おはようございます。
さて、今日は「雨の日に読むお薦めの本」について。
陸地に降る雨は、その総量の1/4、残りの3/4は海に降り注ぐ。
陸地に降る雨の1/10は地表を流れ、残りは地下に浸透する。
生物にとって雨は必須。
だが、雨は鬱陶しい。
気分次第で雨もいいなと思うこともあるのは気まぐれだ。
それでも雨は鬱陶しい。
落ち込んだときはこの世の終わりかと思うくらい鬱陶しい。
そんな雨の日にお薦めの本がある。
雪には雪のなりたい白さがある(瀬那 和章)
この本は公園を舞台に4話の物語からなっている。
第1話「雨上がりに傘を差すように」
港の見える丘公園
第2話「体温計は嘘をつかない」
あけぼの子どもの森公園
第3話「メタセコイアを探してください」
石神井公園
第4話「雪には雪のなりたい白さがある」
航空記念公園
このうちお薦めの第1話「雨上がりに傘を差すように」の舞台は、横浜-港の見える丘公園。
地元ではファッションリーダーを自認してきた果歩は「自分に似合う町」と憧れてきた横浜で落ち込んでいた。横浜の大学に入ってみれば地元で育った他の女子学生は自分など足元にも及ばないぐらいに輝いている。いつしか横浜の町そのものが自分に分不相応に思えてきた果歩は友達も出来ないまま一人寂しく港の見える丘公園へ。公園内で果歩は傘も差さずに歩く身なりの良い老人・増本源次郎と出会う。果歩は雨が降るたびに源次郎と出会っては自分の悩みを聞いてもらう事になるが…
僕の好きな小説の一つだ。
そろそろ梅雨の季節がやって来る。
興味のある方はご一読を。