WESTWOODの「詩と真実」

WESTWOODの「詩と真実」

希望がいかに可能か?に関する
まなざしの軌跡と詩と真実

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年末年始は、恥ずかしながら本当に機嫌が悪くなり過ぎて、頭痛すら覚えました。
遅ればせながら新年にはやっぱり「笑い」が必要だったのである。

笑う門には福来る

笑いにも色々あるが、ここ数年は落語が好きで新宿末広亭に足を運ぶ事もある。
実は数年前にはじめて足を運んだのだが、実に幅広い年齢層が詰めかけており驚いた。
加えて、落語は間違いなく日本の話芸であり、
恐らく唯一無比の特徴と可笑しさがあると、つくづく感じた。

世界には色々な話芸が恐らくあるだろうが、落語のように一人の話者が
何人もの役を続けざまに演技し、その成り行きをまるで目にするかのように
情景をあざやかに感じさせるものはないだろうと思う。

パントマイムなども、実体のないものをあたかもあるかのように感じさせるが、
落語のスピード感といったら、まるでドラマそのものを再現させるかのようなものである。

学生時代に読んだ映画評論で、どなたか著名かもしれない評論家が、
ロシアの俳優の素晴らしさについて記述していたのを思い出す。

ーロシアの俳優の凄さは、社会主義国特有の基礎訓練の水準の高さである。
座っているだけでも、黙って耳を澄ましている何気ない仕草だけでも、
観ている者に面白さやドラマチック感を生き生きと伝えるー

落語、もっといえば笑いにも色々なスタイルがあるが、
今日観た桂枝雀さんの「かぜうどん」は、観ているだけで可笑しくなる。
可笑しくなるほど、おいしそうにうどんを食べてみせる。

元旦に観るべきであった。

桂枝雀 かぜうどん
おお!真実とは一体何をさすのか!
少なくともテレビが登場して以来、私達の信じる真実は、
多かれ少なかれ変質したに違いない。

おお、リビア!リビアの知られざる真実!!

電気代・医療費を無料にし、識字率を83%まで向上させ、ローンは無利子にした。
アフリカの資源エネルギーをドルではなくアフリカディナール金貨で取引しようと連帯を呼びかけた、
それがカダフィー。

おお、私は依然、真実が分からない。
ただ、なぜリビアを攻撃するに至ったのか?
どうしてカダフィは変人扱いされているのか?
ずっと分からなかった。

このビデオを観た途端、すべてがつながった。もっともアフリカという遠い国であるがゆえ
依然、真実かどうかは分からないが。いや、私は自分が住む国の真実ですら、
依然分からないでいる。

この「分からないでいる」ということそのものは少なくとも真実である。。。

ここでの投稿がfacebookでも投稿され、アメブロ内においても「いいね!」機能が
活用できることを試してます。facebookでアップされた方は削除したのでfacebookからは
観られません。アメブロとfacebookは僕にとって全く別物なので。

日本の技術力でブラジルの荒れ地が農地へと変貌!
しかし現在は欧米の物流網におさえられており、
日本の開発は「お人好し」な投資と努力となってしまっている。

実はこれと同様のODAの結果は、ブラジルの事例に限らない。
鉄道、道路、橋、インフラ開発事業において日本は一時、入札できずに苦しむ時期が続いた。
日本の投資額が世界最大であり続けたにもかかわらずである。

英国、米国、ドイツが地域開発がどのような将来の発展をもたらすかを力説する中、
ある通産省の幹部のプレゼンで日本の入札率が下がったというレポートを観たことがある。
技術力では圧倒的な優位を誇っていたにもかかわらずである。

その通産省幹部のプレゼンは、日本の技術がいかに凄いかについて力説していた。
経済効果について質問が出た際に日本のプレゼンテーターは、

「皆様のご想像にお任せします」

と締めくくったそうである。それは恐らく、圧倒的な自信を示したつもりなのである。
しかしその意図は、思っていた通りの結果をもたらさなかった。それどころか、
その後約10年間、日本のODA入札率は下がる一方だったのだとか。

「伝える」行為というのは、渾身の想いをこめて行われなければならず、
その熱意を裏打ちするデータと技術力がもたらす将来のイメージを
明確に描いてこそ、ようやくその魅力が「伝わる」のであろう。

「伝えよう」とする行為は伝わらないかもしれない。
ここでもやはり焦点は「伝わる」行為なのでろう。
僕はこの問題を総称して「詩学」と呼びたい。