これからの時代 子どもたちが学ぶべきこと
月に一度、ファッション関係のお仕事をされながら大学でも教鞭を執っていらっしゃる方とお会いします。
その方が嘆いておられたのは、学生がレポート課題に対してAIの回答をそのまま写して提出してくることでした。
「学生は単位を取ることだけを目的にしていて、学びを放棄している」と。
また、私が中学校の教員であることをお伝えすると、今の中高生も日頃の学習にAIを駆使していることを教えてくださいました。
たとえば「QANDA」のように、答えが一つに定まる問題に対して解答を提示してくれるAIを使っているそうです。
この話をうかがって、二つのことが頭に浮かびました。
一つ目は、これまで学びを放棄してきた学生が社会に出ていく可能性があるということを、企業の人事担当者は理解しておく必要があるのではないか、ということです。
大学で真摯に学んできた学生とそうでない学生を見極め、優秀で誠実、かつ学ぶ意欲のある人材を採用しなければ、企業の存続にも関わるのではないかと感じます。
二つ目は、この流れが止められないのであれば、小中学生のうちから「何を学ぶべきか」を見直さなければならない、ということです。
これまでのような記憶中心の学習は、調べれば答えがすぐに得られる社会においては、その価値が相対的に低くなっていくでしょう。
では、これから子どもたちが学ぶべきことは何か。
私が現時点で考えているのは、次の三つです。
1.自分自身を理解し、受容すること
2.発達段階に応じた課題に取り組み、解決する練習をすること(できれば正解が一つではない課題が望ましい)
3.認知能力を高めること
これからの時代に求められるのは、単に知識を蓄えることではなく、より人間らしさを深めていくことではないでしょうか。