に戻りました。
 今回は刃物使いたちの物語のようです。
 ラストに登場した彼がどう絡むのかが気になります。

で、さらに今日読んでいる途中だったのは、
成田良悟『バッカーノ!1933〈下〉THE SLASH~チノアメハ、ハレ~』(電撃文庫2004)
 いや、上巻を読んだら下巻を読まないわけにはいかないでしょう!
 と、言い切れる作品で良かったです。まだ序盤。

北岡伸一『国連の政治力学』(中公新書2007)
 amazonで何故か見つからなかったのですが。
 何というか、時事エッセイ?
 仲間内で○○北岡と呼んでいたりしますけれども、まあ、興味深くはあります。